6月19日

 自分の中に滞っている気持ちをどう処理して良いのか判らないまま、時間だけを持て余している。何もする気が起きないのに、時間の経過には焦りを感じる。しかし何をどうして良いのか、どうしたら良いのか、私の脳みそでは解決方法が見付からない。
辿り着くべき場所は必ずあって、いつかちゃんと辿り着けるという気持ちだけは何故か揺るぎなくあるのに、その〝いつか〟が一体いつなのか、私が望んでいる〝いつか〟はとっくに過ぎているのに、いつまでも辿り着けずにいるせいで、信じられることも、希望も、まるで見えないまま、暗い海の中をひたすらゆっくりと泳ぎ続けているような不安が押し寄せる。
 何もする気が起きなくて、けれど時間だけは過ぎて行く。考えても考えても、では次にどうすれば良いのか、その答えが見つからない。
 パソコンを開く力さえ湧かない私が、ボールペンを使って紙に書いたメモ…。
 
 無理に前を向こうとしなくていい。
 心配、不安な気持ちに向き合う。
 そのままの感情を受け容れる。
 
 この三行がどんな意味を持つのか、何の意味も見出せないのか、書いたことによって私の中で何かが変わるのか…今は全く解らないけれど、いつかわかるか、そうでなくても何かに気付く時が来るのか、こんな風に思ったことだけでも記録しておくことにした。
 
 明日は映画に行く。
 非常事態から解放されて、待ちかねていた作品も少しずつ上映されつつある中、想定外のサービスウィークで安く観られるご褒美のような機会だ。
 今、私が唯一、外の世界に足を向ける僅かな時間。ちゃんと楽しんで来ようと思う。


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