【自伝的随筆】『愚者、旅立つ』2
「好きなことで生きていく」
なんていう宣伝がひと昔前にあり、いまやトップユーチューバーになると、億を稼ぐとか……
みんなも憧れて、沢山のユーチューバーが生まれたようですが、大半が上手くいかないようで。
好きなことだけをして生きていくのは無理と分かっていても、そんな生活には憧れるものである。
もっとも、トップユーチューバーの好きは、本当に好きなことをやってるだけで、それこそ寝食を忘れて没頭している人達で、対して憧れだけや単に楽してお金儲けしたいと言う人とは、根本的にかける時間と情熱が違うわけで、そりゃ、大体が本当に自分のしたいこと、好きなことが分かってないんだなと、自分自身にも言い聞かせているわけです。
だから、真面目に働かないと、生活費を稼ぐために仕事をしないと……と、頑張っているわけで、「働かざる者、食うべからず」などと言われたり、憲法に「勤労の義務」が書かれているので、働かないといけないんだと子どもの頃から刷り込まれたり、働かないと駄目なんだという強迫観念みたいなものが自分の中にあるようで、でも心はそれを拒否しているのです。
好きな漫才師にタイムマシーン3号がいますが、彼らの漫才のなかで、ノッポの山本が
「男として生まれたら、モテたいでしょう。そのために生まれたと言っても過言ではない」
みたいなことを言いますが、それに対してふとっちょの関が、
「お前が生まれた理由は、納税だよ!」
と返します。
正に言い得て妙!
お金を納めるためだけなら、江戸時代の年貢に苦しむ農民と変わらないわけです。
大体「勤勉は美徳」とか喧伝してるのは、お前らが税金欲しいだけだろうと、国のお偉いさんたちに言いたいわけです。
で、声を大にして言いたい、結局のところ
「働きたくないんじゃ!」
「好きなことして生きていたいんじゃ!」
「目覚ましセットせずに、好きな時間に起きたいんじゃ!」
「気の遭う仲間と、ワイワイ面白く、可笑しくやってたいんじゃ!」
「ときには、ひとりで静かに過ごしたいんじゃ!」
と。
で、ここまでは愚痴で、じゃあ、自分は何をしたいんだろう、お金を稼げるかどうかは別にして、自分が好きなことはなんだろうと考えてみて……やっぱり書くことかな……などと思った次第です。
だから、もの書くことで生きていく! と強く決心したのです……というわけでもないのですが、とりあえず、好きだからやろうと、気合いを入れすぎると、また心がポキリといきそうなので、上手く調整しながらやっていこうと、この何だかわけの分からない随筆は、その手始めというわけです。
本当は歴史や時代小説を書くのが好きなんですが、こんな純文学みたいなものもいいのかなと。
これは純文学ではないと言われると、それはまあ、確かにそうなんですが、でも、文学を純文学か大衆文学かに分けること自体が可笑しいことで、大体が純文学なんて、書き手の私生活や家族のことを、個人的な性癖まで赤裸々に書いてるわけで、そこに芸術性を求めることが元来可笑しいという気もしますが、それはさておき、これもひとつの文学なのではと、勝手に解釈しています。
というわけで、この愚痴は続きます。
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