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公認会計士・監査法人

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元大手監査勤務の公認会計士による記事をまとめています。
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記事一覧

【公認会計士】気になるワードの原稿

【公認会計士】気になるワードの原稿

日本公認会計士協会東京会の広報委員のお仕事として、広報誌に載せる気になるワードの原稿を書きました。

広報誌はこんな感じです。

1回分で2つのワードについて220字程度で説明します。私は、今後掲載予定の東証市場再編とダイバーシティについて原稿を書きました。

仕事柄、普通の会計士よりは詳しい分野なので気の利いたことを書いてやろうと思いましたが、220字では定義みたいなものを書いたらそれだけでほぼ

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会計本の書評を書きました

会計本の書評を書きました

以前の記事で本を購入したとお伝えしました。

公認会計士協会東京会の広報誌(2022年3月号)に書評が掲載されます。会員しか読めないので、相変わらず宣伝になりませんが…

読んだ本はこちら

noteの有料記事を書籍化したものです。なので、noteの宣伝を広報誌の書評に書いておきました。

感想戦パートはよくまとまっており、アプローチも再現性が高いので非常に参考になります。定跡パートは感想戦パート

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【公認会計士】修了考査の思い出

【公認会計士】修了考査の思い出

私は修了考査の合格発表直後に結婚しました。本稿では、その辺のエピソードを交えてつらつらと書いていきます。

なお、2022年1月号のTOKYO CPA NEWS にもコラムを掲載しているので会員の方はこちらも是非お読みください。

はじめに簡単に時系列にまとめます。

2007年11月 公認会計士試験合格(税務署在籍中)
2008年1月 大手監査法人に転職
2008年12月 修了考査受験
20

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【公認会計士】委員会への出席がCPEの単位になること

日本公認会計士協会東京会の広報委員を務めています。

いつの間にかCPEの単位が付与されていました。

CPEは継続的専門研修のことですので、会員向け広報誌の内容を議論している会議に出席することと、会計や監査等の最新情報をキャッチアップする専門研修が同じ扱いなのはどうでしょうかね。

今回の単位はありがたくいただいておきますが、CPE制度見直しを機にこの点も議論すべきではないでしょうか。

【公認会計士】最近の広報委員のお仕事とか

【公認会計士】最近の広報委員のお仕事とか

日本公認会計士協会東京会の広報委員のお仕事を今年の7月からしているのですが、2022年1月号の広報誌のコラム原稿を昨日提出しました。

来月には会員の方のお手元(PC)に届くと思います。内容は↓こちらの記事を差し障りのない表現にしたものです。

また、2022年3月号に掲載予定の書評を書くべく、書籍の選定を行いました。会計に関する新刊本を探していたところ、そういえばこんな本があったなということで…

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【公認会計士】CPE不正の懲戒処分 監査法人A&Aパートナーズ

【公認会計士】CPE不正の懲戒処分 監査法人A&Aパートナーズ

会計士協会、A&Aパートナーズ処分 研修の不適切受講で

同法人のプレスリリース

なお、今回の処分は日本公認会計士協会の会員としての権利の制限であり、いかなる業務も制限するものではありません。
処分内容
(会則第67条第2項第2号)
会則によって会員及び準会員に与えられた権利の停止 1か月
会員権停止により停止される権利
(会則第67条第3項)
(1) 総会に出席して表決する権利
(2) 役員の

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【公認会計士】広報委員会のお仕事

【公認会計士】広報委員会のお仕事

昨日は3連休明けの8/10でしたが、お盆休みの方もいらっしゃるかと思います。

私は、今年の7月から日本公認会計士協会東京会の広報委員会・ニュースウェブ小委員会の委員を務めており、8/10はその委員会に出席しました。

東京会に所属の公認会計士なら毎月発行される東京CPAニュースをご覧になったことがあると思います。今年の6月までは毎月ご自宅に冊子が郵送されていたので、だいたいの方はパラパラとめくっ

