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In order for any papers written someday to be refined maximally...

最近の記事

自分のエラーだと疑うことのできない人たち

今日は、普段退屈なだけの営業の仕事で面白い気づきがあった。 家電量販店でのイベントスタッフとして稼働していた中で、買い物をした客にガラガラ抽選をしてもらい、そこからアンケート→商談という、非常によくある流れのやつだ。 僕は、そういったコンテンツを盛り上げるのが絶望的に下手くそなので、遠目から眺めていて、アンケートをお願いされたら入るくらいの立ち位置なのだが、そこからガラガラを回している客を見ていると、様々なことを感じる。 今日、とある客がガラガラを回す時、高速で回し始め

    • 何を見て何を受け取るか(アフェクティブマインドセットとうつ病)

      同じ出来事に遭遇しても、その出来事がどのように見えるかは人それぞれであるという事は長年主張され続けている。 フッサールの主客一致の不可能性の議論に始まり、現象学によって我々の経験が主観というフィルターを通して完成するという考え方が確立した。 そして、当然その考え方は心理学にも応用されている。 何を見ても悲観的な人は「不幸」な人であり、何事も楽観的に捉える人は「幸せ」だと一般的には考えられている。 また、その捉え方の違いがどこから現れるのかについては議論がなされているが

      • マインドセットの形成について考えてみる

        ドゥエックという発達心理学者は、人間が物事を捉える際の基本姿勢として、2つのマインドセットを定義している。 一つが「fixed mindset(固定されたマインドセット)」であり、もう一つが「growth mindset(しなやかなマインドセット)」と呼ばれるものである。 「固定されたマインドセット」を持つ人は、結果にこだわる傾向があるらしく、自分は元々できる人間なんだから、それに見合った結果を出さないといけないと考える人が多いらしい。 完璧主義の人がそれにあたるらしく

        • 「みんな違ってみんないい」のか? - 相対主義と普遍主義の問題

          今回は『「みんな違ってみんないい」のか? - 相対主義と普遍主義の問題』という本について書いてみたいと思います。 近年、グローバル化の影響もあってか、「考え方は人それぞれ」とか「何が正しいかなんて誰にも分からない」という考え方が広まっているように感じます。 このように、人や文化によって価値観や考え方は異なり、何が正しくて何が間違っているという判断はできない、という考え方を「相対主義」と言います。 僕も、自分は相対主義者だと自負しています。 その一方で、人や文化それぞれ

        自分のエラーだと疑うことのできない人たち

          国が貧しくなることによる環境への影響

          近年、富裕層による環境への悪影響が懸念されている。 なぜなら、上位数%の富裕層が国内のCO2排出量の大半に関わっているからだと言われている。 確かに、国が裕福になり、建物や交通量が増えることでCO2排出量の増加に拍車をかけることになるかもしれない。 なので、できる限り二酸化炭素を排出しないエネルギーにシフトチェンジしていくべきだというのが、一般的な地球温暖化対策になっている。 例えば、ドイツの「緑の党」は、従来の火力発電や原子力発電の代わりに風力や太陽光を積極的に用い

          国が貧しくなることによる環境への影響

          そら、そやろ。

          この前、YouTubeのショート動画に、とある海外のYouTuberっぽい人がハーバード大学生にインタビューしている動画が出てきた。 他人のインタビューにはさほど興味はないが、その時はなんとなく見てみた。 すると、そのYouTuberっぽい人がハーバード生に『めちゃくちゃ勉強した?』みたいな質問をしていた。実際英語でなんて言っていたかは忘れたが。 それに対して『もちろん』みたいな感じで答えていたんだけど、僕はそれを見ながら心の中で『いや、そらそやろ』と思った。 なぜか

          そら、そやろ。

          過去の自分に厳しく目の前の自分に甘い話

          人はどうしても自分に甘い生き物だと思う。 自分で決めたことも出来ない、簡単なことを毎日続けることすらできない、何かというとすぐに楽な方へ行こうとする、そんな自分を許してしまうのだから非常に甘いと言えるだろう。 時々、自分に甘くない人はいる。そういう人たちのことを『ストイック』と読んだりするが、それはストア派という哲学からきている言葉である。 ストア派の哲学者で有名なのはエピクテトスやアウレリウスだろうが、彼らのことはただマゾヒストに見える。 つまり、僕も自分に甘い人間

          過去の自分に厳しく目の前の自分に甘い話

          勉強する目的について

          久しぶりにnoteを書きたくなったのでこうして画面に向かっている。 少し前まで、毎日違ったテーマを決めてそのテーマについて書くということをしていたんだが、どうしても書くこと自体が目的となり、そのために付け焼き刃で仕入れた情報や知識はどうも生焼けのようで、とても人に読んでもらえるようなものではなかった。 なので、少しの間、書くことを控えていたのだが、その間にもなぜか読んでくれる人が増えていたようで、いいねの通知が来るたびにありがたい気持ちと、その一方でいいねされた投稿がいつ

          勉強する目的について

          【記憶】記憶と学校の勉強について

          学校の勉強において記憶は必要不可欠なものだ。 高校の勉強になると記憶だけではどうにもならないこともあるけれども、小中学生の勉強であれば、記憶だけでカバーできることが多い。 例えば、英語一つとってみても、よくよく中学生の英語を見ていると、まずは単語だったりフレーズだったり、文構造だったり、記憶すればなんとか点数を確保できることが多い。 もちろん根本から理解して考えられるようになったほうがいいんだけど、そこまでできる中学生の方が少ないから、僕はまずはそれぞれの文法の型を体に

          【記憶】記憶と学校の勉強について

          【意識】見えてるのに見えてない?

