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2024年2月の記事一覧

アリストテレスーニュートンーアインシュタイン 3

20世紀になると、時空概念に第二の革命が起きます。アルベルト・アインシュタインが、空間と時間は絶対不変というニュートンの考え方をくつがえしました。
アインシュタインは1905年、観測者の速度によって空間や時間は伸び縮みするという特殊相対性理論を発表します。さらに1916年には、物質の間に働く重力が空間や時間の伸び縮みによって伝わることを示す、一班相対性理論を発表しました。空間や時間は、物理現象の単

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マイケル・ポランニー「暗黙知の次元」の要点

昨日学習したマイケル・ポランニー「暗黙知の次元」の要点は、次のようだと思う。

私たちが外部世界について経験的に知るとき、私たちの身体を外部世界に参加させて、身体で知る。こうした知は非言語的であり、言葉にするのが難しい。

ポランニーが言葉を尽くして言っていることは、もっと複雑精妙なのだが、上は要点のみである。これは誠に私たちの体験と合致する。Google には、

「暗黙知(あんもくち)とは、経

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暗黙知の次元 言語から非言語へ

「暗黙知の次元」はマイケル・ポランニー著の書名。ポランニーはハンガリー出身のユダヤ系ハンガリー人物理化学者・社会科学者・科学哲学者。現在の社会に溶け込んだ意味では、暗黙知(あんもくち)とは、経験や勘に基づく知識で、簡単に言葉で説明できない知識のことです。経験知とも呼ばれます。
ここでオリジナルのポランニーに戻ると、
「実は、知覚の構造は、知覚以外のすべての知識の理解に光を投げかけるのである。対象を

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今日の雑学 Love is over. って正しい英語?

ポイントは二つあると思います。love には冠詞がつかないの? over って副詞じゃない? 辞書によると love は不可算名詞で無冠詞だが、定冠詞つけても良いんじゃないか。(間違ってたらごめんなさい)。over は、どうなんでしょうね。辞書には、前置詞、副詞、名詞、動詞とあるが、形容詞がない。よって原則的に言えば love is over は誤りです。が、そう言うのかな? 私の知識の範囲内、及

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寺山修司

青森県出身。1935-1983。短歌による文壇デビュー以降、評論、詩、演劇、映像の分野で活躍。演劇ではアンダーグラウンド劇団「天井桟敷」を主宰。その多岐にわたる活動のジャンルは幅広いものがありましたが、私が好んで読むのは、少年期の美しい短歌です。三首だけ記します。

森駆けてきてほてりたるわが頬をうずめんとするに紫陽花くらし

蝶追いきし上級生の寝室にしばらく立てり陽の匂いして

そら豆の殻いっせ

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日常と非日常

ケとハレ。ケは日常の時間を言います。ハレは非日常を言いますが、わかりやすいのは「祭り」の時間です。祭りの時と言うと、いつもと違い、なにかそわそわわくわくしますよね。あれが象徴だと思います。非日常ですね。
嫌な例ですが、戦争の時も、日常と違った、巨大なまがいごと、悪いことが進行しているという意味で、非日常、ハレの時間になると思います。
一方でケは日常の日々で、大きないいこともないが、大きな悪いことも

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正と負の対称性

質量、時間について、負の質量、および負の時間が見つかっていない。このことを考えると、私たちの世界(宇宙)、或いはその中の物質は、正と負について対称的ではないと言えるのではないか。

負の存在は存在するか

負の存在というものがあるか。抽象的だが、数字で捉えることができる。例えばー5°Cという現象がある。これはわかりやすい例だが、しかし温度に関しては、絶対零度を0度と考えるべきである。筆者の考えでは、日常的な場面では、他のあらゆる例でこれと本質的に同じことが言えると思う。この世界での現象には下限があり、それをその現象での0と考えるべきだ。
少なくとも、絶対的な意味でマイナスの存在は、存在しないと思う。

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数学的に可能なことと、現実に可能なこと

数学的に可能なことと、現実に可能なこと

ここで、現実に可能なことと、数学的に可能なことは同じ(同等)か、という、エベレスト山並みに攻略の難しい、難関の問題に行き当たります。攻略法としては、数学的に可能なことは全て現実に生起可能か、と考えてみます。(この時点で、無理そうですね)。次に逆に、現実に可能なことは、全て数学的に可能であるかを考える。現実に生起することをどうやって数学的に置き換えるのかが先ず難関です。しかも、ケースバイケースでは困

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ソシュールを読む

ドゥルーズを読もうと、意思堅固に決意したが、時代的により遡って、ソシュールもできるだけ毎日、読もうと思う。どちらも難易度は高いが、ここは解説書の力を借りて、つまり解説書を先に読んでから本人の著作に進む。解説書の色に染まるのが怖いが、本書は当然として、様々な関係書籍、ソシュールについて触れている文章を読むことで解消できる。ドゥルーズも同様。色々な色彩の光が混じると白色透明の光になるのと似ている。白色

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中島みゆき

今、山梨県の古民家和み庵さんが、柏原芳恵さんの「春なのに」をアップしていますが、中島みゆきさんの作詞・作曲ですね。良い曲だと思います。高校の頃に聴いていれば、きっと切なかったでしょう。

一対一

一般には一対多について考えるのが筋だが、考えを進める便宜上、一対一の対応について考える。これは、必然的に一対一対応にしかならないという意味での一対一だけではなく、一対多であっても多のなかから常に一つを選ぶという約束をしたものも含む一対一対応である。
さて、一つのわかりやすい例として、一つの自然数に対して、次に大きな自然数を対応させてみよう。すると系列、
1~2、2~3、3~4、4~5、・・・n ~

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書籍を攻略 1

気が多いのはわかっているが、
ジル・ドゥルーズ「差異と反復」「意味の論理学」
ミシェル・フーコー「言葉と物」
フェルディナン・ド・ソシュール「一般言語学講義」
大栗博司「超弦理論入門」「重力とは何か」「強い力と弱い力」
といった本を、それぞれものにしたい。短・中期的な目標。
これらをコアとできるように。それぞれ、2、3度繰り返して読む。
あとはハイデガーとニーチェ。
以降、これらの本の攻略法と攻略

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雪を食べる

夜、雪を食べた。
窓から、垣根に積もった雪をとり
頬張った。
飴をなめた口の中が
冷えて
潤った。
甘くなった口に雪を噛んだ
もっと食べたいと思い、
三度、四度、床子を開け、窓を開けて、
垣根から雪をとって
食べた。
一瞬、眼が醒めたが
眠ろうと思った。