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【自伝的随筆】『愚者、旅立つ』

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記事一覧

【自伝的随筆】『女帝は嗤う』4

ここ数週間、仕事もプライベートも忙しく、小説の更新はしていましたが、こちらは休んでいました。

仕事では、新しい企画を立ち上げ中で、さらには他からも仕事が入りそうで、バタバタしていました。

プライベートでは、引っ越しを決め、来年2月には新生活の始まりです。

先月から、すべて捨てる……生活環境も変え、生活態度も改め、いままで執着していた仕事も止め、交友関係も改め、一から出直すつもりで、精神的にだ

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【自伝的随筆】『女帝は嗤う』3

以前にも書きましたが、私は5人家族 ――父、母、姉、母方の祖母と暮らしていました。

父は家では大人しい人で、私には姉、母、祖母の存在が大きく、女性の中で育ったと言っても過言ではありません。

ですので、たまに女性らしい考え方……どういうのが女性らしい考え方というと、上手くは説明できないのですが、男尊女卑という考え方はなく、父親だろうが、母親だろうが、姉だろうが、すべてに置いて同じで、男性だからこ

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【自伝的随筆】『女帝は嗤う』

家庭というのは、1番小さな社会単位で、子どもたちが1番最初に属するコミュニティーであり、1番最初に社会性を学ぶ場所でもあるわけで、その段階で精神的・肉体的暴力や、夫婦・親子・兄弟等の喧嘩、親族の反社会的な言動等を見せられたら、そら、普通の子どもに育ちませんわな。

いや、自分は子どものころ、複雑な家庭に育ったけど、まともに育った、立派な大人になった、という人はいるでしょう。

それは、もちろん否定

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【自伝的随筆】『女教皇、立腹す』3

家族機能不全……自分には全く関係のないことだと思っていました。

そういった環境下で育った子どもたちがいるんだな、可哀想だなぁ~と、まるで他人事でした。

自分は真面な家庭に育った、極普通の、平均的な子どもだ、と。

ですが、毎日のように繰り返される喧嘩のなかで、普通の子どもが育つわけがない。

そもそも何を持って普通の子どもというのか定義が難しいのですが、私にとっては家族内の喧嘩がトラウマになっ

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【自伝的随筆】『女教皇、立腹す』

実家は決して裕福ではありません。

貧しいというわけでもありません。

普通というのがどういうものか定義するのが難しいですが、毎日3食食事ができる、普通の家でした。

両親からも暴力を受けたこともなく、もちろん言葉のそれもなく、平穏な、幸せな……それこそ幸せとはなんぞや? 定義しろ、等と言われては困りますが、子ども特有の悩みなどがあったにしても、本当に極々普通の生活を送っていたと思います。

と、

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【自伝的随筆】『魔術師の誘惑』3

占いをやって、もうひとつあったのが、

「インナーチャイルドを癒しなさい」

と言うもののでした。

インナーチャイルド……

一時期流行りましたが、

「内なる子ども」

「傷ついた子どもの心」

で、子どもの頃、親との関係に悩んだり、それこそ身体的にも、肉体的にも暴力にあったりした、そのときに受けた心の傷がトラウマとなり、現在の自分に影響しているらしいのです。

で、インナーチャイルドを癒しな

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【自伝的随筆】『魔術師の誘惑』2

エンジェルナンバーの「555」を頻繁に見るようになって、一度意識したら気になる質なので、

「しがみつかず、古いものを捨てなさい」

との言葉が出たとき、身の回りの整理を始めたした。

古くて要らなくなったものがあると、新しいものが入ってこないとか。

読まない本や、そんなに衣装持ちではありませんが、ここ数年袖を通していない服を捨てるようにしました。

で、新しいものが入ってきたかと言えば、そうで

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【自伝的随筆】『魔術師の誘惑』

そもそも、なぜこんなことになったのか?

いままでのしがらみを全部捨てて、自分のやりたいことをやっていく、好きなことは好きと言い、嫌なことは嫌と言う

そんな決心をして、なぜ大変革を進めているのか?

きっかけは占いです。

元来私は、占いやなどのスピリチュアルや、UFOやUMA、心霊現象などのオカルトが好きで、子どもの頃は『ムー』を読み、その手のオカルト番組をよく見ていました。

験担ぎてはない

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【自伝的随筆】『愚者、旅立つ』2

「好きなことで生きていく」

なんていう宣伝がひと昔前にあり、いまやトップユーチューバーになると、億を稼ぐとか……

みんなも憧れて、沢山のユーチューバーが生まれたようですが、大半が上手くいかないようで。

好きなことだけをして生きていくのは無理と分かっていても、そんな生活には憧れるものである。

もっとも、トップユーチューバーの好きは、本当に好きなことをやってるだけで、それこそ寝食を忘れて没頭し

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