HIROYA ISOZAKI

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記事一覧

サンプリング 資本主義 第三の道

chat GPTのアルトマンが 模倣なきクリエイティビティーはないと言い切った時、 欧米人は納得したはず そもそも ギリシアから ずっと模倣している ギリシア以前は 切り捨て…

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インド文学研究家への手紙

MU様 誠実な返信に心から感謝申し上げます。貴重なジボナンド・ダーシュの訳詩もありがとございます。詩誌 「SM」のご縁、ファウンダーであるSK氏が残してくださった温か…

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徳川頼宣と鄭成功

平戸の海賊、鄭芝龍は 明国復興のため 幕府に応援を依頼するが 徳川四天王の直系 井伊直孝により 退けられる 日本乞師を助け 幕府で実権を持ち始めた 徳川頼宣は 熊野水軍…

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インド ベンガル語の詩 臼田雅之訳 ジボナノンド・ダーシュ

『時、ときならぬ時、不吉な時』     おお炎よ、おまえは 果てしない 星の列なり、暗闇に おまえの 聖なる火が 燃える ぬばたまの闇夜が もし 創造の最後の言…

吉増剛造の記録 5月17日

昨夜虎ノ門のカフェで吉増剛造の土方巽について語るライブが行われた。そのできる限りの口述を残す。 吉村剛造 ネノネ ライブ   なんとかこのテキストのネノネに辿り…

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『ピルグリム』刊行記念ライブ磯﨑寛也×渥美幸裕

★シェアと参加を希望します 新詩集『ピルグリム』刊行記念ライブ 磯﨑寛也×渥美幸裕  『ピルグリム』は京都の街で西行法師や空海が私と様々な人と場所を結びつけてくだ…

8

青竜

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赤鬼

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四元康佑講演会 現代詩事情 メモ 日本詩人クラブ

四元 康祐(よつもと やすひろ)講演会 現代詩最新事情 1959年生まれ日本の詩人、作家アメリカ、ドイツで日本語の詩を発表していた。2020年から日本に拠点を移してい…

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VOY記録

VOY内容 VOY voyant/voyage/voyager “ VOY” は航海者であり、冒険者であり、見者である。 “ voyant” はアルターモダン(オルターモダニティ)におけるプロメテウス…

3

VOYの詩

“ VOY” は泳ぐ 言葉の荒海を あるいは静かな羊水の中を イメージの冒険は 私たちを透視者へと導く VOYは判断する ポエジーのあるなしを オルターモダニティにおける プ…

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詩集『ピルグリム(2024 磯﨑寛也)』 は京都と銀座の蔦屋で絶賛オンセール!15日はポエトリーイベントが京橋であります。

アーティスト青山悟氏とのコラボ詩集 『ピルグリム(2024 磯﨑寛也)』 は 京都と銀座の蔦屋で絶賛オンセール! 15日は記念のポエトリーイベントがあります。 京橋3丁目の…

HIROYA ISOZAKI
11日前
1

駒込の教会

駒込の教会で 詩を読む 教会の人に会ったことはない 今日若者が2人来た 特に私に興味はない 友達の付き合い 2人ともIT 転職希望 より良い条件の会社 経済合理性万能の時代…

HIROYA ISOZAKI
12日前
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その音楽 言葉 世界

その音楽は必要な時に現れて 何時の間にか 消えていく マニダイテル その本は 読まなければならない時には 書き物机の上にあり そのうちにいくら探しても出てこなくなる …

HIROYA ISOZAKI
13日前
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【現代詩】 をへて 新橋通狂詩曲

を経て 5月は狂人の季節 6日 目撃する 放射状 みずがめ座エータ流星群 新橋通の夏日の夜 気もふれる を経て あなたは星に愛されたのかもしれない 東山のサイギョウアン…

HIROYA ISOZAKI
2週間前
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【現代詩】 路地と河原 辮髪の歌

