マガジンのカバー画像

求職リアル‼

97
人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか…
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

6月28日 ①

 就職氷河期世代を対象とした事務職の公務員試験を受験した。恐ろしい倍率になるであろうことは、去年全国に先駆けて行われた宝塚市のニュースを見たので想像出来たが、何が自分の仕事になるかわからない。何でも経験だと思い、苦手な一般教養試験に臨んだ。
 60問の択一式試験。制限時間は75分である。
 はなから受かる自信などないので、勉強というものは一切せずに行った。案の定、チンプンカンプンで、これのどこが一

もっとみる

6月26日

 書類選考結果の通知は二週間以内と書かれてあった。異例の長さではあるが、それを過ぎても連絡がなかった。問い合わせて失敗したと感じた過去があり、来週には失業給付の認定日を迎えるので、その時にハローワークから問い合わせてもらおうと構えていた。その矢先、速達で不採用通知が届いた。
 速達だが、ポストに投函されていた。在宅だがインターホンは鳴らなかった。
 5年前、採用通知と不採用通知が同日に速達で届いた

もっとみる

6月24日 ②

 琴線に触れた言葉を、毎年新調するスケジュール帳に転記する。年々増えて行く言葉たちの中のひとつを、今、私は、頑なに信じている。

〝たとえ100人の専門家が「あなたには才能がない」といったとしても、その人たち全員が間違っているかも知れないじゃないですか〟

 ある本の中に書かれていた、マリリン・モンローの言葉だ。
 幸せな人生だったかと言われれば必ずしもそうではないかも知れない。それでも、不遇

もっとみる

6月24日 ①

 前職を離職してから、新年度開始を目途に再就職したかったこともあって、有休期間中も一日の生活リズムを極力変えないように努めていた。勿論、出勤して勤務し、終業後帰宅する…という、仕事に関わる一連を辿って暮らすことは出来ない。しかしその時間を畑仕事や家事に費やし、仕事の検索という作業に充てたことで、リズム自体は大きく変わらなかった。肉体労働が増えたことで、体力の消耗はこちらの方が激しかったほど…。
 

もっとみる

6月22日

 Web面接というものに初めてチャレンジした。録画動画で回答して送信するのだが、何度でも撮り直しがきく。時間制限も無いようなので、自分の言葉で上手に即答することが苦手な私は、質問に対して回答の原稿を作り、それを読む…という方法をとった。それが良いとは思えないが、自分の考えを纏めるという点においては失敗ではなかったと思っている。
 しかし録画動画という点でははっきりと失敗だった。原稿にした文章は、話

もっとみる

6月20日

 仕事から離れると、人との繋がりが一気に消えた。毎回そうだな…と、その都度気付き、一時は心が病みそうなほどの孤独感に苛まれたが、今回はある程度、覚悟が出来ていた。 
 働いていると、そこに生活が集中する。友達がいたことも、一応自分のデータの中に、何人かでも古い交友関係の記録が残っていることも、私には今、何の意味も持たない。
 世の中の多くの人々は、離れていても連絡ツールを巧みに使いこなして誰かとの

もっとみる

6月19日

 自分の中に滞っている気持ちをどう処理して良いのか判らないまま、時間だけを持て余している。何もする気が起きないのに、時間の経過には焦りを感じる。しかし何をどうして良いのか、どうしたら良いのか、私の脳みそでは解決方法が見付からない。
辿り着くべき場所は必ずあって、いつかちゃんと辿り着けるという気持ちだけは何故か揺るぎなくあるのに、その〝いつか〟が一体いつなのか、私が望んでいる〝いつか〟はとっくに過ぎ

もっとみる

6月18日

 今日の日付を〝9月〟と間違えて入力し、一瞬ぞっとした。9月になってもまだ書き続けているのだとしたら、それだけ時間を経ても仕事が決まっていないということなる。その時点で、平常心が保たれているとは考えられない。まともでいられるとは思えないし、まともだったとしても、大分自分が心配になる。私は早く定職に就いて、ばりばり働きたいのだから…。
 希望にほぼぴったりの求人に応募して一週間。書類の到着日時に差異

もっとみる

6月10日

 捨てる神あれば救う神あり。と言えるかどうかわからないが、条件の良い気になる求人を見つけた。たまたま母の〝待機〟とも重なり、家事や犬の世話を気にせずハローワークへ出かける。今日はすごい人だった。
 検索する際に職業紹介窓口の番号表を発券してもらい、直前まで新着求人を探す。オープンして暫くは、新しいものはない。それでもただ椅子に座って順番を待っているよりは良かった。
 40分程してようやく順番が来た

もっとみる

6月9日

 電話を待っていた。
 昨日、かかって来た保育の求職サイトから、問い合わせた内容に関する回答が10時に掛かって来るはずだった。トイレにまで子機を持ち込んだが、結局電話は鳴らず…。恐らく、私の経歴が色々と引っかかったのだろう。良い返事が出来なかったか何かだと予想している。
 予定に反して、午前中で仕事を終えて帰って来た母が、電話に着信があったと言った。履歴を確認してみると、12時過ぎに例のサイトから

もっとみる

6月8日 ②

 ほぼ二ヶ月乗っていなかったせいで、バイクのエンジンがかからない。キックで試すとすぐにかかり、年度末にメンテナンスのタイミングが合ったのと、今が真冬でなくて良かったと感謝した。
 面接先は誰もが間違えるらしい。事前に目標物を知らされてはいたが、インターネットで調べてみても把握できず、スマホの地図で調べてもわからなかった。
 十分前に目標物には辿り着いていたが、応募先の会社が見当たらない。何度も行っ

もっとみる

6月8日 ①

 母の仕事が〝待機〟になっていたため、乗じて早起きせずにおいた。犬の食事介助も時間がずれるため、帰って来てくれなければ動けない。当日を迎えても気乗りしなかったが、面接は午後2時半から。早いうちから用事を済ませれば、平日の気分になり、午後からのローテーションが狂うことがストレスになる。極力何もしないことに反って緊張するが、体力だけでも温存しておかなければ気持ちが萎えそうだった。
 たらたらしていると

もっとみる

6月7日

 応募を決めたものの、積極的になれない面接を辞退するかどうか、ぎりぎりまで迷う。やれることだけ全部やろうと思い立ち、深夜になってから応募書類を用意。応募の確認が取れていないもう1件に関しても準備し、翌日電話への責務から逃げないようにメモを記す。リストアップしていると、それをひとつひとつクリアしていく達成感を持てる。自分を鼓舞する必要があった。
 ずっと表示される保育関係の求職サイトの広告。待遇の良

もっとみる

6月6日

 久しぶりに携帯サイトの求人を確認した。【採用で最大〇万ポイントプレゼント!】など、おいしいことが書いてあり、しょっちゅう送られてくるメールだ。求人数の多さや、豊富な職種を謳い文句にしているが、そこに期待してヒットした例がない。このところは見ずに削除していた。
 見逃しがあるかも知れない。
 新しい情報が入っているかも知れない。
 期待したが、謳い文句が嘘八百だと改めて実感しただけだった。
 介護

もっとみる