Taka

Persistence of Vision Inc.代表。Panasonic社で工業デ…

Taka

Persistence of Vision Inc.代表。Panasonic社で工業デザイナーを務め、2014~2017 米国シリコンバレー拠点所長、2017年同社退職、米国にてPersistence of Vision Inc.を起業。趣味はサーフィン、マラソン、ワイナリー巡り

マガジン

  • 7アンバサダーズ

    • 69本

    日本リベラルアーツ協会に関わるメンバーが、思い想いの情報発信を定期的に行います。 現在の更新タイトル予定は 月曜:「VUCA時代の教育デザイン」田村美香さん 火曜:「週替わり日」 水曜:「人事からみた教養教育の大切さ」かずながさきさん 木曜:「デザイン思考な生き方」Takaさん 金曜:「ボトムアップ科学技術」ふなよしさん 土曜:「介護を教科書から理解する」ふじもん/ライターさん 日曜:「学問と社会の分断を無くせ」keiichi kitamura(いっちー) さん

最近の記事

【デザイン思考&UXDの原点回帰】こんな人たちが増えれば世界はもっと楽しくなる!

気付いてみれば日本企業とGAFAMは既に比較さえされないほど差が開いてしまった。今、クライアントの企業や大学と注力しているのはモノやコトのデザインの一方で、組織や企業自体の創造性を拡張するデザイン。あるクライアントでは人事部門と共同でプロジェクトをスタートしていて、今までにない手応えを感じています。今日はそんな新しい「ヒトづくり」の活動を通じ、自分が目指している、組織を、企業を、より良く変えていく人の在り方について少しシェアします。 ■日本の巻き返しを目指して 諸説あるに

    • 【常識を疑うデザイン思考】旅するように生きる4つの方法

      旅する家族である我々。一昨日まで約一ヶ月ほどで日本を縦断する旅を続けてきましたが、今その旅も終え、ここから家族は二手に分かれ、一方は一旦カリフォルニアへ、一方はベトナムを皮切りに世界各国を訪ねる旅へ、そしておよそ三ヶ月後、また某国の地で集合する予定。こんな家族はなかなか無いw。デザイン思考とは常識に囚われず、敢えて非常識であろうとする創造的挑戦でもあり、その意味で我々家族は極めて「非常識な家族」であるかもしれません(笑)。旅するように生きるとは、 “旅” という非日常であるは

      • 【旅するデザイン思考】記憶が紡ぐまだ見ぬ未来

        旅するように生きる我々家族ですが久々の日本での旅を楽しんでいます。約3週間の間にできるだけ多くの場所を巡り、できるだけ多くの人に会う旅。都市では新しい商業施設や建築を見たり、地方では豊かな自然に触れる。最先端で無機質な人工物と同時に、懐かしく匂い潤うような豊かな自然が常に共存しているのが日本の良さのように感じられます。今日はそんな我々の旅の道のりを少しお裾分けします。 ■世界は変わってしまっただろうか?:東京世田谷 東京ではかつて15年ほど住んだ世田谷の街を懐かしく歩く。

        • 【デザイン思考で生きる】日本と米国の“良いトコ取り”を考える

          約4年ぶりに日本に来ています。我が家も在米9年となり勝手も色々解ってきて米国生活もますます楽しくなっている。そしてこの2年半の騒ぎのおかげで3年以上も日本に来ることが出来なかったけれど、久しぶりにこうして日本に来て見ると、日本の良さ、そして日本と米国それぞれの良さや違いにあらためて気付かされます。今日はそんな日本と米国の“良いトコ取り”について考えてみます。 ■情緒で自らの器を満たし潤す 米国では何でもやたらと速度が速い。日本語なら数分かかるような会話、例えばカフェでコー

        【デザイン思考&UXDの原点回帰】こんな人たちが増えれば世界はもっと楽しくなる!

        • 【常識を疑うデザイン思考】旅するように生きる4つの方法

        • 【旅するデザイン思考】記憶が紡ぐまだ見ぬ未来

        • 【デザイン思考で生きる】日本と米国の“良いトコ取り”を考える

        マガジン

        • 7アンバサダーズ
          69本

        記事

          【デザイン思考で生きる日常】真剣だからこそ笑顔でオシャレに楽しく!

