タピオカ狂想曲・３

地元マスコミで散々取材を受け行列のできるタピオカ屋としてもてはやされた店に、とうとう閑古鳥が鳴き始めた。週末でも並ぶ人が殆どなく、平日の昼時も当然のように人影は無かった。
インスタで撮りまくっていた人々はどこに行ったのか。

タピオカミルクティーを持って歩く人間自体はさほど減ったように見えないので、この店から人が離れただけなのだろう。タピオカミルクティー（以下タピと略す）の店自体は増えているので、パイを分けたらなんとやらという状況なのかもしれない。

春水堂は相変わらず混んでいる。阪急三番街の台湾甜商店の行列はようやく以前と同じくらいの規模に戻った。どちらも混んでいることには変わりない。
最近はチーズクリームティーなるものに流行が移りつつあり、タピオカと合体してカロリーが恐ろしい物体も生まれている。流石に怖くて飲めないが、行き着くところまで行き着いたということか。

大丈夫、私は春水堂が有れば生きていける。

中性脂肪と尿酸値が増えたことに目を背けつつ生きる。

（続くかな）