負の存在は存在するか

負の存在というものがあるか。抽象的だが、数字で捉えることができる。例えばー5°Cという現象がある。これはわかりやすい例だが、しかし温度に関しては、絶対零度を0度と考えるべきである。筆者の考えでは、日常的な場面では、他のあらゆる例でこれと本質的に同じことが言えると思う。この世界での現象には下限があり、それをその現象での0と考えるべきだ。
少なくとも、絶対的な意味でマイナスの存在は、存在しないと思う。座標軸で無限にマイナスの数値がとれるのは、本質的に数学の話だ。物理的には、現実に負の存在が私たちの世界にあり、実際に顕現しているのかどうかということから問題は始まる。しかしそれは、よく考えてみればわかることだ。ここでは、私たちの世界に負の存在は無いということを言いたいのである。
数理と物理は、異なる。これは極めて重要なポイントだと思う。

素粒子物理学では、反粒子がある。

 反粒子。
ある粒子に対して、質量や寿命は同じだが、電荷など、内なる性質(内部量子数)の正負が逆の粒子をいう。 電子に対する陽電子、陽子に対する反陽子、中性子に対する反中性子などがある。 光から粒子と反粒子の対が生まれたり(対生成)、粒子と反粒子が合体して光になったり(対消滅)する。(Google より)」

しかしこれは、属性(持っている性質)が逆だということであって、存在として逆(逆の存在)ということではない。
反粒子についてはよく考える必要がある。ここでの言葉の定義も整備しなければならない。
現に、反質量、反時間は見つかっていないではないか。それが私たちの一つの論拠である。いずれにせよ、数学的に論証する筋のものか、物理的に(物理学的に)確かめられる筋のものかの別が先ず重要だ。がこれは、物理的、或いは物理学的に確認されるべきものだろう。

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