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雑記いろいろ

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分類し難い何かをとりあえず放り込んでおきます。いわゆるエッセイとか日記多め。
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記事一覧

騒音から救ってくれるもの

騒音から救ってくれるもの

小さい頃から私は音に過剰な反応を示したらしい。

赤子の頃は外の犬の鳴き声で泣き出し、少し大きくなってからはちょっとした音で目が覚める。非常に育て辛い子供だったと母親から聴かされた。
そんなのはそちらの都合で、音に苦しめられた本人からすると「辛いのはこっちだ」という話だ。

矛盾していると言われるかもしれないが、私は音楽が大好きだ。中でも長いこと好んでいるのは、騒がしい音の代表格とも言える「ヘヴィ

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人間のカラダを取り戻したい

人間のカラダを取り戻したい

冷房が必要な時期になると、左半身の肘から肩のあたりに痺れを感じるようになる。
毎年のこととはいえ、今年は特に酷く感じる。

原因は恐らく十年以上前に遭った交通事故だろう。
横断歩道を青信号で渡りきろうとしたところに、右折の乗用車にはねられた。これがRV車なら死んでいただろうと警察から言われた時は、悪運の良さに笑うしかなかった。

今年の痛みは少々耐えがいモノがあり、家人の助言もあって真面目に整骨院

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食べるのが下手というよりは

食べるのが下手というよりは

私はどうにも食べるのがヘタクソである。

よくこぼし、よく落とす。
醤油のニオイが染み付いてむせたり、一番楽しみにしていたケーキのいちごを落とす。
床に落とした食べ物だったものを拾おうとして、みつけて拾い頭を上げてテーブルにぶつける。
子供のときはおはじきを口の中に入れて遊んで、うっかり飲み込んだ事もあるらしい。そもそも食べ物ですらない。

そんな私以上に下手な人物が身近に出現した。
夫氏である。

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どうやら私はゾンビだったらしい

どうやら私はゾンビだったらしい

 大阪でも緊急事態宣言が解除されたので、家族の仕事用夏服を買いに心斎橋のUNIQLOまで赴いた。数カ月ぶりのことである。

 入り口では検温と消毒をしっかりと行っており、「おお、気をつけてるなあ」と自分も検温センサーを当ててもらったのだが……
 何度やっても「Lo」の表示になる。

 額、耳裏、手首。
 手首でようやく「35.1」の数字が出て通された。それにしても低い。
 ちなみにツレも手首の測定

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色々あって帰郷が遠のいた話

色々あって帰郷が遠のいた話

家人がメニエールを再発した。

慣れない部署のいい加減な体制と、連日の残業。危惧していた通りになってしまった。メニエールは根治が今のところ不可能な疾患であり、ストレスなどで再発することも多い。
おまけに治療薬はどうにもクソまずく、ひと舐めさせてもらったが絶対にこの病に掛かりたくないぞ。と思える丈の代物だった。
付添先の病院はひどく混んでいたが、再発でこちらも要領が分かっていたので話が早く済んだ。だ

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子供の時に初めて触れたSF小説にして、パルプ臭満載な小説「不死販売株式会社」の話をnoteに残そうと思ってるが想いが深すぎ手書けない。小学生の図書室で出会ってネットの発達により20年以上の時を経て手に入れるとかエモすぎだし

タピオカ狂想曲・3

タピオカ狂想曲・3

地元マスコミで散々取材を受け行列のできるタピオカ屋としてもてはやされた店に、とうとう閑古鳥が鳴き始めた。週末でも並ぶ人が殆どなく、平日の昼時も当然のように人影は無かった。
インスタで撮りまくっていた人々はどこに行ったのか。

タピオカミルクティーを持って歩く人間自体はさほど減ったように見えないので、この店から人が離れただけなのだろう。タピオカミルクティー(以下タピと略す)の店自体は増えているので、

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インフルエンザの予防接種を受けたよ。

インフルエンザの予防接種を受けたよ。

今年の初め、私は惨劇に見舞われました。
「でんぼ」の神様こと石切劔箭神社に初詣に行った二日後、高熱を出してぶっ倒れたのです。

腫れ物しかダメですか? 病気全般扱ってくれるんやないですか!? 御百度参りしないと駄目?? それともお賽銭足りなかったー?!

