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#エッセイ

『あんたなんか産まなきゃよかった!』〜親の幸せとしてのわたしたち〜

『あんたなんか産まなきゃよかった!』〜親の幸せとしてのわたしたち〜

この世で最も悲しい言葉は何か?

もし僕がそう聞かれたとしたら、挙げる言葉は多分これです。

『あんたなんか産まなきゃよかった』

こんな言葉、言われたことがない人の方が、もしかしたら多いかもしれません。

しかし、現実にはこのような言葉を両親から投げかけられた、という経験を持つ方は割といます。

実際、「お前なんか産まなければよかった」と親に言われた経験に関して、多くの高校生から相談を受けてきま

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子育てしている人たちみんなへ届け!

子育てしている人たちみんなへ届け!

呪いの言葉に傷つかないで、お母さんたち

Twitterというのは、特に口には出さない奥底の感情をぽろりとこぼすのにはよくフィットしたツールで、それにより恐ろしいようなつぶやきも多くの人の目に晒される場所です。

その中に子育てという部分に目を向けてたゆたっていると、どうしても傷ついてしまう言葉が日々飛び交っています。

こんな母親は子どもがかわいそう
産む前にちゃんと考えていないのが悪い
それく

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私のせい、は幼児性?(思いがけずバズった何気ない呟きから)

私のせい、は幼児性?(思いがけずバズった何気ない呟きから)

このツイートに返信でもつけたんですが、この話はふんわりフィクションです。
言われたことは事実ですが、すごく短くしています。

もっと前後関係もあるし、なんなら文脈もあるし、正直に言ってしまうと私の相談も内容ちょっと違うし……とごにょごにょ言い訳をしておいて。

言葉足らずなものが、ある意味でキャッチーだったり誤解を産んだりして広がるのがいわゆるバズる、なのですね。
学びました。難しい……。

もう

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詩集・茨木のり子『おんなのことば』を読んでほしい。

詩集・茨木のり子『おんなのことば』を読んでほしい。

おつかれさまです、香椎マヤです。

いつか発刊したいと思いポツポツと書いている原稿がずっとありまして。
そこに引用したいな、と急に思いたって部屋の棚から引っ張り出してきた詩集、『おんなのことば』がどれもこれも今の気分に刺さりまくってとてもやばいので皆さんも読んでください。

めちゃくちゃ有名で教科書にもよく載っている方なので、図書館でもすぐに読めると思います。ぜひぜひ手に取って味わってください。

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招待しなかった友達が結婚式に来た話

招待しなかった友達が結婚式に来た話

私がオットからプロポーズされた時、1番に報告したのは親でも姉でもなく、高校時代の友人だった。

高校で出会い、同じ部活に入り、家庭科の授業では私のしぶといプロポーズに折れ結婚と子育てさえしてくれたマミは、私と学生時代に最も長い時間を共に過ごした友人の一人である。もう1人仲の良い友人のミクと一緒に、大人になった今も私たちは3人で毎月のように会っている。

私が2人に婚約指輪を貰ったと写真付きで連絡す

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祖母との電話

祖母との電話

「大変ね」

その言葉に、わたしはほとほと疲れてしまっていた。

夫婦で新天地に移住した矢先に、新型コロナウイルスの流行。
妊娠が判明した直後に、緊急事態宣言が発令。 
立ち会い面会すべてNGのなか、初めての出産。
出産直後に再び緊急事態宣言が発令され、家族を頼ることもできず始まった初めての育児。

そんなわたしの状況は、側から見るときっと「大変」なのだろう。

妊娠中も出産後も、家族はたくさん電

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「消費者」ではなく、「作り手」になる。

「消費者」ではなく、「作り手」になる。

先日「東大王」でやっていた「クイズ甲子園」。

そこに出ていた、ひとりの女子高生クイズプレイヤーの発言が、
高校生ながら素晴らしかったなあ、ということをふと思い出しまして、
今日はその話題を。

その女子高生クイズプレイヤーというのが、
↑の動画サムネにちょうど映っている、
栄東高校(今大会の優勝チーム)で、リーダー的役割を張っていた子で。

中2で出会ったクイズノックに惹かれ、競技クイズを始めた

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親の責任ビジネス

親の責任ビジネス

「親の責任ビジネス」が流行っている。

子供の言動で悩んでいる親に向けた、お金を取って相談に乗ってあげたり、解決策を示してあげるビジネスだ。根っこは共通していて、「それは全て親のせい」。共働きで母親が仕事に打ち込みすぎたから愛情不足だとか、下の子が生まれてそっちに意識が行っているから注目されたいだとか、砂糖を含んだ菓子を食べさせているからだとか、まあそういうものだ。

この手のビジネスがなぜ成立す

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少子化が招く意外な弊害 少ないと子どもは大人に管理できてしまう

少子化が招く意外な弊害 少ないと子どもは大人に管理できてしまう

昔はもっとおおらかだった。子どもは好き勝手やって痛みを伴いながら学んでいった。

そんな言葉を聞くことがあります。
確かにそれは正しいかもしれません。

しかし、今と昔で大きく変わったことがあります。

少子化です。
子どもの数より大人の数が上回ってしまった。
このことによって、大人が子どもを管理できるようになってしまった。

それが、子どもから、遊びや許される悪さ、そこから学ぶ社会性や倫理観、自

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