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生きがいとは頼みにされること

今日は「生きがいとは頼みにされること」というテーマについてお話ししたいと思います。私たち介護士にとって、生きがいとは何かと問われたとき、皆さんはどのように答えますか?

私が思うに、生きがいとは「誰かに頼みにされること」だと思います。特に、老人ホームでの仕事を通じて感じるこの感覚は、日々の生活に大きな影響を与えています。

今回は、私自身の体験を交えながら、このテーマについて深掘りしていきたいと思います。

頼みにされることの喜び


ある日、私はいつも笑顔を絶やさないAさんのケアをしていました。Aさんは、認知症を患っており、日々の生活が少しずつ困難になってきています。

そんなAさんがある日、私にこう言いました。「あなたがいてくれて、本当に助かっているよ」。その言葉を聞いた瞬間、私は胸が熱くなりました。

頼みにされるということは、自分が必要とされているということ。それは、自分の存在が誰かの生活にプラスの影響を与えているということです。この感覚こそが、私たち介護士にとっての生きがいなのです。

人と人とのつながり


私たちの仕事は、単に身体的なケアをするだけではありません。心のケアも非常に重要です。老人ホームでは、多くの入居者様が家族と離れ、孤独を感じることがあります。

そんなとき、私たち介護士が話し相手になり、寄り添うことで、入居者様の心に寄り添うことができるのです。

例えば、Bさんという方がいました。彼は以前、社交的な人でしたが、最近はあまり話さなくなっていました。ある日、私はBさんに一緒にお茶を飲もうと誘いました。

その時、Bさんは少し驚いた表情を見せましたが、次第に笑顔になり、昔の話をしてくれました。その瞬間、私はBさんとのつながりを感じました。

人と人とのつながりは、頼みにされることで生まれるものです。入居者様が私たちに頼ることで、私たちも彼らに対してより深い関係を築くことができます。

自己成長の機会


頼みにされることは、自己成長の機会でもあります。入居者様のニーズに応えるために、新しいスキルや知識を学ぶことが必要です。

例えば、ある入居者様が特定の医療ケアを必要とする場合、そのケアを提供するために専門的な知識を学ぶ必要があります。このように、頼みにされることで自分自身の成長を促すことができるのです。

また、頼みにされることで自己肯定感も高まります。自分が誰かの役に立っていると感じることで、自分自身に対する自信がつきます。この自信は、他の仕事や日常生活にもポジティブな影響を与えます。

挑戦と達成感


頼みにされることには、挑戦も伴います。例えば、新しい入居者様が来た時、その方のニーズに対応するために、私たちは柔軟に対応しなければなりません。

時には、困難な状況に直面することもありますが、その困難を乗り越えることで得られる達成感は、何物にも代えがたいものです。

例えば、Cさんという方が新しく入居されました。Cさんは非常に独立心が強く、最初は私たちの助けを拒んでいました。しかし、彼の信頼を得るために、私たちは時間をかけて彼と話し合い、彼のニーズを理解する努力をしました。

最終的に、Cさんは私たちのケアを受け入れ、日々の生活が少しずつ楽になったと感謝してくれました。この時の達成感は、私たちの仕事の価値を再確認させてくれました。

まとめ


「生きがいとは頼みにされること」というテーマでお話ししましたが、皆さんはいかが感じましたか?私たち介護士にとって、頼みにされることは、生きがいの源泉です。

誰かの役に立ち、その人の生活を支えることができる喜び。この喜びが、私たちの毎日のモチベーションとなり、自己成長の原動力となります。

私たちの仕事は決して楽なものではありませんが、その分だけ得られるものも大きいです。頼みにされることで得られる喜びや達成感は、私たちの心を豊かにし、日々の生活に彩りを与えてくれます。

これからも、私はこの生きがいを胸に、入居者様の方々に寄り添い続けたいと思います。皆さんも、自分が誰かに頼みにされることで得られる生きがいを感じながら、日々を過ごしていただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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