          先日、とある大学のラボに見学に行ってきたのよ。 その大学の教授とお話ししてきたんだけど、その人はワーキングメモリーをメインで研究してい流人なんだけど、その人と "change detection" の話になったのね。 "change detection" というのは、その名の通りで、変化を見つけ出す能力のことなんだけど、例えば、間違い探しって難しいでしょ? 確実に違うはずなのに、それが見つからないから面白いんだよね? だけど、それが見つからないって変じゃない? だっ

          【意識】見えてるのに見えてない?

          【言語】言語の発達と英語力の向上について

          英語は難しい。今になると本当にそう思うよね。 中高生でも英語が嫌いな子は多い。他の教科は取れていても英語だけはどうしても取れないって子もいる。 だから、これは学力とか知能とかの問題じゃないのかもしれない。 確かに、どれだけIQが低い人でもアメリカ人やイギリス人なら英語は話す。 僕らよりはるかに小さい幼稚園児ですら、僕たちよりも流暢に英語を喋るような気がする。 さらには、日本人でも、例えば小さい頃から海外に住んでいたり、英語に触れて育った子どもは英語もある程度話せるよ

          【言語】言語の発達と英語力の向上について

          【知】情動知能といじめについて

          この前、『情動知能ってなんかなぁ』とか言ったばかりなんだけど、今回はその情動知能が存在すると仮定して、そいつといじめの関係について考えてみたい。 今、小説を書いてるんだけど、テーマがいじめなんだ。 だからいじめについて色々調べてるんだけど、今日ふと『知能といじめってどう関係するんかな』って思ったんよ。 僕の仮説としては頭の良い人(いわゆる知能の高い人)ほどいじめをしないんじゃないかってことなのね。 だって、いじめなんて後々めんどくさくなる事が目に見えてるし、他人から恨

          【知】情動知能といじめについて

          【死】自傷行為が持つ意味とは?

          『2日続けて暗いテーマ持ってくるなぁ』と思われるかもしれないけれど、ただただ暗いテーマというわけじゃない。 これはしっかりと知っておくべきことだと思ったし、何よりも一週間の中で日曜日の夜が最も自殺が多いんだよ。 だから、そんな時に死について考えてみるのもいいんじゃないかな。 ちなみに日曜日の夜に『死』について買いてみているのは、精神科医の益田裕介 さんのYouTubeのパクリだ。 彼ほど知識もないし大したことはかけないけれど、僕なりに考えてみたことを買いてみたいと思っ

          【死】自傷行為が持つ意味とは?

          【精神病理】愛着障害について

          アメリカ精神医学会が発行しているDSM-5の中だけでも精神疾患はたくさんの種類があるのね。 もちろん社会的に有名で皆が知っているようなうつ病や不安障害、統合失調症から、そんなに知られていない『溜め込み症 (hoarding disorder)』や『抜毛癖 (trichotillomania)』みたいなものまで挙げるとキリがないのね。 なんだけど、そんな精神疾患の中でも、それらの根幹にあるなって思ってるものが愛着障害なのね。 愛着障害っていうのは、めちゃくちゃ簡単にいうと

          【精神病理】愛着障害について

          【記憶】香りで蘇る思い出

          ちょうど一昨日、塾でプリントアウトをしようと思ってコピー機に向かっている時、ある一人の生徒の後ろを通ったんだ。 その子がつけている香水が海外の人が好んで使うような香りの香水で、イギリスにいた頃に仲が良かった友達と全く同じ香りがしたんだ。 その時、僕はふと懐かしい感じがした。 イギリスにいた時の情景が頭の中に浮かんだんだ。 香りは記憶と非常に強く関係している。それは香りを処理する脳の部位に記憶を司る扁桃体などの部位も含まれているからだそうだ。 過去に一度嗅いだことのあ

          【記憶】香りで蘇る思い出

          【意識】感情の役割

          みんなは『心理学』って聞くとどんなイメージを持つかな? 『心理学っていうくらいだから「心」の研究をするものでしょ』とか、『人の心がわかるようになるんだ』と思うかもしれない。 塾の生徒に僕が大学で心理学を専攻していたことを伝えると『え、じゃあ今私が何考えてるか分かるん?』と聞かれたことがある。 その子だけじゃない、大人でもそう聞く人は結構いる。 ただ、結論から伝えておくと、心理学を学んだからといって他人の考えや感情、心の中なんて分からないんだ。 ただ、ここまでの話の中

          【意識】感情の役割