記事一覧
きらきら星よ終わらないで
一日家で仕事をしていたら、気持ちが沈んでゆくのがわかって、このまま家にいちゃいけないと思う。かといって、新宿とか渋谷とか、そこまで行くのは億劫で、おおきなスーパーまで自転車で出かけることにした。そこにはクレーンゲームもあるし、文房具だってあるし、桃だって帆立だってあるだろう。
買ったものは、本と、パンと、ピーナッツバター。
痩せなくちゃ(痩せずとも太らない食生活)と思うのに、どうしても、ピーナッツ
記憶は街街②あたらしい海(鳥取)
上京したのは9年前、大学への進学が理由だった。長崎から都会に出るにはいくつかの段階があって、ひとつは福岡だった。高校の友人たちも、兄も、福岡の大学に進学していた。いとこも福岡にいるし、長崎へも帰りやすい。そのため両親は福岡の学校を勧めたが、わたしは頑なに、東京の、ひとつの学校しか目指していなかった。3月、最後のチャンスで東京行きを決めた。そこからはバタバタと上京の準備が始まった。
夏休みの大きな
大人にならない魔法をかけて
パンを頬張って牛乳を飲む朝に
ミニスカートが変わらず好きで
ハイソックスを合わせるともっと好きで
ちょっと太ったことを気にしてへらへら言っちゃう自分がきらいだ
大人になると見えてくる世界もきらいだ
30になったのに なったから なったけど
いつまでも眼の光を絶やしたくない
私の眼は何に悦び 何を愛しく 何を大切に 見るのだろうか
シルバニアファミリーばかりふえて
本当の家族になるひとがいないまま
記憶は街街① ダイヤの見える街(長崎)
小学3年生の頃、学校に行くのが毎日憂鬱だった。友人関係も上手くいってなかったけれど、担任の先生に嫌われていたことが、一番憂鬱な理由だった。
A先生は男の先生で、とても怖かった。教卓を叩いたり、教科書を投げたり。10年以上前のことなのに鮮明に覚えている。
幼心にも、他者、しかも大人の先生、から嫌われている、ということは、はっきりとした悪意とともに分かるものだった。先生が何かしらの理由でわたしのこ
心を巡れば、君に会える
こんにちは、ぼくいずみです。
東京に住んで10年が経って、すっかり居場所であり拠点になった。住んでいた長崎の街はもう過去で、いつか、東京での暮らしも、過去になって、しまう日が来るかもしれない。
新卒で入った会社の上司にたまたま会った。今何してるの?と聞かれて「詩を書いて暮らしてます」と答えた。彼女は笑っていたけれど、私は本気だし、これが仕事なのだ。
昨日、新幹線に乗って名古屋に降り立った。10
私のことを滅ぼさないで
前回のお知らせにも書いたけれど、クリスマスはやっぱり好きじゃない。今年もけんかしながら電車に揺られ、むすっとした顔で行こうって決めるのに、会えると思えばいつだって嬉しい。すぐに機嫌はよくなるから「いずはちょろい〜」と言われる(ビールと私が好きなお店のチーズが用意されていた)。
目黒駅までの散歩道で、気になっていた肉まん屋さんが美味しいらしいと聞き、目標に行くことにする。その前にギャラリーをふたつ巡
ここはあまい、もう行かなくちゃ
このところずっとおもうのは、みんな(わたしを含む)自分のことばかりだね、ということ。みんなみんな、自分勝手で、ばかみたい。そんなふうにおもって、朝まで泣いてばかりなんだけれど。思い切って、伝えてみると、ごめんねなんて言われたりして。やさしくいたい。やさしくいたい。ただ、それだけをおもって、生きている。
朝6時に泣きながら話す。まりのさんが寝起きなのに、うんうん、と聞いてくれて、傷ついたんだね、と