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今日の1曲 モーツァルト ピアノソナタ第4番
今日の1曲はモーツァルト(1756〜1791)のピアノソナタ第4番K282です。
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1775年に書かれたこのソナタは、緩徐楽章からスタートするのが特徴です。楽章が進むにつれてテンポが速くなっていくので、ベートーヴェンの月光ソナタを彷彿とさせる作り方になっています。
第1楽章はソナタ形式ととれますが、再現部における第1主題が再現されないことが特徴です。推移部のフレーズが少し現れて第2主題へ進むというような構成になっております。
第2楽章は2つのメヌエットからなる楽章で第1メヌエットが変ロ長調、第2メヌエットが変ホ長調で書かれています。
第3楽章は活発なアレグロ楽章でソナタ形式で書かれています。小規模なソナタ形式で、展開部も短くまとまっています。
モーツァルトはその後、ピアノソナタのジャンルでソナタ形式を使わないでピアノソナタを作り上げることに成功しました。それが、あのトルコ行進曲が含まれる第11番です。このソナタは第1楽章が変奏曲、第2楽章がメヌエット、第3楽章がロンドとソナタと題をうっているのにもかかわらず、ソナタ形式をいっさい使わないというのが特徴的です。
ピアノソナタというとやはりベートーヴェンがピックアップされがちですが、モーツァルトもこのジャンルにおいて少なからず当時においては革新的な要素を使って作品を書いていたことになります。
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