hanulu santa

僕は、20代後半に筋疾患と診断され、早30年。現在電動車椅子で生活。ヘルパーさんにお世…

hanulu santa

僕は、20代後半に筋疾患と診断され、早30年。現在電動車椅子で生活。ヘルパーさんにお世話になりながらの独居生活。2023年後半は、漫画のような不幸の連続。ヘルパの不注意から右大腿骨骨幹部骨折で入院することに。マグロの僕が158日間の入院生活を生き抜く術。入院リアル体験記。

記事一覧

【良い話と悪い話】

前日に主任の石井さんから「明日ご家族の方が面会に来る予定になっているみたいですね。その時に5階の相談員さんが来て、お話があるから大丈夫ですか?」と言われていた。 …

hanulu santa
8時間前
3

【カーテン隔離解禁】

転院から1週間経ち、やっと自由になった。 結果、コロナ感染していなかった。 安堵と苛立ちがあった。 そして、待ちに待ったお風呂の日。 1ヶ月ぶりぐらいの風呂になる…

hanulu santa
1日前
2

【カーテン隔離のなぞと小学生のようなイジメ】

転院3日目になるとだいぶ慣れてくる。 病室内には、僕だけなのでテレビ、音楽は音垂れ流し。 そして、決まった時間に自分の電動車椅子に座り病室内をウロウロして窓の外を…

hanulu santa
2日前
1

【急性期病院との違い】

リハビリ病院に移って時間の流れが遅く感じた。 ナースやケアさんもゆとりがあるように感じた。 老人ホームに入ったらこんな感じか・・・ ナースコールを押すと「どうさ…

hanulu santa
3日前
1

【2階病棟は・・・】

希望した回復期ではなかった。 あんなに待たされたのに地域包括ケア病棟に入れられた。 地域包括ケア病棟は、リハビリ時間が急性期と同じで少ない。 僕は、回復期でリハ…

hanulu santa
4日前
1

【新天地、今度はどんな病院?】

介護タクシーに乗って10分足らずの所にリハビリ病院があった。 築1年ちょっとの新しい病院だった。 病院に入ると眩しかった。これが第一印象だった。 とても明るかった…

hanulu santa
5日前
1

【病院を去る日】

僕が転院するまでに昭三さんらは次々と転院が決まり病院を後にした。 ずいぶん多くの人を見送った気がした。 また、ボッチ部屋復活と思った矢先に虫垂炎の高校生が運ばれ…

hanulu santa
6日前

【転院日】

転院が11月7日に決まった。 やっとこの病院から抜け出せると思ったら嬉しかった。 しかし、11月に入ると人数が減り、1週間は夜勤が地獄になると予想。 我慢だ。 移動す…

hanulu santa
7日前
4

【病棟の事情通】

入院が長期化すると、ナース、リハビリ、ケアのスタッフの皆さんと友人のように話すようになっていった。 噂話から悩み事、くだらない話で笑ったりしながら色々な話が僕の…

hanulu santa
8日前
2

【久しぶりの空の下】

膝が90度に曲がるようになると、車椅子に乗る練習に入った。 車椅子は、介護用でリクライニングに肘掛けの高さ調節機能、ステップの調節機能など、あらゆるところが調節可…

hanulu santa
9日前
4

【執刀医の自信】

リハビリを始めたころは、60度しか曲がらなかった膝も2週間経つと80度まで曲がるようになっていった。 見た目でわかるぐらい成果が出ると、リハビリがとても楽しくなる。 …

hanulu santa
10日前

【気は優しく力持ち】

フィリピンの男性ケアさんの話。 彼の名は、リアンさん。大柄で温厚な人だった。 本当の名前は長くわからない。 フィリピン人の名前は、確か名前・母親の旧姓・父親の姓…

hanulu santa
11日前
3

【転院先】

手術後になると、色々な人から「そろそろ転院だねぇ」と言われた。 心の中では、「早く出たいんだけど」と思っていた。 その一方で、次の転院先がもっと酷かったら・・・…

hanulu santa
12日前
3

【血液型占い】

僕のリハビリ担当は、PTの黒川さんとOTの細野さん、彼らのお陰で当初60度しか曲がらなかった足が70度まで曲がるようになっていた。 メインはこの2人で黒川さんが休みだと…

hanulu santa
13日前
2

【ボッチ部屋】

同室の市川さんも松葉杖で危なっかそうに歩けるようになると退院した。 隣のベッドのおじいちゃんは、最近リハビリを頑張るようになっていた。おじいちゃんの名前を思い出…