          大企業を辞めて独立起業することはある意味、安定を捨て、敢えて不安定なリスクに身を置くことでもある。まして全米でも最も生活費の高騰するカリフォルニア。自らの能力を最大限発揮した仕事で食い扶持を稼がねば家族共々路頭に迷う。大袈裟に言えば日々が命懸けの連続。しかし起業して7年目となる現在、傍目から見て私にそんな必死な雰囲気は感じられないかもしれない。むしろメチャ楽しそうに見えるという人が多いw。なるほどと思う。それはたぶん命懸けだからなんだと。例えば「努力」「真剣」「深刻」というと

          【デザイン思考で生きる日常】真剣だからこそ笑顔でオシャレに楽しく!

          【デザイン思考で感じる日常】五感がもたらす本来の価値って何?

          小学生の時分は様々な問いが思い浮かぶ時期。「もし~が~だったらどうする?」みたいな質問を友達と問いかけあっては「自分ならどうするだろう?」と思いを巡らす。そんな中に「目が見えなくなるのと耳が聴こえなくなるの、絶対どっちか選ばなくちゃならないとしたらどっち?」という問いがあった。これは結構悩みます。普通に考えるなら五感の中でも2トップの感覚だからどちらも失うのはなかなか厳しい。日常生活に支障が少ないのはどっちか?と小学生の頃は考えていた。でも今は少し違う。そもそも五感の価値って

          【デザイン思考で感じる日常】五感がもたらす本来の価値って何?

          【時空を操るデザイン思考】ちょっとだけタイムマシンな日常のススメ

          子供の頃からSFが好きでした。技術が発達すれば今は不可能なことでも未来には可能になると、そう考えただけでワクワクした。SF作家アーサー・C・クラーク氏の言葉「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」はその詩的な言い換えでしょう。考えてみればデザイン思考は頭の中で科学と魔法がポジティブに交錯したプロセスです。だからHow might we~?の問いを繰り返しながら「今不可能なことを実現する」ための「十分に発達した技術」を探せる。アインシュタインは時空を相対的であるとした

          【時空を操るデザイン思考】ちょっとだけタイムマシンな日常のススメ

          【勇気とデザイン思考】禍中で輝く若さと気高さ

          6月2日長男がミドルスクールを卒業!長女もハイスクールのジュニアを終了、この夏からいよいよ最終学年がスタートします。二人ともこの2年半ほど続いた異常な生活環境など苦にも言い訳にもせず、立派に卒業、終了。だから卒業式では涙を堪えるのに苦労した。今の世界がこうなった責任は我々オトナにある。だから何の責任もない子供達に対しては申し訳ない気持ちで一杯だった。けれどそんな親の感じる不憫など全く意に介さず、ひたすら逞しく健気に生きる子供たちの姿には打ちのめされる思いがしました。そして今、

          【勇気とデザイン思考】禍中で輝く若さと気高さ

          【本音で生きるデザイン思考】整頓と混沌の往復が生みだす豊かさ

          「遊びとは秩序と混沌の間の往復運動」(byニーチェ)はまさしく人生を豊かにするコツ。見方を変えれば左脳と右脳の間、そして理性と情緒の間の往復(実は私の娘の名前「理緒(Rio)」にはそんな意味を籠めました)。さらに言い方を変えるなら整頓と混沌の間の往復。私の発信するメッセージ「常識を疑え」も時には非常識であれ!とする常識と非常識の往復を意味する。どんな状況であれ一側面のモノの見方に終始するのは危険な呪縛となる。デザイン思考が方法論を超え、豊かな生き方そのものたり得るのは対極的思

          【本音で生きるデザイン思考】整頓と混沌の往復が生みだす豊かさ

          【デザイン思考の処世術】受け入れがたいこの世界をどう生きるか

          どうしても楽観的でポジティブ思考の自分。だから今日は敢えてこの世の負の側面に触れてみたい。今や多くの災いが世を覆い、色々な意味で世界は戦時下にある。でもその割にその切迫感は人によって異なる。以前この世がSweet Jail(甘く優雅な監獄)であると書いた。日本では特に「失われた30年」なんて言われ方もするけれど、柔らかく快適な真綿が少しずつ自分の首を絞めてくるような感覚。この感覚に気付いている人、或いはもっとダイレクトに世を憂いている人にとって今は受け入れがたい世の中でもある

