Netflix映画『パラダイスー人生の値段ー』鑑賞。 私は今34歳。世間ではおばさんと呼ばれても、人生100年時代と考えればまだ若い。格差社会でも「時間」は皆にとって平等で…何も持たないはずの私でも、お金持ちの老人が喉から手が出るほど欲しがるものを今は持っているのかもしれない。
フジ子・ヘミングのような成功は羨ましくなく哀れにさえ思える。若い時でない名声に何の価値があるのか。見せたかった先生や友人は鬼籍に入り、背後からは既に賞を受け同じ高みに達した若き才能達。身の上に同情するも音も解らぬ客にリサイタルで歓声を浴びて金を貰ってどうして満足できるだろうか。