6月18日

 今日の日付を〝9月〟と間違えて入力し、一瞬ぞっとした。9月になってもまだ書き続けているのだとしたら、それだけ時間を経ても仕事が決まっていないということなる。その時点で、平常心が保たれているとは考えられない。まともでいられるとは思えないし、まともだったとしても、大分自分が心配になる。私は早く定職に就いて、ばりばり働きたいのだから…。
 希望にほぼぴったりの求人に応募して一週間。書類の到着日時に差異があるにせよ、大方選考期間としてぴったりの一週間を経て、応募書類の返戻に併せて不採用通知が届いた。
 この一週間、必要スキルについて調べ、その職場で働いている自分の姿を想像しながら過ごした。書類をポストに投函してから一週間が経ち、なかなか次のステップに対する連絡が来ないことに不安を増長させていたこの二、三日。7月就業の期待半分に対し、スムーズに進まない予感も同じだけあって、気が気ではなかった。
 本格的に応募を始めて4ヶ月。片っ端から書類選考で落とされている。今日まで幾つ応募しただろう。書類に関係なく面接が付いて来たのは2件。後は書類でストップなのだ。
 百点満点の職場を探しているが、それは難しいのだということにも気付いている。今回は90点にほど近かった。給料も職種も、通勤距離も申し分なかった。気になっていたことと言えば、医療関係で9割女性の職場。恐らく制服職。あとは夏季休暇の表示がなく、年末年始も大晦日と三箇日以外は仕事があるということ。しかし耐えられないリスクではないと思っていただけに、流石に落胆した。
 いつか出合えると信じている、私が活躍できる場所。確証がないばかりか、殆ど夢物語のように思えて来る。百点でないから通らないのが、百点でないところですら通らないから就職できないのか、そのどちらもなのかも知れず、もうわからなくなって来た。
 必要なのは妥協だろうか。
 では、心から働きたいと思えないところで働く為に、どうやったら上手に嘘がつけるのだろう。
 私…就職、本当に出来るのだろうか…。
 疲れが一気に押し寄せる。考えることから逃げたくて、自分に科したノルマの一切を無視し、無心になれることに逃げる。
 希望がない。そう思いながら、幾つ日を跨いできたのだろうか。
 明日、死ぬかもしれないと思いながら生きなければ…。そう戒めながらも、今を大切に出来ていない自覚に苛々し、泣き叫びたくなる。
 何だって出来る気がした。チャンスさえもらえたら、努力なんていくらだって出来ると思っている。ずっとそうして来たし、これからもきっとその癖は抜けない。
 止まない雨はない。けれど、快晴なのに悲しい日々は、今も続いている。
今日は大雨で良かった。動けなくても雨のせいに出来る。
 現状を何とかしたくて、検索ばかりかけている。けれど助言も解決策も見つからない。見知らぬ誰かの知恵や力が、何の役にも立たない…そんなこともあるのだと知って、孤独ばかりが増幅する。
 次はいつ、光が射すだろうか。
 前向きに…と自らを奮い立たせるのも疲れる。今日はもう、何もしたくない。

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