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連結仕訳の監査手続 〜経営財務の記事について〜

連結仕訳の監査手続 〜経営財務の記事について〜

経営財務7/5号の加藤建史氏の該当記事、連結仕訳の監査は分析だけじゃダメだよってのは、そのとおりだと思いますが…

私が所属していたチームでは以下の手続をやることが一般的で、分析だけで終わらせているチームは見たことがないですね。

開始仕訳過年度調書と突合

債権債務・取引高消去対前年同期との増減分析

未実現利益消去増減分析に加えて、利益率の計算突合

それ以外(資本連結ほか)仕訳の計算突合・証

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監査法人時代の思い出 〜クライアントとの会食〜

監査法人時代の思い出 〜クライアントとの会食〜

本稿を書こうと思ったきっかけは、私のよく知っている方が某地銀の社長なのですが、その地銀の取締役人事を巡って話題沸騰中だから。ビジネス関係のニュースを見ていれば、まあ分かりますよね。

本稿は別に何か暴露するものでもないし、役に立つ情報もないと思います。こんなことがあったよ、という程度のたわいもない思い出話です。

さて件の社長ですが、私が主査をしていたクライアントでも当時社長を務めていました。で、

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上場準備会社に転職するときに気を付けたいこと 〜その会社は上場できるの?〜

上場準備会社に転職するときに気を付けたいこと 〜その会社は上場できるの?〜

ある程度経験を積んだ公認会計士なら、転職サイトに登録していると、CFO候補や経営企画・管理部門のマネージャーのスカウトをもらうことが少なくないでしょう。

かく言う私も情報収集目的でビズリーチやオープンワークといった転職サイトに登録しているのですが、ちょこちょこスカウトをいただいています。

今回は、上場できない可能性が高い会社の特徴をお話します。

内部管理体制はどうにでもなる日本公認会計士協会

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経営財務6月7日号の雑感 〜減損に関する監査実務のポイント〜

経営財務6月7日号の雑感 〜減損に関する監査実務のポイント〜

監査基準委員会報告書540への対応として、監査法人アヴァンティアの加藤氏が書かれた記事の感想です。

詳細は記事をお読みいただければと思いますが、小売業における監査の実践例をベースに減損会計に関する監査実務を解説されています。大変参考になる良い記事だと思いました。

本稿では、少し脱線した雑感を述べます。

減損会計のような会計上の見積りの監査については、プロフェッショナルジャッジメントが必要であ

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【公認会計士】東証市場再編の研修を受講しました

【公認会計士】東証市場再編の研修を受講しました

概要はこちら

市場区分見直しの背景については勉強になりました。簡単にご紹介します。

従来の市場区分(東証一部・二部、マザーズ、JASDAQスタンダード・グロース)への批判として、一般的には以下の4つ挙げられている。

(1)東証一部の社数が多過ぎる
→東証の認識としては、取引所は金融インフラなのだから、何がいけないの?

(2)東証二部より東証一部の方が社数が多いのはおかしい
→東証の認識とし

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【公認会計士】IPOスキルアップ講座を受講しました 〜第6回〜

【公認会計士】IPOスキルアップ講座を受講しました 〜第6回〜

内容は以下のとおり。

◆テーマ:ディスクロージャー・IR
・上場審査書類の作成
・適時開示体制の整備
・有価証券報告書の作成実務
・四半期業績報告
・IRの仕組み構築
◆講師:
(パネリスト)
澤村 基子氏(株式会社プロネクサス 営業本部 開示・教育支援事業部ディスクロージャー相談第3部 副部長)
三浦 太氏(公認会計士によるIPO関連業務支援PT 構成員長)
渡邉 淳氏(公認会計士によるIPO

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【公認会計士】IPOスキルアップ講座第5回に参加しました 〜ガバナンス〜

【公認会計士】IPOスキルアップ講座第5回に参加しました 〜ガバナンス〜

概要◆テーマ:企業統治のあり方
 ・機関設定(ガバナンス体制)
 ・取締役会運営指導
 ・監査役会等監査の充実(設置会社も)
 ・社外役員
 ・コーポレートガバナンス・コード
 ・監査人の役割
◆講師:
(パネリスト)
尾下 大介氏(公認会計士によるIPO関連業務支援PT 構成員、元東証上場審査部所属弁護士)
篠木 良枝氏(株式会社マクアケ 常勤監査役)
(ファシリテーター)
木下 洋

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