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横書き「生ぐさボウズ」

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丁寧。
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#身体

自分の弱さにつまづいてかいしゃをやめたはなし

自分の弱さにつまづいてかいしゃをやめたはなし

僕は会社をやめて、29年生きてきてはじめて、自分で人生を歩みだした気がしています。

会社をやめたとき、自分の中の「自分」をできるだけ深く見つめようとしました。その時のことを、できるだけ赤裸々に書いた文章です。

正しいことは書いていないと思います。

一人でも、読んでくださる方がいれば、うれしいです。

(これは3/29に投稿済みの記事を、キナリ杯にあわせ、再投稿したものです。多くの方に届くかも

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思考・試行・至高

思考・試行・至高

20211115

昔、飴屋法水さんが対談してたのを、急に思い出すことがある。

5年くらい前だろうか、前職の、たしか当時やっていた学校の、フィナーレの企画だった。

飴屋さんを呼んで、所属していた会社の代表とが話をした。

たしか1時間30分くらいは話をしていたような気がするのだけど、よく覚えていない。

ただ、飴屋さんのある一言だけ、妙に印象に残っている。

代表の彼は飴屋さんのことをリスペク

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自然と身体(ドーム映像作品『HIRUKO』)

自然と身体(ドーム映像作品『HIRUKO』)

20211011

先日10/3、ドーム映像作品『HIRUKO』の上映にうかがった。「スゴいなあ…なんだろうコレハ…」と食らった感じだった。その晩も、興奮冷めやまぬといった具合。

何か書こうと思いつつ、これはすぐには言葉にできそうにないなと、一旦そっとしておいて、今に至る。

『HIRUKO』は飯田将茂さん監督の映像作品。ドーム映像というのは、プラネタリウムなどを投影しているドーム状の空間での映

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陰陽

陰陽

20210726

妻の鍼灸院で開催する勉強会のレジュメをつくる。参加者の方たちと東洋医学のベースを共有しながら、それが各自の生活の中にどう現れるかを一緒に考えたりする。

テキストは妻がそろえて、僕が持ち帰れる形に整える。そんな流れはいつものことで、特別どうってことはない。

なのだけれど、今回妻がつくってきた内容に目を通しながら、おおっ...!となる。今までも定番のように書いてあったであろうこ

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もがく

もがく

20210625

「あなた方は研究室で虫を拷問にかけ、細切れにしておられるが、私は青空の下で、セミの声を聞きながら観察しています。
あなた方は薬品を使って細胞や原形質を調べておられるが、私は本能の、もっとも高度な現れ方を研究しています。
あなた方は死を詮索しておられるが、私は生を探っているのです。」

と、読んでいた本に書いてあった。『ファーブル昆虫記』のファーブルの言葉だそうな。

僕はこれま

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くりあ

くりあ

20210619

サマタ瞑想が目指すのは“曇りなき眼になる”ことかなとふと思う。

サマタは漢字で“止”とあてられる。

呼吸などなど、何か一点に集中して、思考を停止させていくような、そんな類の瞑想法がサマタ瞑想。

ヴィパッサナー瞑想ってのもある。

ヴィパッサナーには“観”って漢字があてられる。

観ること、観察することを主眼とした瞑想。歩いておこなう瞑想なんかは、これにあたる。

体験をし

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じかんわり

じかんわり

20210608

最近、夕方になると、明日の予定を組みたくてウズウズするようになった。

僕は、夕方から寝る時間のどこかで、明日の予定を組む。

前々から入ってる予定と、当日の身体の調子とを鑑みて、次の日にやることを決めていく。決めていくと言っても、大枠は決まっていて。

起床、白湯を飲む、体のケアとストレッチ、瞑想、書、朝ごはん、洗濯と掃除、娘を保育園に送る、スパイス料理&カレー食べる、瞑想稽

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変

20210602

このところ身体が変わってきた。

能動的に身体が変わったということではなくて、まあそうなのかもしれないけれど、受動的な、モノゴトのキャッチの仕方が変わってきてる気がする。

久々に空海の飛白体をみた。それでえらく衝撃を受けた。意識をぐわんぐわんに持ってかれる感じがあった。

これまでにも目にしてたはずで、そのときには特別反応することはなかった。変わった文字やなあくらい。

それ

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でとっくす

でとっくす

20210518

今朝した瞑想が深かった。

瞑想の最中はどんどん小さくなっていった。刻々と一点に集中してく感じで、終わる時にはその内が満ち満ちてる。

終わってしばらくすると、元のサイズというか、元より大きなサイズになる。

それは中身がなく膨張したのとも違った感じで、内実、内側が実りながらの大きさというか。

その感じがとても気持ちよくもある。

ゴールデンウィークをすぎて、身体の具合が変わ

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おばけかナニカ

おばけかナニカ

20210414

ラップのリリック、詩を手書きするって習慣をやめてみた。

訓練、制作すること自体を楽しめない感じがして、このところ億劫になっていた。それで一旦休憩にした。

その代わりとは言ってはなんだけど、舞踏の稽古法の様子を撮影してみた。

その稽古自体は、ここ1ヶ月ほどだろうか、毎朝やっているので特別新しい習慣ではない。

ただそれを撮影してその様子をみる、ってのをやりはじめてみた(その

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筆で書く

筆で書く

20210408

このところ、書がまた楽しくなった。

臨書ではなくって、フリースタイルのような形で書いている書の、取り組む感じが変わってきた。

目を瞑って、筆と紙が触れる感覚をただ味わう。

それが随分と気持ちがいい。

書く言葉、文字はすでに頭にある。幼い頃から受けてきた教育の賜物として、特別難しく考えなくても、こう書けばいいっていう書き順と形。

それを目を瞑って、一画ごとに分解していく

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親子

親子

20210405

自分の中で抱えてる、向き合ってる問題群は、親からきてるなとしみじみ思う。

きてるというか、親との関係を通して我が身に燻っていたものというか。

うつ病だった父親。

うつ病になるまで働かなければいけなかった父親の身体。

うつ病で寝てた父親を許せず、怒鳴っていた母親。

隣にいる人がしんどいってことが受け容れられない身体。隣の人の身体よりも、社会的な都合を優先させようとした母

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寿留女

寿留女

20210327

最上和子さんの、舞踏の稽古の真似事を、このところやってみてる。

真似といっても、直接体験したことがあるわけじゃない。
押井学・最上和子『身体のリアル』に書いてあることと、ワークショップを紹介したブログの内容を、見よう見まねならぬ、言葉から真似してみてる。

とりあえず、30分の床稽古を、折をみてはやっている。

10分横になり、10分かけて立ち上がり、10分かけて歩く(本当は

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しなやか

しなやか

20210318

瞑想をしていると、身体の内側みたいなモノが、モゾモゾと動くのを感じることがある。

外からみて実際に動いているのか、どの程度動いているのかはよくわからないけれど、そういう実感がある。

微細な生がうごめいてるとでも言いたくなるコレが、実に気持ちいい。

このうごめき自体が気持ちいいのか、うごめきを感受できる身体の状態が気持ちいいのか、わからないけれど、この感じを味わうために瞑想

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