hanulu santa
2週間前
6

【術後1週間】

そろそろ抜糸。 と言っても、縫われているわけでもなくホチキスみたいなのでガチャガチャとまってるようである。 これも1週間前にお向かいのベッドの市川さんが先に体験…

hanulu santa
2週間前
4
【良い話と悪い話】

【良い話と悪い話】

前日に主任の石井さんから「明日ご家族の方が面会に来る予定になっているみたいですね。その時に5階の相談員さんが来て、お話があるから大丈夫ですか?」と言われていた。

そうそうここの面会は、電話で予約しないといけないようだった。

予約時間枠があり、埋まっていると予約が取れない。

コロナ対策で、1週間に1度だけ家族のみと言う事だった。

イケメン君の面会が無くなってしまった。とても残念だった。

1

もっとみる
【カーテン隔離解禁】

【カーテン隔離解禁】

転院から1週間経ち、やっと自由になった。

結果、コロナ感染していなかった。

安堵と苛立ちがあった。

そして、待ちに待ったお風呂の日。

1ヶ月ぶりぐらいの風呂になる。
頭はボサボサで伸びきっている。
至る所が皮がめくれ子汚かった。

ストレッチャーに乗って6階にある機械浴室に行く。

この病院に来て初めて病室から出るのだが、前の病院と全く違った。

見える領域は変わってないが、天井は明るく廊

もっとみる
【カーテン隔離のなぞと小学生のようなイジメ】

【カーテン隔離のなぞと小学生のようなイジメ】

転院3日目になるとだいぶ慣れてくる。

病室内には、僕だけなのでテレビ、音楽は音垂れ流し。
そして、決まった時間に自分の電動車椅子に座り病室内をウロウロして窓の外を眺めたりしていた。

隔離といっても病室の扉が閉まってるわけでもないので、ちょろっと病室の外に顔を出して見たりもした。

掃除のおばちゃんが昼の1時ぐらいに清掃に入る。
ちょうど昼のデイサービス中で何処の病室も患者が少ないからだ。

もっとみる
【急性期病院との違い】

【急性期病院との違い】

リハビリ病院に移って時間の流れが遅く感じた。

ナースやケアさんもゆとりがあるように感じた。
老人ホームに入ったらこんな感じか・・・

ナースコールを押すと「どうされましたか?」と待たずに来て対応してくれるし、食事も待っても5分ぐらいだし、病院でこんなに違うのか・・・

食事と言えば、白米が美味しい。
白米が美味しいだけで、こんなにも嬉しいのかと思った。

この病棟には、フィリピンのケアさんが7人

もっとみる
【2階病棟は・・・】

【2階病棟は・・・】

希望した回復期ではなかった。
あんなに待たされたのに地域包括ケア病棟に入れられた。

地域包括ケア病棟は、リハビリ時間が急性期と同じで少ない。

僕は、回復期でリハビリを頑張って、12月中には自宅復帰したいと考えていた。

それが1週間の隔離部屋で部屋から出られず、リハビリ時間も取れずジレンマの連続だった。

それでも現状を受け入れ出来ることをやっていこうと思った。

まず、回復期に移して欲しい旨

もっとみる
【新天地、今度はどんな病院?】

【新天地、今度はどんな病院?】

介護タクシーに乗って10分足らずの所にリハビリ病院があった。

築1年ちょっとの新しい病院だった。

病院に入ると眩しかった。これが第一印象だった。

とても明るかった。

監獄からホテルに来たようだった。

タクシーの車椅子からストレッチャーに移る時に、外来のナースが右往左往しているのでイケメン君がひょいっと抱え乗せてくれた。

相変わらずの頼もしさだった。

でも、僕が入院してる間に太ったよう

もっとみる
【病院を去る日】

【病院を去る日】

僕が転院するまでに昭三さんらは次々と転院が決まり病院を後にした。
ずいぶん多くの人を見送った気がした。

また、ボッチ部屋復活と思った矢先に虫垂炎の高校生が運ばれてきた。

転院1日前の事だ。

整形外科病棟のはずなのに・・・

何でもありか・・・

まあいい明日転院だ。

本来なら転院前日は、風呂なり清拭なりあるはずなのだが、今日は最悪外れDay!

