今日の1曲 プーランク 田園のコンセール

今日の1曲はプーランク(1899〜1963)の田園のコンセールです。

フランシス・プーランク(Francis Poulenc)

1927年に作曲されたチェンバロと管弦楽のための作品であり、いわゆるチェンバロ協奏曲の一つです。なぜこの時代にチェンバロを使った作品が書かれたのかというと、チェンバロ復興の立役者、ワンダ・ランドフスカという人物の委嘱によってこの作品が書かれた、という経緯があります。

オーケストラは金管楽器も採用しているので、チェンバロとの音量の差が大きく、音響面で苦労する作品になっています。

両端楽章はニ調で書かれ、緩徐楽章はト短調のシチリアーナとなっています。両端楽章は調号はニ長調ですが、ニ長調とニ短調を行ったり来たりしており、どちらも最後はニ短調で楽章を閉じます。