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私のことを滅ぼさないで

前回のお知らせにも書いたけれど、クリスマスはやっぱり好きじゃない。今年もけんかしながら電車に揺られ、むすっとした顔で行こうって決めるのに、会えると思えばいつだって嬉しい。すぐに機嫌はよくなるから「いずはちょろい〜」と言われる(ビールと私が好きなお店のチーズが用意されていた)。
目黒駅までの散歩道で、気になっていた肉まん屋さんが美味しいらしいと聞き、目標に行くことにする。その前にギャラリーをふたつ巡る。SHOKKIのキーホルダーは鍵につけようと思ったがつかなかったのでオブジェと化す。自分が何者か問われたとき、今は何だかうまく答えられないなと思う。詩を書いたりしてますって言うことが増えた。あなたに、私はどんなふうに映っていますか?
肉まんの皮と肉の隙間が大いにあって、そこには風が吹くようで、それだけぽっかりしていたんだと思う。はふはふ、美味し〜ってふたりで食べて動画を回す。あまりの寒さに、このあいだ作業するときに寄った珈琲店で休憩。来年はいっしょにいないだろうなあと思ってカメラを回す。山戸監督が「カメラは愛情を可視化する装置です」と言っていた。その言葉が好きだ。
休憩を終えてルルにワインを買いに行く。まあやさんと会うのは1週間も経ってない。結局ふたりで決められず、どっちがいいか選んでもらう。花も売ってるよ、と言われてちょっと欲しかったけれど、私が欲しい花は赤い花じゃない、チューリップや百合や紫陽花だ。
ワインといっしょに食すお惣菜を買いにいつものお店に行くも何もなくてガーン!とする。よく行く坦々麺にする?となるも決めきれず、じゃんけんをして結局つくることに。トマト鍋の材料を買って、帰宅。無事M1には間に合った。
M1はヤーレンズのボケの人がすっごく好きになった。「いずは漫才よりコントだもんね」と言われる通り、演劇が好きだからなのか漫才よりコントの方が笑ってる気もするけれど、私には笑いの才能がないので、芸人さんはすごいなあと思うし、何かへ必死になって、努力して、勝負して、って格好良すぎないか…。
見終わってごろごろして、クエン酸を飲んで本を読む。読みかけでもうすぐ終えそうだった植本一子さんの『こころはひとりぼっち』を読み終える。植本さんの誰かへのつよい想いや寂しさ、誰と生きるかということだったり、人を好きになることが、どうしても自分と切り離せないのだ。
随分前に、noteには精神的に病気を持っていると書いたけれど、何となく持病と近い感じもして。トラウマ治療にはもちろん興味はあるが踏み出せないままカウンセリングと通院を続けている。カウンセリングは初めて気の合う人に出会えて、会うたびに元気や勇気をもらっているので続けたいと思ってる。
今でも週に一回は死にたくなるし、扉のない駅のホームに立つと(吉祥寺とかよく思う)ああ今死ねるなあ、チャンスだなあ、と考えてしまう。
それでも私が死にかけたとき助けてくれた人のことを思い出す。元気だといいなと思うし、M1見て笑っていたらいいなと思う。この文章は読んでるかもしれないし、読んでないかもしれない。
ほんとうに死ぬとき、誰の顔が浮かぶんだろう。たくさんの人に助けられて、支えられて、何とか生きてる。毎日あなたのおかげで息ができています。
冬の途中で、どこまでも行けるような真夜中。メリークリスマス。今日くらいケーキ食べて笑っていてね。

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