辮髪のヨウは 北の水死者を弔う 手の甲に母の癖字で 巻石と彫った アウシュビッツの国で 辮髪のナムは 路地の証言者 南の街を踊った 淀みに浮かぶ オノマトペにあわせて …

HIROYA ISOZAKI
2週間前
3

サンプリング 資本主義 第三の道

chat GPTのアルトマンが
模倣なきクリエイティビティーはないと言い切った時、
欧米人は納得したはず
そもそも
ギリシアから
ずっと模倣している
ギリシア以前は
切り捨てた
日本人が古事記以前を
切り捨てたように

知的所有権は
権力に依存している
おしゃれも
アートも
システムに依存している
サンプリングのサンプリングのサンプリング
メタファーのメタファーのメタファー
マラルメと同じ
すでに

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インド文学研究家への手紙

MU様

誠実な返信に心から感謝申し上げます。貴重なジボナンド・ダーシュの訳詩もありがとございます。詩誌
「SM」のご縁、ファウンダーであるSK氏が残してくださった温かいつながりを感じ、嬉しく思います。彼は「人間を書く」ことを何より大切にされていたと聞きます。

MU様が、繊細な感覚でロマンティックな思いを大切にする詩人であることを理解しました。ダーシュの詩は常に女性への思いが語られ、それが世界へ

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徳川頼宣と鄭成功

平戸の海賊、鄭芝龍は
明国復興のため
幕府に応援を依頼するが
徳川四天王の直系
井伊直孝により
退けられる

日本乞師を助け
幕府で実権を持ち始めた
徳川頼宣は
熊野水軍とともに
荒ぶる侍に
活躍の機会を与えたかったが
浪人によるクーデターをきっかけに失脚
鄭成功も南京で敗北

鄭成功は台湾を占拠し
現在の台湾の基礎を築く

インド ベンガル語の詩 臼田雅之訳 ジボナノンド・ダーシュ

『時、ときならぬ時、不吉な時』

   

おお炎よ、おまえは 果てしない 星の列なり、暗闇に

おまえの 聖なる火が 燃える

ぬばたまの闇夜が もし 創造の最後の言葉であるなら

そして、その写しが 人間の心であるなら、

それでも ふたたび 光りは 創造の 濃密な心意の力で

燃えあがる、時間の 空の 大地の 胸に、

わかったのである 夜明けごろの 日の光りに 空の青さに

暗い ひそまり

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吉増剛造の記録 5月17日

昨夜虎ノ門のカフェで吉増剛造の土方巽について語るライブが行われた。そのできる限りの口述を残す。

吉村剛造 ネノネ ライブ

 
なんとかこのテキストのネノネに辿り着いた
病める舞姫を読む目の根が止まらない
早く 病める舞姫を読むところに戻りたい うっかりした心持ち ぐったりした心持ちにつながる ナマズドジョウを新品として大事にすることも 顔を撫でる
アメをくれる人を追っかけて 頭を下げる仕草 ぼ

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『ピルグリム』刊行記念ライブ磯﨑寛也×渥美幸裕

★シェアと参加を希望します
新詩集『ピルグリム』刊行記念ライブ
磯﨑寛也×渥美幸裕 

『ピルグリム』は京都の街で西行法師や空海が私と様々な人と場所を結びつけてくださったご縁で完成することができました。その京都のど真ん中、四条河原町、京都で最も厚い新スポット高島屋T8で、盟友渥美幸裕氏とライブを行うことになりました。この3年間の集大成であり、アーティスト伊藤公象先生と美術研究家小泉晋哉先生からいた

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四元康佑講演会 現代詩事情 メモ 日本詩人クラブ

四元 康祐(よつもと やすひろ)講演会
現代詩最新事情

1959年生まれ日本の詩人、作家アメリカ、ドイツで日本語の詩を発表していた。2020年から日本に拠点を移している。大阪生まれ、上智大学、1991年第1詩集『笑うバグ』1994年ドイツ移住、2022年4月から日本経済新聞にコラム「詩探しの旅」を連載。

