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文学作品『願望と献花』を公開しました。
近日コロナウイルス感染症が流行っているらしいですが、その昔同種の感染症が流行った時の、偏差値は高かった某京大学の院生の会話です。
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小説『願望と献花』更新しました。
パンデミックで不安に駆られている知識人たちの戯画。
第5部1章1節 メリステムの観察(10) | 浅間香織 KaoriAsama #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22499211
私が鬱病にならないのは理屈や合理の通じない人間や世界に囲まれて育って、それがベースになったからだと思うし、そういう人や物は理の権化のはずの大学でも少なからずあると分かったので、まあ人間そんなものと頷けるようになったし、理不尽や混沌に慣れてはいないけど免疫は十分あるのだと思います。
【小説】『完全な造花』「長月の初め」
「もう秋ね」九月上旬の宵の口に女が言った。「そうね、暑いわ。季節の風情を不快感があっさり覆い被せてしまうくらい、残暑が酷い」
男は間合いの外で女の視線が動くのを静観した。
「虫も鳴いているけれど、暑いけれど、でももう秋なのよ。旧暦でも秋。その証拠にほら、今吹いている風に触れてみなさい。蒸ら気が抜けた透明な風でしょう。……秋風の吹きにし日より、音羽山、峰の梢も色づきにけり。この風。早く秋だと思って
ある湖水地方の年代記(1)
その湖水地方は東の果てにあった。生命に富み、食物豊かにして気候穏やかなその土地は、常世の郷と呼ばれていた。その地方は山並みも多様であったから、地形も高低に広く多層的に高さを並べ、生態系は多種多彩であった。自然がつくった生命の環の内でも最高傑作の一つであっただろう。それがその湖の周辺にあった。
その湖水地方は東の果てにあった。
「東の果て」とは奇妙な言葉である。「東」とは素朴な、現実的な言葉で
学術コミュニティで盛り上がって、皆さんと別れて、研究室の人と二人で駅に移動して、改札でまた東京でと言って、別れて、奇遇にも5分後その駅のホームで再会して、改めて別れて、関西で暮らす旧友と再会して、琵琶湖を観て、別れて、一人で石山寺まで行って、独りで帰る。完全に志摩リンだった。
「流行」というものに昔は興味がなかった。
流行っているとされるものに興味が持てなかったからだ。
それは今もあまり変わっていない。
しかし宣伝をするようになってみると「流行」の見方が変わった。
「流行」に集まる少し素朴な人たちとつながるチャンス、天気のようなものなのだ。
小説『願望と献花』更新しました。
パンデミックで不安に駆られている知識人たちの戯画。
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東大きらら同好会活動レポ ~『ぼざろ』の映画鑑賞会から「カラカラ」カラオケ行ってきた~
『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(前編)』を東京大学きらら同好会で鑑賞してきた日のレポートを書いてみました!
入場まで集合時間
鑑賞会は同好会会長の完璧な采配で実施された。
日程は一番希望者が多かった休日に決まり、10人集まることになった。
東大きらら同好会(以下きら同)はオンラインでの交流が多く、対面活動が少ないこともあり、顔を知らないメンバーも半分くらいいる。
(当日ま