かいごの木

老人ホームで働いている「かいごの木」です。介護福祉士、介護支援専門員、認知症リーダー研…

かいごの木

老人ホームで働いている「かいごの木」です。介護福祉士、介護支援専門員、認知症リーダー研修などの資格を持っている、56歳男性です。介護業界に入る前は、色々な業種についていました。現在は、入居されている高齢者の幸せを実現するために日々努力しています。

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介護士が考える感謝される仕事の仕方

これから介護の仕事を始める方へ、 感謝される仕事の仕方についてお伝えします。 介護の仕事は、入居者さんやそのご家族から感謝される仕事です。 しかし、中には「入居者さんやご家族に感謝されるような仕事がしたい」と思っても、なかなかうまくいかないという方もいるのではないでしょうか。 そこで、介護士として19年以上働いてきた筆者の経験から、感謝される仕事の仕方について、3つのポイントをご紹介します。 1. 入居者さんのことをよく知る 入居者さんのことをよく知ることは、感謝され

    • パートナーを亡くしてからの生き方

      私は、老人ホームで20年介護士として働いています。これまで多くの入居者様の方々と接してきましたが、特に印象深いのが、パートナーを亡くされた方々です。 突然、人生のパートナーを失うことは、想像を絶するほどの悲しみと孤独を伴います。心身ともに大きなダメージを受け、立ち直るのが難しいと感じるのは当然です。 しかし、そんな中でも、前に進んでいくための道はあります。介護士として、また一個人として、私がこれまで経験してきたことや感じたことを、皆さんと共有したいと思います。 悲しみと

      • 人が豊かだなと感じる境界線

        介護士として働く中で、高齢者の方々が「豊かさ」について様々な考え方を持っていることに気づきました。 中には、物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさを重視する方や、家族や友人との絆を大切にする方など、人それぞれに「豊かさ」を感じる境界線があるようです。 物質的な豊かさ 物質的な豊かさとは、お金や持ち物など、目に見える形で手に入る豊かさです。 多くの人にとって、物質的な豊かさというのは、生活を豊かにする重要な要素の一つと言えるでしょう。 しかし、物質的な豊かさだけが「豊かさ」

        • 共助で生きる高齢者:介護士の視点

          私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々の業務の中で、高齢者の方々が互いに支え合い、助け合いながら生活している姿に、いつも深い感動を覚えています。 少子高齢化が進む現代社会において、高齢者の方々の生活を取り巻く環境は大きく変化しています。家族との同居が難しくなり、老人ホームや介護施設で暮らす方が増えています。また、地域社会のつながりが希薄化し、孤独を感じる高齢者も少なくありません。 こうした状況の中で、高齢者の方々が自立して生活していくためには、共助の精神が重

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        介護士が考える感謝される仕事の仕方

          他人と関わって生きてこそ精神的健康が得られる

          介護士として働く皆様、お疲れ様です。日々の業務の中で、入居者様との関わりや、介護の現場ならではの葛藤に直面することも多いのではないでしょうか。時には、孤独を感じたり、人間関係に悩んだりすることもあるかもしれません。 しかし、人は本来、社会的な存在であり、他人と関わることで精神的健康を維持することができます。今回は、人と関わることの大切さについて、介護士の視点から考えていきたいと思います。 孤独感と精神的健康 人間は、一人でいるよりも、人と関わることで精神的な安定を得るこ

          他人と関わって生きてこそ精神的健康が得られる

          介護施設から「〇〇してください。」が無くなる日は来るのだろうか?

          介護士として働くあなたにとって、「〇〇してください。」という入居者様からの言葉は、日常業務の中で頻繁に耳にするものではないでしょうか。 食事介助、排泄介助、入浴介助など、介護の様々な場面で入居者様からの指示や依頼に応えることは、介護士の重要な役割です。 しかし、「〇〇してください。」という言葉は、入居者様にとっても、介護士にとっても、負担となる場合があります。 入居者様は、自分の意思を伝えられなかったり、適切な表現方法がわからなかったりして、「〇〇してください。」という

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          時間が無くても忙しいと感じなくなるやり方

          私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、入居者様の方々と接し、彼らの生活を支える仕事をしてきました。介護の仕事は人手不足が深刻で、常に時間との戦いです。 つい先日も、夜勤明けで疲労困憊の中、バタバタと業務をこなしていたところ、ふと「自分は今、何のために働いているんだろう?」と疑問に思いました。時間がないことに焦り、余裕を失っていた自分に気づいたのです。 しかし、そんな時でも、入居者様の方から感謝の言葉をかけられたり、笑顔を見せられたりすると、心が温かくなり

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          周りに振り回されて人生を終わらせない生き方

          介護士として働くあなたにとって、周囲の方々に振り回されてしまうことは、決して珍しいことではないでしょう。 入居者様の方の要求に応えようとすればするほど、時間や体力は奪われ、自分自身の生活時間すら削られてしまうこともあるかもしれません。 そんな状況が続けば、精神的な負担も大きくなり、最悪の場合、仕事に対する意欲を失ったり、燃え尽き症候群に陥ったりしてしまう可能性もあります。 しかし、介護士として働くあなたには、周囲の方々に振り回されずに、自分らしく生きる権利があります。

