潮井エムコ

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おしながき

はじめまして、潮井エムコです。 2021年2月より文章を書く練習をする為にエッセイを書き始めたら、ご覧になってくださるみなさまのおかげでエッセイストになりました。 まだまだバブです、精進します。 4月1日うまれの30才 楽しいことが得意で、悲しいことが苦手です。 代表作・入賞作品とご好評いただいた作品をまとめておりますので、初めましての方はこちらからご覧いただけると幸いです。 時々有料でエッセイを公開しておりますが、私のディープな思い出の話が多く、自衛の為ですので有益な

    • 登校中のアイスクリーム

      土曜日の通勤中、制服を着た男子高校生がアイスクリームを食べながら通学している姿を見かけた。 着ている制服から、この町に住む人間なら誰でも分かる、いわゆる”いいとこの子”たちが通う進学校の生徒だと分かった。品行方正、文武両道、才色兼備。華やかで誉高い四文字熟語がよく似合うその学校の塀には、勉強にスポーツに、優秀な成績を収めた生徒を讃える横断幕がずらりと並んでいる。私のような凡人は、その立派な校舎と輝かしい横断幕の前を歩くだけでなんだか申し訳ない気持ちになってしまうほどだ。

      • noteメンバーシップをはじめます

        こんにちは、潮井エムコです。 本日よりnoteメンバーシップを開設いたしました。 ■なぜメンバーシップを開設しようと思ったか そもそもエッセイの執筆を始めた一番大きな理由は「文章が書けなさすぎてヤベ~〜〜から」でした。練習のつもりで始めましたし、今も気持ちは変わっていません。自分の書いた文章は、人が読むに値するものなのかを知りたかった。誰でも読める形でnoteに公開したのは、それが目的だったからです。 『こんなどこぞの馬の骨ともしれない人間の拙い文章など誰も読んでくれな

        • 【お知らせ】文芸ラジオさんにエッセイを寄稿しました。エッセイストとして依頼が来たのも、お仕事で文章を書いたのも、それが文芸誌に掲載されるのも全部初めてです。ご覧になっていただけたら嬉しいです。(発売は6/1です) 文芸ラジオ 9 https://amzn.asia/d/bfN2xks

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          登校中のアイスクリーム

          「ヒップホッププラン」に参加すると最後まで読めます

          土曜日の通勤中、制服を着た男子高校生がアイスクリームを食べながら通学している姿を見かけた。 着ている制服から、この町に住む人間なら誰でも分かる、いわゆる”いいとこの子”たちが通う進学校の生徒だと分かった。品行方正、文武両道、才色兼備。華やかで誉高い四文字熟語がよく似合うその学校の塀には、勉強にスポーツに、優秀な成績を収めた生徒を讃える横断幕がずらりと並んでいる。私のような凡人は、その立派な校舎と輝かしい横断幕の前を歩くだけでなんだか申し訳ない気持ちになってしまうほどだ。

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          「ヒップホッププラン」に参加すると最後まで読めます

          こんにちは、潮井エムコです。 本日よりnoteメンバーシップを開設いたしました。 ■なぜメンバーシップを開設しようと思ったか そもそもエッセイの執筆を始めた一番大きな理由は「文章が書けなさすぎてヤベ~〜〜から」でした。練習のつもりで始めましたし、今も気持ちは変わっていません。自分の書いた文章は、人が読むに値するものなのかを知りたかった。誰でも読める形でnoteに公開したのは、それが目的だったからです。 『こんなどこぞの馬の骨ともしれない人間の拙い文章など誰も読んでくれな

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          井上雄彦のバスケ愛は全ての人間を明るく照らす

          THE FIRST SLAM DUNKを10回観た。 何回観ても飽きない。もっともっと、ずっとずっと観ていたい。そういう気持ちにさせてくれるのは、観るたびに得る感想が変化するからなのかもしれない。10回目を鑑賞し、劇場を出た瞬間にこれまで私の心の中に蓄積された想いがパッと弾けた。 「これは光だ」 そう思った。 スラムダンクは大人になってから読んだ。確か25歳くらいだったはずだ。スポーツにもスポーツ漫画にも縁がなかった人生だったが、あまりの面白さに衝撃を受け、最終巻を読

          切ってつながる

          4月1日に30回目の誕生日を迎えた。 子どもの頃思い描いていた「大人になった自分」のイメージは何故か20代までで、子どもの頃の私は自分が30歳を迎える日が来るなんて想像さえできなかった。一桁数字が階段を登るだけというささやかな変化なのに、どうしようもない焦燥感に駆られてしまうのは不思議である。「大人」というステージに無理やり立たされて「もう大人なんだから言い訳はするなよ」と後ろから銃口を突きつけられている気分だ。正直言って成人してからこれだけの時間が経ったというのに、大人が

          今年もお世話になりました。来年もお楽しみいただけるように頑張ります!

