マガジン

  • 平凡非凡の狭間にて

    平凡な日々の中で、時折ほんのちょっと顔を出す非凡な刺激が、人生を面白くする。それに生かされ、今がある。そんな見逃しがちな命の糧について綴りました。

  • 求職リアル‼ 2

    終わらない職探しの日々、第2弾。 十ヶ月を経て再開。

  • 求職リアル‼

    人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか、生きることが働くことなのか。 すったもんだの現在進行を、リアルに綴ります。

  • 出戻り小学生

    根っからの学校嫌いが大人になって、まさかの学校で働くことに…。 現場における謎と不思議、笑いと感動に溢れた日々の記録。 今でも、戻れるのなら戻りたい…。

  • コロナ日記

    コロナになりました。今更…。 基本健康体も流行に乗った、コロナ生活の記録。

最近の記事

子どもと挨拶

 近頃、知らん子どもにやたらと挨拶される。悪いことでは決してない。むしろ良いことと捉えるべきだが、挨拶される場所にちょっと違和感。  先ず通勤時。小学生の通学とかち合うため、バイクで徐行していると、見知らぬ小学生が突然、私の顔を見て大声で挨拶。 「おはようございます!」  びっくりしたが、徐行しながら挨拶を返す。  相手は1年生くらいの男の子。複数人でグリーンベルトを歩いていたが、彼だけが元気いっぱい私を見て挨拶した。  私はご近所様でもなければ、彼の顔見知りでもない。唯の通

    • 忙しい朝の交通ルール ②

       朝、駅までの通勤道路は大方狭い。バス通りですら離合にすったもんだするくらい。だからバスに鉢合わせると、遅刻覚悟の賭けになる。  どういうつもりで時刻表を設定しているのか知らないが、何故か似たような場所で、バス同士が離合の憂き目に遭う。道の譲り合い。美しい行為のように思える一方、周りの車、バイク、自転車にとっては大迷惑。バスの前にいた車は遠の昔に行き去って道はガラ空きなのに、バスの後ろだけが大渋滞。バスのリアバンパーには【すり抜け危険】の表示がされ、自転車等への注意喚起がされ

      • 忙しい朝の交通ルール ①

         最寄り駅がない。直近でも歩けば30分。最寄りと言えるのかどうか…。 バス停はあるが、直近でも徒歩10分。しかも限りなく本数が少ない。我が家のある辺りは、自家用車がないととても不便だ。  薄給人生なので、マイカーというものを持ったことがない。とても必要だが、私には贅沢品。切り詰め人生の母の財産を時折拝借する。  依って、通勤は駅まで自転車かバイク。昔は自転車で暴走している姿を知り合いに見られては、大笑いされたが、通勤距離が伸びて以来、真夏の自転車で何度もぶっ倒れそうになったの

        • 不味い蜜柑 ③

           夫婦は支え合ってこそ幸せに生きられるということを、目の前で私に体現して見せた祖父母。その片割れを失った祖母は、以来、みるみる衰えて行った。祖母一人ではできないし、息子である叔父も仕事が忙しくて跡を引き継ぐ余裕がないという事情から、みかん畑の木々は処分されることになる。本当は私が引き継ぎたいくらいであった。しかし週に一度でも通うには遠すぎるし、そもそも叔父の嫁が歓迎しない。知識がないうえ、再々手を掛けられない者が継ぐにはハードルが高すぎる。当たり前だが、簡単に考えてはいけない

        子どもと挨拶

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        • 平凡非凡の狭間にて
          59本
        • 求職リアル‼ 2
          57本
        • 求職リアル‼
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        • 出戻り小学生
          51本
        • コロナ日記
          23本
        • 小説
          2本

        記事

          不味い蜜柑 ②

           兄が夭折したことで長男として育ち、自分が生まれた家で死んでいった祖父。病院で生まれ、病院で死ぬことが増えた昨今、自分が生まれ育った家で死んでいった祖父を、私は心から羨ましいと思った。  生まれた家で死ぬ。後にそれが出来る可能性が残されているのは、家を継いで今も実家で暮らしている母の上の弟、私にとっての叔父だけ。隣町で生まれ、嫁いできた祖母も、家を離れた母やその下の弟も、そもそも家ではなく病院で産声を上げた叔父の子どもたちも、生まれて育った家で死ぬ…ということは出来ないのだ。

          不味い蜜柑 ②

          不味い蜜柑 ①

           みかんの季節になった。  今まで生きてきて、一番たくさん食べてきたものは何だろう…と考えた時、それはもしかしたら〝みかん〟かも知れないと思った。  母の里は産地の海沿いで、祖父母はみかんを育てていた。みかん農家というわけではなく、普通に自分たちで食べるために…である。  時には売ったりもしたようだが、それで生計を立てていたのではなく、沢山出来たから買ってもらう程度のもの。自分たちが食べる以上に、大方が親戚筋に配られ、送られ、無償で他者の口に入る運命のみかんたちだったというわ

          不味い蜜柑 ①

          悔いと思考とお天気と ③

           天気がひとつではない理由は、実はそれが人の人生と同じだからなのかも知れない。天気が人生に似ているのか、人生が天気に似ているのか、そんなもの、人が勝手に思うだけで、そもそも何の関係もないのか、本当のところは判らない。勝手な解釈でしかない。  しかし気分が滅入っているとき、好天が続くのは酷だと身に染みて感じている。   明るすぎる。  眩し過ぎる。  特に春先の好天は暑すぎず寒すぎ、体には唯々快適なので余計に負担を感じる。つまらんこと考えてんと、しっかり前向いて元気に生きろ!と