担当ナースは、脇坂。
ケアは、働かない日本人

もっとみる
【転院日】

【転院日】

転院が11月7日に決まった。
やっとこの病院から抜け出せると思ったら嬉しかった。

しかし、11月に入ると人数が減り、1週間は夜勤が地獄になると予想。

我慢だ。

移動する子達は、顔を出して「元気で頑張ってね!」と挨拶に来た。

嬉しい反面、悲しさもあった。

どうせなら転院まで待ってほしかった。

11月に入ると昼も夜もカツカツだったが嬉しいこともあった。

今まで夜勤に入ってなかった1年目の

もっとみる
【病棟の事情通】

【病棟の事情通】

入院が長期化すると、ナース、リハビリ、ケアのスタッフの皆さんと友人のように話すようになっていった。

噂話から悩み事、くだらない話で笑ったりしながら色々な話が僕の耳に入ってきた。

病院内部の内情なども耳にした。

僕が入院した3階病棟は整形外科。4,5階病棟は脳神経外科だったと思う。

副院長は、脳神経外科で整形外科より勢力が強いとの事だった。

いわゆる派閥争いで整形外科は、負けているようだ。

もっとみる
【久しぶりの空の下】

【久しぶりの空の下】

膝が90度に曲がるようになると、車椅子に乗る練習に入った。

車椅子は、介護用でリクライニングに肘掛けの高さ調節機能、ステップの調節機能など、あらゆるところが調節可能だった。

ベッドから車椅子に移乗するのは大変だった。

慣れるまでは黒川君ともう1人助っ人を呼んで2人がかりで乗せてもらった。

乗せてもらう時に、黒川君の肩に顔が付くと肩越しが白く粉上に汚れた。

これは、僕の顔の皮膚皮なのか?そ

もっとみる
【執刀医の自信】

【執刀医の自信】

リハビリを始めたころは、60度しか曲がらなかった膝も2週間経つと80度まで曲がるようになっていった。

見た目でわかるぐらい成果が出ると、リハビリがとても楽しくなる。

リハビリ病院に移れば、もっともっと回復するのかな~と思いながら今ある環境で頑張った。

ここのリハスタッフは、とても良い雰囲気で一生懸命に取り組んでくれていた。おかげで、僕もモチベーションが上がった。

そう、僕は単純な性格なのだ

もっとみる
【気は優しく力持ち】

【気は優しく力持ち】

フィリピンの男性ケアさんの話。

彼の名は、リアンさん。大柄で温厚な人だった。

本当の名前は長くわからない。

フィリピン人の名前は、確か名前・母親の旧姓・父親の姓で構成されていたと思う。

そして、みんなニックネームで呼んでるようだった。

女性の名前は、キリスト教に関連する名前やアメリカ人のような名前が多かったように感じた。

話を戻して・・・

リアンさんには、とてもお世話になった。

もっとみる
【転院先】

【転院先】

手術後になると、色々な人から「そろそろ転院だねぇ」と言われた。

心の中では、「早く出たいんだけど」と思っていた。

その一方で、次の転院先がもっと酷かったら・・・なんても思った。

心理的には、不安の塊だ。

転院先は、相談員さんが来て「どこの病院を希望ですか?」と聞かれた。

「何処の病院なんてわからないので、系列のリハビリ病院回復期で調整してください。」とお願いした。

この相談員さんは、往

もっとみる
【血液型占い】

【血液型占い】

僕のリハビリ担当は、PTの黒川さんとOTの細野さん、彼らのお陰で当初60度しか曲がらなかった足が70度まで曲がるようになっていた。

メインはこの2人で黒川さんが休みだと代わりの人が入る時もあった。黒川さんは、2年目で同期が5人いた。黒川さんが休むとその同期の誰かが入ってくれた。

若者達の話を聞きながらのリハビリは、楽しかった。

細野さんは、僕よりちょっと下の方で昭和時代の話や、家族の話、なん

もっとみる
【ボッチ部屋】

【ボッチ部屋】

同室の市川さんも松葉杖で危なっかそうに歩けるようになると退院した。

隣のベッドのおじいちゃんは、最近リハビリを頑張るようになっていた。おじいちゃんの名前を思い出した。確か中村さんだったと思う。

市川さんと僕が必死になってリハビリをやってるのを見て頑張り始めた。

しかし、未だにベッド上で寝そべりながら食事を取っていた。

なんだかんだで、中村さんも僕のナースコールになっていた。

市川さんが退

もっとみる
【術後1週間】

【術後1週間】

そろそろ抜糸。

と言っても、縫われているわけでもなくホチキスみたいなのでガチャガチャとまってるようである。

これも1週間前にお向かいのベッドの市川さんが先に体験済みで色々話を聞いていたので怖くなかった。

痛みもそれ程無かったと聞いていた。

とは言え、その瞬間が来ると緊張して手に汗もかいていた。

先生が部屋に入って来て何時ものように「体調変わりませんか?今日は抜糸をしていきますからね。」と

もっとみる