          しばらくエッセイの更新をお休みします。書きたい話はたくさんあるので、気長にお待ちいただけると幸いです。本格的に冬到来の気配がしますね、寒いのは苦手なので今から恐々しております。皆さんも風邪など召されませんようお身体ご自愛くださいませ。

          Storyを味わう食べ物

          「好きな食べ物は?」と聞かれた時に即答できる人がうらやましい。 この世に好きな食べ物がありすぎて、咄嗟に1つに絞って名を挙げるなど、とてもじゃないが私にはできない。即答できる人は幾多の修行を乗り越えて悟りにたどり着いた仏様か何かだと思っている。 しかし「背の高いグラスの中にアイスやフルーツ、クリームといった甘い具を組み合わせて創造したスイーツの中で好きなものは?」と聞かれたら、間違いなくパフェの名を挙げるだろう。 パフェは作り手の心が透ける食べ物だ。おもてなしの心が、た

          全てが最高の店に2度と行けなくなった話

          結婚してから初めて迎えた私の誕生日。 お祝いに晩御飯をご馳走してくれるというオットからリクエストを聞かれた私は、前々から行きたかったイタリアンの名を挙げた。上品だがカジュアルな佇まいのその店は、私が大好きなチーズをメインとした料理が評判だった。  専用の機械でトロトロに溶かされた4次元ポケットみたいな形のでっかいチーズが、温野菜の上にデローンとかけられている様をテレビで見て以来「これを食うまで死ねんわい」と心に誓ったあの日の悲願を、誕生日という無敵のカードとオットの財布を使

          走れ!たとえ痴女と思われようとも

          『風呂はデカければデカいほど気持ちがいい』、が私の持論である。 以前住んでいた所から徒歩5分程度の場所にスーパー銭湯があったので、月に1度の贅沢としてオットと一緒に通っていた。岩盤浴で老廃物をブリブリに炙り出した後、大浴場の露天風呂に浸かりながら夜空を眺める。そして風呂から上がった後は食事処でキンキンに冷えたドリンクで喉を潤し、お金のことは一切考えず好きな食べ物を頼みまくりささやかな宴をするのだ。仕事の嫌なことを全て忘れられるこの時間は、過酷な日々を生きる為の無くてはならな

          先日公開したエッセイについて、まいどなニュースさんから取材をお受けしました。よろしければご覧ください。 https://maidonanews.jp/article/14709393

          これってさぁ!誕生日のお祝い…ってコト?!

          先日我が家に1つの段ボール箱が届いた。 送り主は既に分かっている。友人のマミとミクだ。彼女たちは高校の同級生で、かれこれ15年近い付き合いになる私の心の友だ。転職したり結婚したり、各々が新たな人生を歩む中でもこうして変わらず縁が続いているのはありがたい。 この小包の中にはどうやら彼女たちから私への誕生日プレゼントが入っているらしい。私の性分に従うのであれば、届いてすぐクリスマスツリーの下でプレゼントを発見したキッズのように箱をむしりたい所だがそれはできない。 何故なら2

          「クレヨンしんちゃんを見てはダメ」と言われて育った子ども

          子どもの頃、世界のルールは親が決めていると思っていた。 幼少期に禁じられているものはたくさんあった。 甘いお菓子やカップラーメンなどの即席麺もその最たるものだった。お腹がすいたと訴えた時に、仏壇から拝借した生ぬるい野菜ジュースや中央に栗が沈んだ水羊羹を出されたときの「これじゃない」感は今なお筆舌に尽くし難い。 祖父母と同居していた幼少期、夏にわんさか届くお中元の品で最も嬉しかったのはカルピスの原液の詰め合わせセット。あの白地に青のドットが爽やかな包装紙を見るだけで心躍った

          この思いは決して剥がれない

          慣れほど恐ろしいものはない。 数年前、過去に例を見ないほどの巨大な台風が上陸するとのニュースでメディアもSNSも大騒ぎになった。我が家の地域にも直撃の予報が出ていたが、私は大した危機感も感じず、家でボリボリ尻を掻きながら慌ただしいニュースを他人事のように眺めていた。私の住んでいる地域は何故か毎度のごとく台風の直撃を免れていたので、アナウンサーの切迫した注意喚起も、私にとってはオオカミ少年のそれにしか感じなくなってしまった。 どうせ今回も何もないさと平常運転で過ごしていた私

          31日間毎日サーティワンアイスクリームを食べてみた

          バート・バスキン、アーヴァン・ロビンス。 アイスクリームを愛する2人の男が出会い、生まれた世界最大のアイスクリームチェーンとは? そう、バスキンロビンスですね。 日本ではサーティワンアイスクリームの名称で親しまれています。1ヶ月(31日)間、毎日違ったフレーバーのアイスクリームをお客様に楽しんでいただきたいとの願いから、サーティワンアイスクリームと名付けられたそうです。 いや、31日間もアイス食べたらさすがに飽きるでしょ。 確かめるしかねぇな。 【ルール】 ・その日