          悔いと思考とお天気と ③

          悔いと思考とお天気と ②

           彼は言った。  ポジティブな事を考えればポジティブに、ネガティブな事を考えればネガティブになる。そう信じる事によって自分が求めている物を引き寄せる。引き寄せの法則ってやつだ。言葉に出すのも同じで、ポジティブな発言を繰り返していれば、良いことは向こうからやって来る。ネガティブな発言を繰り返していれば、良いことは起こらない。〝言霊〟ってやつらしい。  依って、元気じゃなくても「元気か?」と聞かれれば「元気だ!」と言った方が良いというのだが、元気じゃないのに元気だなんて言えねぇよ

          悔いと思考とお天気と ②

          悔いと思考とお天気と ①

           朝、起きるのが辛い。  元々夜型だが、だからというわけでも、低血圧だからという理由からでもない。明日という近い将来にも、一年先の少し未来にも、勿論もっと先のことにさえ、まるで希望が見出せないからである。  先のことを考えすぎてはいけないのは、過去の経験から充分学習した。それによって自分は随分変わったはずだった。確かに変わったのだ。  しかし今回はダメージが大きすぎて、未だに復活出来ていない。復活するきっかけが掴めないばかりか、兆しさえ見当たらない。方向転換のチャンスがあった

          悔いと思考とお天気と ①

          警察にお世話になりました? ③

           一番近くにあるガソリンスタンドは、金額を表示していない。方角的に、普段利用する機会はなかったが、ある時切羽詰まってバイクを乗り入れた。請求された金額を見てびっくり!相場の倍ほどの値段である。もう二度と行かないと決めた。  しかしそのガソリンスタンドは、公的機関御用達の店であるらしい。警察のバイクや役所の公用車が利用しているのをよく見かける。何故あんなに高い店が使われているのか、疑問ばかりが膨らむ。そのガソリン代、税金から払われているのではないのだろうか?  何のパトロールか

          警察にお世話になりました? ③

          警察にお世話になりました? ②

           仕事の帰り道、自宅まで残り数百メートル…という場所で火事があった。  住宅密集地で、車も通るが離合が難しい狭い道。消火活動のためこの先は通れないのだと、一人の警官が道を塞いでいた。車はダメだがバイクや自転車は通れるのだろうか…とそのまま進むが、「ここは通れません」と止められる。しかしここを通らなければ帰れないのですが…。この先の信号を渡らないと、住居へ続く道へは出られない。事情を説明し、何処をどう通ればこの先の信号へ出られるのか尋ねる。 「そんなんわかりません。自分でスマホ

          警察にお世話になりました? ②

          警察にお世話になりました? ①

           警官は日常的に見かけるが、積極的に関わるような場面は殆どない。と思っていたら、以前、珍しい形で声を掛けられたことがあったのを思い出した。  夜、例の十中八九行く大きめの公園に、犬と散歩に出かけた。  この夜は私たちしかいなかった。公の園のど真ん中で『よっこらしょっ』と腰を下ろす犬。彼の散歩には、半分くらい〝休憩〟が入る。休憩すると言い出したら押しても引いても動かないし、挙句の果てに身を横たえて寝だしたりするので、ある程度はこちらもお付き合いしなければならない。  公園のど真

          警察にお世話になりました? ①

          警察にお世話になりました ③

           二度書いて、『三度目はありませんように…』と思っていたのに、まさかの三度目が起こった。と言っても、全て自分から関わって行っているような事情。放っておけば関わらずに済んだのに、自分からって…これ、本当に必要だったのか?とそろそろ自らを疑い始めている。 〝出しゃばり〟とか〝お節介〟とか〝余計なお世話〟とか…。いずれも誰かに言われたことはないが、もしかしたらそう思われるようなことだったのかも知れないし、三度の間隔が一ヵ月半と短すぎるので、自分で自分に戒めを科す必要がある気にもなっ

          警察にお世話になりました ③

          警察にお世話になりました ②

           夜、大きめの公園に犬と散歩に出かけた。毎晩十中八九行く。彼が刺激を求めて他の旅路を要求しない限りは…。  園内に外灯はあるが、殆ど暗闇。時々若者が集って騒いだり、カップルが密会していたりするが、犬と我は気にしない。だって此処は公園。公の園である。税金払ってるんだから利用させていただきますよ。ってな具合で、犬と人間は、夜遊びしている人々を気に掛けない。不審がって近付こうとしないのは我が母親の方で、ある意味気遣いが出来るとも言えるが、無頓着と言うべきか、娘の方が妙に肝が据わって

          警察にお世話になりました ②

          警察にお世話になりました ①

           と書くと、とっても悪いことをして、頭を下げて出てきた感じだ。 〝二度あることは三度ある〟と言うし、三度目なんて無い方が良いと思うので、『三度ありませんように…』と願いつつ、こういうタイトルにしてみました。  とはいえ、お世話になるようなことをしたつもりはない。結果的にお世話になっただけなのだが、私の〝余計なお世話〟で〝お世話になった〟と言うのが正しい気がする。なんや、余計わからん感じもしますが…。    会議のため、たった一駅だが、電車に乗った。改札を出て階段を下っていると

          警察にお世話になりました ①

          承認欲求について調べてみた

           近年テレビで、【承認欲求】という言葉を度々耳にする。  あまりにも物事が上手くいかず、人並みに生きられていないと感じるばかりか、自分の存在価値に疑問を抱き始め、この世に私はいらないのではないか…と本気で考え始めている今日この頃。  一方、連日のように事件や事故が起こり、見知らぬ誰かの未来に突然幕が引かれてゆく。無駄に生きている私にはまだ明日という未来が残されているというのに、誰かから必要とされ、ありとあらゆる夢や可能性を秘めているかも知れない人々の人生が、突然無くされている

          承認欲求について調べてみた