IWPのレポート

アイオワに詩のレジデンシーがある

中上健次
田村隆一
白石かずこ

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VOY記録

VOY内容

VOY voyant/voyage/voyager

“ VOY” は航海者であり、冒険者であり、見者である。 “ voyant” はアルターモダン(オルターモダニティ)におけるプロメテウスになろうと決意する。世界無意識に深く潜り導いたpoesyによる世界観の再編を担う。 “ VOY” 信じるlyric/poetryは、この世に生を受けた赤ん坊の最初の泣き声であり、言語の前の音であり

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VOYの詩

“ VOY” は泳ぐ
言葉の荒海を
あるいは静かな羊水の中を
イメージの冒険は
私たちを透視者へと導く

VOYは判断する
ポエジーのあるなしを
オルターモダニティにおける
プロメテウスとはいかなるものか

世界の無意識に目覚める
テクノロジーは自然界の一つの要素である
世界は調和を見つける

“ VOY” 信じるポエジーは
地球の無意識である
人類誕生の声
新生児の泣き声
言語の前の音である。

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詩集『ピルグリム(2024 磯﨑寛也)』 は京都と銀座の蔦屋で絶賛オンセール!15日はポエトリーイベントが京橋であります。

アーティスト青山悟氏とのコラボ詩集
『ピルグリム(2024 磯﨑寛也)』 は
京都と銀座の蔦屋で絶賛オンセール!
15日は記念のポエトリーイベントがあります。
京橋3丁目の「ギャラリーユマニテ」で7時からです。
青山さんもくるのでぜひご参加ください。

Amazonは来週からです。
売り場には過去の詩集3冊
『ソラリスの襞』
『キメラ/鮫鯨』
全部並んで置いてあります。
この際3冊揃えてみるのも良

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駒込の教会

駒込の教会で 詩を読む
教会の人に会ったことはない
今日若者が2人来た
特に私に興味はない
友達の付き合い
2人ともIT
転職希望
より良い条件の会社
経済合理性万能の時代において
詩などなんの価値も認めてもらえない
それでも友達が詩人なら聞いてみようかと思う
そこから始めよう

その音楽 言葉 世界

その音楽は必要な時に現れて
何時の間にか 消えていく
マニダイテル

その本は
読まなければならない時には
書き物机の上にあり
そのうちにいくら探しても出てこなくなる
モデコナクピナコテーク

その絵は
ある朝はっきりと夢の中に形を表し
しばらくすると
いくら思い出そうとしても
思い出せなくなる
タセナキスクセナキス

向こう側に消えていく
プラス電子のように
人類と自称する
妖しい者たちは
それ

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【現代詩】 をへて 新橋通狂詩曲

を経て
5月は狂人の季節
6日
目撃する
放射状
みずがめ座エータ流星群

新橋通の夏日の夜
気もふれる

を経て

あなたは星に愛されたのかもしれない

東山のサイギョウアンから
白川のポンヌフへ

この短い通りは
守られていた
荒ぶる神々や
白川の狂人たちに

縄手の罪人たちは
ゾロゾロ歩いていく
四条河原へ
首を切られるために

ある者は銀閣寺のそばに住み 
政治の季節に恋しながら
髪を伸ば

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【現代詩】 路地と河原 辮髪の歌

辮髪のヨウは
北の水死者を弔う
手の甲に母の癖字で
巻石と彫った
アウシュビッツの国で

辮髪のナムは
路地の証言者
南の街を踊った
淀みに浮かぶ
オノマトペにあわせて

骨の海
臓腑の波
一人一人
呼び覚ましていく
細心の注意を払う

肌をすまし骨を磨く
浜辺で小さく叫ぶ

ゆれている
きざんでいる

青年は慄えた
半透明の膜で
連なる花弁は
白々しい空に
ひらひららと

忘れたくなくても
忘れ

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