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社会問題

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#石井光太

無縁老人 -高齢者福祉の最前線-石井光太2024年潮出版社№755

無縁老人 -高齢者福祉の最前線-石井光太2024年潮出版社№755

世界最大の高齢化大国に生きている私たちは、
もう高齢者の身に起きている現実に
背を向ける余裕はないはずだ。
まだ目をそらして問題を先送りにするのか、
今こそ目を見開いて未来を変えていくのか。
日本の将来は、
読者一人ひとりの決断にかかっているのだ。

2018年から2021年で
高齢者のご遺体の引き取りなしが
105,773人
高齢者割合
世界一の日本は29.1%
2040年には35.3%予測。

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近親殺人 -そばにいたから-石井光太2021年新潮社№740

近親殺人 -そばにいたから-石井光太2021年新潮社№740

殺す方か、殺される側か――。https://amzn.to/3SYXPi5

自分が殺さなければ、殺される。
殺す以外にこの苦しみから逃れられない。
ひとりで問題を抱え、外に相談出来ない。
家族間殺人の場合、
遺族は加害者家族であり、被害者家族でもある。
抵抗出来ない幼子の殺すのは擁護しようがない。

原因は様々でどれか一つと言う訳ではなく、
複雑に絡み合っている。

引きこもり、望まぬ妊娠、児童

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ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死 石井光太2012年NHK出版№717

ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死 石井光太2012年NHK出版№717

在日外国人の知られざる世界。
12年前の本なので、今はかなり変化していると思いますが、
本当に知らないことだらけで面白い。
移民政策が他国でデメリットの方が多いのに
爆増する移民。
文化、宗教の違いを尊重し合わないと
トラブルの元になります。

飛行機の自分のトランクの横に棺桶があるかもしれない。
死亡したが、宗教上の理由で火葬が出来ない。
エンバーミングで防腐処理し、飛行機で母国へ送る。

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日本の貧困のリアル -世界と比べてわかる-石井光太2023年PHP研究所№680

日本の貧困のリアル -世界と比べてわかる-石井光太2023年PHP研究所№680

世界第3位のGDPを誇る日本。
しかし実際には、
「先進国中ワースト4位の貧困国」

日本と途上国の「貧困」の違いを知ることで、
様々な課題が見えてくる。
モノはあるのに、貧困。
日本はそんな相対的貧困。
多くが精神的な貧しさの中から悲劇が起こる。
コミュニティから切り離され、
福祉という制度に依存することで孤立してしまう。
ここが途上国の絶対的貧困との大きな違い。

ギニア出身のタレント曰く

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レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち 石井光太2012年11月新潮文庫№671

レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち 石井光太2012年11月新潮文庫№671

インドのレンタルチャイルド。
赤子がさらわれ、手足を切られ、
物乞いをさせられる子ども達が存在する。

子どもを抱えて物乞いする方が
たくさん恵んでもらえる。
だから子ども貸出し業がある。
肢体不自由だったり、
目が潰れている方がたくさん恵んでもらえる。
だからわざと傷つけられる。

衝撃的でした。
もうずっと顔しかめて読んでた。
インド、ムンバイでの路上生活者から
マフィアにまで命懸けの踏み込ん

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ヤクザ・チルドレン 石井光太2021年大洋図書№650

ヤクザ・チルドレン 石井光太2021年大洋図書№650

宗教二世ならぬ、暴力団二世。
決して表には出てこない世界。
それでなくても家庭内の問題は、
表面化しにくい。
石井光太さんが取材し
記録した14名の二世たち。
あまりにも壮絶な人生。
子どもはある程度大きくなるまで、
それが当たり前だと思う。
母親がパートナーを取っかえ引っ変え。
注射器が家中に落ちている。
親に刺青がある。
舎弟が出入りする。
暴力での支配。

暴対法、暴排条例で、暴力団は大きく

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ルポ自助2020- -頼りにならないこの国で- 石井光太2022年筑摩書房№605

ルポ自助2020- -頼りにならないこの国で- 石井光太2022年筑摩書房№605

私たちは、それでも生きていく――

2020年から始まった異常事態。
人の数だけドラマがあったのでしょう。
中小企業倒産。
音楽業界。
飲食業界。
医療業界。
高齢者施設。
保育園、学校。
児童相談所。
定時制高校。
親と会えない難病の子どもたち。

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たくさんの爪痕を残した
過剰な感染対策。
免疫が低下して、
様々な病気が増えている。

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こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる 石井光太2020年11月新潮社

こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる 石井光太2020年11月新潮社

民間の子ども用ホスピスが2016年大阪にオープン。TURUMIこどもホスピス。難病の子ども達が短時間でも治療から離れ、家族や友人と笑いあって、生涯忘れない思い出をつくるための「家」
本書では難病の子ども達がどのような状況に置かれていたのか、小児医療の何を変革しようとしたのか。TURUMIこどもホスピスがたくされた夢とは?が書かれている。

■建設
最初の候補地宝塚市。だが高級住宅街ゆえ「死ぬ子ども

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世界の産声に耳を澄ます(1) 石井光太 2017年5月 朝日新聞出版

世界の産声に耳を澄ます(1) 石井光太 2017年5月 朝日新聞出版

命の重さは国によってちがうかもしれないが、一つの命がもつ可能性はすべて等しく無限だ

著者の石井光太さんは体当たりの取材でノンフィクションを書く。彼の作品に初めて出会ったのは10年程前。「レンタルチャイルド」あまりの衝撃作品でした。以後、彼の作品を追い続けています。小説も素晴らしい。
2012年石井さんは親になった。それをきっかけにこの取材の旅に出ることになった。

■グアテマラ
グアテマラでは宗

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