          周りに振り回されて人生を終わらせない生き方

          誹謗中傷が多い人の心理

          介護士として、日々ご入居者様と真摯に向き合い、心身のご支援に尽力されていることと思います。しかし、介護の現場では、誹謗中傷という問題も避けられません。 SNSの普及により、誹謗中傷はより身近なものとなり、多くの人を苦しめています。介護士の方々も、誹謗中傷のターゲットとなってしまうことがあります。 本記事では、「誹謗中傷が多い人の心理」というタイトルで、誹謗中傷を行う人の心理について、葛藤と共感の視点から考察していきます。 誹謗中傷という行為 誹謗中傷とは、人を傷つける

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          影褒めを喜ぶ心理

          私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、入居者様の方々と接し、彼らの生活を支えるお手伝いをしています。その中で、入居者様の方々が影褒めを喜ぶ姿をよく目にします。 1. 影褒めとは 影褒めとは、本人に気づかれないように褒めることです。例えば、「あの人の仕事ぶりは本当に素晴らしいね」と第三者に話すことで、その人本人に気づかれないように褒めることができます。 2. 影褒めを喜ぶ心理 なぜ人は影褒めを喜ぶのでしょうか?その理由は、いくつか考えられます。 承認欲

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          女性的な人になると寿命が延びる?!

          老人ホームで働く介護士の皆さん、今日は少し興味深いテーマについてお話ししたいと思います。最近の研究によると、女性的な人が長生きする傾向にあるということをご存知でしょうか?そう、あなたが思う以上に、女性的な人が健康に過ごしやすいとされています。 このテーマは私たち介護士にとっても関心のあるものです。なぜなら、私たちの日々の仕事は高齢者の方々が健康で快適な生活を送ることを支援することにかかっているからです。では、なぜ女性的な人の寿命が延びるとされるのでしょうか?それにはどのよう

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          心が極限に達したとき、大事なものに気づく

          介護士として働く日々は、心身ともに負担が大きいものです。入居者様の介護、書類仕事、人間関係など、様々な課題に直面しながら、限られた時間の中で業務をこなす必要があります。 私も例外ではなく、これまで何度も心が極限まで追い詰められた経験があります。そんな時、ふと立ち止まり、自分自身と向き合うことで、大切なことに気づきました。 本ブログでは、介護士として心が極限に達したときの体験と、その時に気づいた大切なことについて、私の経験を交えながらお話したいと思います。 心が極限に達し

          心が極限に達したとき、大事なものに気づく

          受け取る喜び、与える幸せ

          介護士として働く中で、日々入居者様の方々と接し、様々な感情を共有しています。その中でも、特に印象深いのが、「受け取る喜び」と「与える幸せ」という二つの感情です。 このブログでは、この二つの感情について、介護の仕事を通して感じたことを綴り、読者の方々に少しでも共感していただければ幸いです。 受け取る喜び 介護の仕事において、入居者様の方から様々なものを「受け取る」機会があります。それは、感謝の言葉、笑顔、温かい握手、あるいはただの存在そのものかもしれません。 入居者様の

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          高齢者施設が環境に負荷をかけている事5選

          介護現場から考える、持続可能な未来への取り組み 近年、高齢化社会の進展に伴い、高齢者施設の数は増加の一途を辿っています。しかし、その一方で、高齢者施設が環境に与える負荷も深刻化しています。 介護現場で働く者として、私は日頃から高齢者施設の環境負荷について強い関心を持っています。 本ブログでは、高齢者施設が環境に与える負荷について、具体的な事例を交えながら5つのポイントに絞って解説していきます。 そして、介護現場からできる持続可能な未来への取り組みについて、私の考え

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          いらないものを知るには、捨てたと仮定し考えてみる

          日々の生活の中で、私たちは様々な「もの」と関わりを持っています。モノだけではなく、情報や人間関係なども含めてです。 しかし、その全てが必要不可欠なものでしょうか?本当に必要なものと、そうでないものを区別することは、より豊かな人生を送るために重要です。 今回は、「いらないものを知るには捨てたと仮定し考えてみる」というテーマについて、具体的な方法をいくつかご紹介したいと思います。 ■ 実際に捨ててみる 思い切って実際に捨ててみることで、本当に必要なものかどうかを判断すること

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          外見だけいい人になったとしても、疲れるだけ

          私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。介護の仕事は、入居者様の方々に寄り添い、心身ともに支える責任とやりがいのある仕事です。 しかし、同時に、体力的な負担や精神的なストレスが大きい仕事でもあります。 そんな中で、私はふと「外見だけいい人になったとしても疲れるだけ」と考えるようになりました。これは、介護の仕事に限らず、現代社会に生きる多くの人が抱える共通の悩みではないでしょうか。 外見で人を判断する社会 現代社会は、外見を重視する傾向が強いと言われています。S

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