          【デザイン思考の処世術】受け入れがたいこの世界をどう生きるか

          【デザイン思考の洞察】境界を創造的に暈かす社会デザイン

          最近何かと「境界線」が気になっています。地域の近隣トラブルから人種、ジェンダーなど人権問題、国家間の紛争まで境界線が起因する課題も多く見られる。従って境界線の在り様は重要。分ける対象や目的に応じて境界線が適切にデザインされていないとそこには(負の意味での)混沌や摩擦、乖離や分断、争いが生まれる。逆に効果的にデザインされていれば(正の意味での)混沌や摩擦、そして創造的な協調や協働、共創が促される。そこで今回は社会に於ける境界の在り方について考えてみたいと思います。まずもって私が

          【デザイン思考の洞察】境界を創造的に暈かす社会デザイン

          【デザイン思考な未来の楽しみ方】AIさえ魅了する“遊び”のクリエイティビティ

          米国で起業して以来、朝を迎えるのが毎日楽しい。今日は何を創ろうかな?を考えるところから一日がスタートする。もっと言えば実はその前夜も楽しい。明日の朝も美味いコーヒーにクロワッサンでも食べながらアレコレ考えられると思っただけでワクワクしてくる。考えてみれば子供の頃、小学校から中学くらいのマインドがこんなカンジだった気がする。段ボールでロボット作ったり、夜通しプラモデル作ったりしてる時は時間を忘れたし、完成間近になれば次の朝を迎えるのが楽しみだった。遊ぶ企みが先行する日常。「成熟

          【デザイン思考な未来の楽しみ方】AIさえ魅了する“遊び”のクリエイティビティ

          【Sweet Jailからの脱却】Connectedから自分を解放する孤独と静寂

          カリフォルニアに住んでいて気が楽になるのは恵まれた気候以外にも幾つか理由がある。その一つが「適度に放っておいてくれる」感覚。東京で生まれ育った私でも、今の日本の「何かと放っておいてくれない」感(別名”同調圧力”)には息苦しさを感じる。カリフォルニアでは迷惑掛けない限りお互い文句言わないし干渉しない。ヒッピーカルチャーや昨今のマインドフルネスの潮流が示す、孤独や自律による精神的安らぎを尊重する価値観が背景にあるかもしれない。放っておいて貰うこと。逆説的に言えば、繋がりが欠かせな

          【Sweet Jailからの脱却】Connectedから自分を解放する孤独と静寂

          【デザイン思考で生きる】人生のトランジションで得る大切な気付き

          朝は4本足、昼は2本足、夜には3本足で歩く者とは?ギリシャ神話でスフィンクスがオイディプスに問うた有名なクイズですが人生のトランジションを象徴的に捉えています。最近よく取り沙汰されるLinda Gratton著の本「Life Shift2」が示す人生100年時代に於いてはそんなトランジションも大きく変化していくかもしれない。確かに今は皆、60代、70代でも若々しい人が多い。自分自身、フルマラソンのタイムは50代になった今が最も速いという事実もそれを部分的に証明しているかもしれ

          【デザイン思考で生きる】人生のトランジションで得る大切な気付き

          【創造性の持つ謙虚さ】科学的情緒が埋めるべき神秘の余白

          春といえばパンデミック前なら毎年3月初旬に行われるSXSWというイベントに参加するためテキサスはオースティンに1週間ほど滞在するのが毎年恒例でした。パンデミックにより2019年を最後にオンライン化されていましたが漸く今年はSXSW初のリアルとバーチャルのハイブリッド開催となりました。SXSW2022はCES同様メタバースなどに注目が集まる一方で、従来のSXSWに溢れていた活気や熱気が薄らいでしまったように見え今年はリアル参加を見送りました。最近のMITの研究テーマなどにも言え

          【創造性の持つ謙虚さ】科学的情緒が埋めるべき神秘の余白

          【旅するデザイン思考】マイノリティとして生きる楽しさ!

          私が企業のインハウスデザイナーだった頃、よく海外のインターン生の面倒を見る機会がありました。そんな中に米国LAから来た身長190センチの台湾系米国人の青年がいました。お互い初めて会った気がしないほどすぐに打ち解け、本人の強い希望もありインターン後即、社員に採用した。すぐに私のチームでデザイナーとして働き始め、仕事でも遊びでも一緒に楽しく過ごした。彼は日本酒と牛丼とスノーボードが大好きだった。半年ほどして彼の白血病が発覚。急遽アメリカに帰国し、闘病生活を送った。しばらくは順調に

          【旅するデザイン思考】マイノリティとして生きる楽しさ!