菅原博文

専門は現代フランス哲学と現代英米詩。G.ドゥルーズ「差異と反復」と大栗博司「超弦理論」…

菅原博文

専門は現代フランス哲学と現代英米詩。G.ドゥルーズ「差異と反復」と大栗博司「超弦理論」「重力とは何か」の学習をしています。並行してM.フーコー「言葉と物」を読んでいます。詩はエリオット、ボブディラン、寺山修司、西脇順三郎。早稲田大学文学部卒、東北大学大学院文化科学研究科卒

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三つの専門?

私の専門は科学哲学。東北大学大学院時代。もう一つは英米詩。早稲田大学時代。今回は、初めて構造主義に取り組む。少しかじったフーコーが構造主義でドゥルーズがポスト構造主義。しかしようやく構造主義の概説書を読み始めた。これを読み終えて、もしかしたら2、3回読んで。更に、読まないと思うけれどソシュールとレヴィ=ストロースを読むなら読んで。で、入り口に立つ。そこまで行ければ、フーコー、ドゥルーズ、ソシュール、レヴィストロースといった人々、あるいはその解説書を読む。その時、どう思っている

    • 噛み合う

      生産的になりたいと思う。現実と噛み合えば生産的にもなれるが、噛み合わない時は? 噛み合う現実をさがすのだが。。。

      • ドゥルーズの影響、中沢新一の影響

        ドゥルーズはポストモダン、ポスト構造主義で、日本では浅田彰、中沢新一に影響を与えたと言われる。自分は若い頃に中沢新一を読んだので、間接的にドゥルーズの影響を受けたのか?気づかなかったが。。。? それはともかく、自分、中沢新一からの影響は受けまくった。

        • 構造主義と素粒子論

          構造主義と素粒子論の本を読むことにした。 字面、いかついが、素粒子論はこれまでと同じ本、構造主義は解説書を読む。本人が楽しいんだから、いいんじゃないのか。 構造主義はソシュールとレヴィ=ストロースがキーパーソン。その後にポスト構造主義が控えているが、それですら古い。つまり、この二つの思想は現在の基本である。 素粒子論の本の大栗博司先生は、実は超弦理論の立役者で、私はそれと知らずに読み始めた。奇遇というか、僥倖である。

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          64本
        • グラスマン数とは?
          5本
        • ソルトさん
          0本

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          今日のゆうげ

          梅昆布でお茶漬けを二杯いただき、満足。早くも寝る準備に入る。

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          創作者の矜持

          私が学生の頃、「孤立無援の黒雲母」という題の句集を、早稲田文学に投稿した高校生がいた。私は、負けた、と思った。おそらく私は、創作では創作者に敵わない。 そのずっと後、小説を三篇書いた。

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          クリスマスローズ 赤

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          クリスマスローズ 白

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          「場の量子論」とは何か~黎明期

          「強い力」 は原子核を作る。陽子と中性子を束ねている力のことです。極めて強い。 「弱い力」は、原子核の変化を引き起こす力の1つです。両者を核力と呼ぶ。 1970年代中盤にホットな研究テーマであったのが、「場の量子論」でした。場の量子論とは、電磁場などの「場」を使う理論に、量子力学をあてはめる方法のことです。今日では標準模型をはじめとする素粒子論の基本的な方法として確立しているが、1960年代には「強い力」や「弱い力」などの現象の説明には役に立たないと思われれていた。ところが

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          「負の値をとる質量」は存在するか?

          電子が点であると、或るプロセスの中で電子の質量やエネルギーが無限大になってしまうという問題があります。これを回避するために、「くりこみ」と呼ばれる方便、アイデアを使って20世紀の素粒子物理学は発展しました。ところが、 「電磁場のエネルギーが無限大に近づくと、あるところで電子固有の質量は「負の値」をとらなければならなくなります」。(大栗博司:「超弦理論入門」より) このような形で、素粒子物理学に「負の値をとる質量」(以下「負の質量」)が現れる。それは、電子の固有の質量という

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          アリストテレスーニュートンーアインシュタイン 3

          20世紀になると、時空概念に第二の革命が起きます。アルベルト・アインシュタインが、空間と時間は絶対不変というニュートンの考え方をくつがえしました。 アインシュタインは1905年、観測者の速度によって空間や時間は伸び縮みするという特殊相対性理論を発表します。さらに1916年には、物質の間に働く重力が空間や時間の伸び縮みによって伝わることを示す、一班相対性理論を発表しました。空間や時間は、物理現象の単なる入れ物ではなく、その中で働く重力と深く関わっていて、伸びたり縮んだりするとい

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          マイケル・ポランニー「暗黙知の次元」の要点

          昨日学習したマイケル・ポランニー「暗黙知の次元」の要点は、次のようだと思う。 私たちが外部世界について経験的に知るとき、私たちの身体を外部世界に参加させて、身体で知る。こうした知は非言語的であり、言葉にするのが難しい。 ポランニーが言葉を尽くして言っていることは、もっと複雑精妙なのだが、上は要点のみである。これは誠に私たちの体験と合致する。Google には、 「暗黙知(あんもくち)とは、経験や勘に基づく知識で、簡単に言葉で説明できない知識のことです。経験知とも呼ばれま

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          アリストテレスーニュートンーアインシュタイン 2

          十七世紀になって、アイザック・ニュートンが最初の革命を起こします。ニュートンは力学の理論を完成するために、物質から独立した「絶対空間」と「絶対時間」の概念を導入します。空間とは、その中で起きる自然現象の入れ物であって、その中で何が起きているかに関係なく存在する。時間とは、宇宙のどこでも一様に刻まれていくものである。これらは、空間や時間について現代の私たちが持っている感覚に近いものでしょう。ニュートンの力学は現代社会を支えている科学の基礎なので、「絶対空間」や「絶対時間」も、私

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