二十年以上ぶりにインフルエンザに罹った私は、この時ほど神を呪ったことはない。
神様は大概試練を科す存在で救ってくれないと分かってはいるけどね。

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納豆が食べたい。

納豆が食べたい。

納豆が大好きだった。

子供の時から納豆とご飯が有れば満足だったし、大人になってからも貧乏な時は納豆ご飯が友達だった。

今でも好きだ。
食べられるものなら食べたいし、特に中粒以上のもっちりした歯応えが堪らない。あまりかき混ぜないで食べるくらいが丁度良い。

ところが、突然納豆の臭いがダメになってしまった。

原因はいつからか家の中に漂い始めた納豆菌の異臭。
食事の際落ちた納豆が原因で起きた異臭騒

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【再掲】おとんとおかんと、そして彼女

【再掲】おとんとおかんと、そして彼女

実家には現在十三歳になるミニチュアダックスフントが居る。
名前は「みるきー」。
クリーム色のふわふわとした毛に覆われた、可愛いツンデレなレディだ。
これは彼女と私の両親との出会いのお話。

その時二人は出会った彼女との出会いは札幌の郊外に在るペットショップ。犬猫だけではなく、魚やエキゾチックアニマルも扱っている割と大きめなお店だった。

犬を飼う準備のために店に赴いた母と私は、小型犬を迎えるため

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ゼロワンが書かせたんだよ

ゼロワンが書かせたんだよ

先日珍しく短編小説を書きました。

一次創作と呼ぶのもおこがましいモノですが、他に表現する手段が見当たらず小説という形で残すに至った次第です。

きっかけは家族との何気ない会話。
何かと話題の仮面ライダーゼロワン観て、お互いのオタク魂が炸裂。我が家では割とこういった世間的には「どーでもいいこと」に時間を割くことに余念がありません。
何せオタクしかいませんので、生産的なことに興味がないんです。

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記憶の中に

記憶の中に

北海道の地震から一年が経った。

震源地となった厚真町は私が生まれ育った街の直ぐ側で、美味しい米のゆめぴりかの名産地であり、大好きなあづまジンギスカンの本拠地だ。

元々この辺りは地震が多い。
大概は浦河町の沖合が震源地で、子供のときに経験した「浦河沖地震(M7.1、最大震度6)」を今でも覚えている。ちょうど祖父母の家で遊んでいる時だったが、初めて経験する大きな地震に驚き、一緒にいた友人たちと慌て

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トイレと札幌からの脱出

トイレと札幌からの脱出

あらからもう2年近く経ったろうか。
今となっては具体的な時期すら思い出せないけど、余りにも強烈な記憶。多分一生忘れることは出来ないし、この事件が無ければ私は関西に移住していなかった。

今となっては笑い話だけど、全く笑えない出来事。

トイレから出られないその日私はいつも通りにトイレに入って鍵を掛けた。一人暮らしだから掛けなくても良いのだが、一度ついた癖はなかなか抜けない。
用を済ませドアノブに手

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雷鳴

雷鳴

ここのところ、急な雨と雷で翻弄される日々が続いている。
秋だから仕方ないと思いながら空を眺め、雨が落ち着くのをじっと待つ。

雨は少し困るけど、雷は好きだ。

光の速度を知った子どもの時から、光った瞬間から何秒後に音が響くかを確認してその距離を計算する。そんなことを今でもやっている。
流石に同時に落ちた時は心臓がバクバク言うけれど、それがまた愉しいと思うのは変態なのだろうか。

もちろん雷は困った

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