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求職リアル‼

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人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか…
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2024年1月の記事一覧

4月8日

 何ひとつ上手くいかない日というのが時にある。今日がそんな日だった。
 マンモグラフィでは異常なかったが、エコー検査も無料で受けられると、
先週、検診先から電話をもらった。曜日と時間限定で、今日がその最初の日。朝一で病院へ行くが、受けられなかった。昨日の緊急事態宣言の影響で、検診関係は全て断っているのだと…。
 予約本の引取りも、昨日の時点でキャンセルを余儀なくされたので、午前中の予定が皆無になっ

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4月7日

 珍しく、電話がよく鳴る一日だった。
 深夜1時に鳴った妹からの電話。過呼吸で救急搬送されたという本人からの連絡だ。昨年に引き続き、恐らく2度目。そんな時間に連絡して来ること自体、意味がわからない。東京と大阪で、しかもこんな社会情勢の中、何をどうせいと言うのか。心配かけたいだけなのはわかるが、振り回されていては身が持たない。冷たいが、既に限界である。私はスルーしたが、電話を取った母は不眠に陥って睡

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4月6日

 妹が、仕事を辞める前に送ってくれた御守りが届く。自分が就職祈願に行って、すぐに決まったことをご利益と感じ、燻っている姉のために…と、わざわざ赴いて買って来てくれたのだ。絵馬を書こうとしたら間違えて買ったことに気付き、結局自分の恋愛成就について書いて帰った…というつまらないオチ付きではあったが、御守り自体は有り難い。お礼のメールを送ると、電話がかかって来て苛々した。
「結局私はこんなザマやから、ご

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4月5日

 トイレットペーパーを落としたとかで、母がトイレのタオル掛けを壊した。本人は気付いておらず、私が発見したのだが、「疲れてるから週末に何とかする」と言いつつ、そのまま放置されている。トイレに行かない限り私も忘れているので、行った時、片棒が外れて不安定にぶら下がっているタオルを見てギョッとするのだ。多分、直す気はないし、直せないと思っている。娘が無職になったお陰で、母の家事負担は大分減っているはずなの

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4月3日

 資格喪失証明書が届かないと、健康保険の手続きに行けないので、今出来ることをひたすら続ける。畑から帰ったら昼食を摂り、食器と洗濯物の片付けをする。パソコンを開き、求人検索をするのだが、ハローワークの新着求人が出揃う時間まで、就活には着手しないことにした。血眼になってあらゆるサイトを閲覧し続けることで強迫観念に駆られ、他のことが何も出来なくなってしまうせいだ。
 今日は花曇りで、洗濯物の乾きが悪く、

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4月1日

 先月末、彼岸の墓参りのため、田舎に帰省していた。なかなか疲れが取れず、戻って二日経った今も、体が思うように動かない。
 したいこと、しなければならないことは山のようにあるのに、一日中ぼんやりしている。天気も体調のようにどんよりしているので、そのせいもあるのかも知れない。
 無職生活初日。このご時世なので、健康保険に入っておかなければ色々と不安が募る。極力、犬をひとりで留守番させたくないので、母が

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⑦つなぎでアルバイト

 一応、契約満了での離職なので、失業保険が降りるまで猶予を待たなくて良い筈だが、一日も早く定職に就きたい。過去の無職経験から、家に籠っている時間が長ければ長いほど、再び外へ出ることがしんどくなるのが予想出来るからだ。年齢的にも転職は最後にしたいため、定年まで働ける正社員での就職を目指しているが、好き過ぎるけれど食べて行けない適職から離れる決意をした反面、何が代わりになるのかわからなくなった。
 

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⑥転職サイトに振り回される

 転職サイトは情報ばかりが多く、すっかり疲弊してしまった。送られてくる求人は、求めているもの以外が圧倒的な量。余計な情報に殺されるのではないかという強迫観念に囚われ、消耗する。離職と無職前提の狭間で病みそうになる一方、必死になり過ぎて草臥れ果ててしまった。
 求人サイトを検索するうちに気付いたことがある。既に募集を打ち切っている求人も、そのまま掲載されていることが多いのだ。あらゆるサイトから抜粋し

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⑤ハローワークを活用する

 ないないと思いながらも、少しでも琴線に引っかかったなら、どこであっても応募してみようと思った。畑違いであろうがなんであろうが、何が一生を彩るかわからない。とはいえ、早々引っ掛かるものがないから進まないのであるが、待遇面で驚くようなものがごく稀にある。求人票の記載だけを信じれば、公共交通機関が未発達で、不便極まりない我が家からでも、通勤にベストな立地に在り、ハードルもそれほど高くないように思えるも

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④現職で食べて行くことへの希望と、補欠合格

 一年近く探してきて、一生続けたいと思っていた現職での就職が、いかに難しいかを思い知った。先ず、正社員としての働き口がない。募集形態の多くはアルバイトやパートなどの時給制で、有期雇用のものばかり。年度途中での採用枠はほぼなかったが、ようやく新年度の募集がかかり、仕事自体がないわけではないと知ったものの、〝人がひとり、ちゃんと生きて行く〟保障は望めない。絶望的であった。
 5年前に求職していた際、

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③求人サイトへ登録したが、まるで頓珍漢


 お金のことを忘れて働き、年を跨いだ。
 去年はあまりに大変な年だったとしみじみ感じる。波乱含みで前々年の年末を過ごしていたことから、嫌な予感はそもそもあったのだが、年を迎えるのに気持ちは前を向こうと必死だった。ところが開けてびっくり仕事問題が勃発。最中に父が大怪我をし、妹が病に倒れた。初秋に祖母が旅立ち、年末には愛犬が調子を崩す。
 今年は良いことしかない!希望が欲しくて、占い本を片っ端から

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②途中バイトとお盆の気になる求人

 愛すべき仕事と、待遇に関する不利益な変更との狭間で、悶々と過ごした。することは山のようにあるので、ずっと考えていることは出来なかったが、悲しい事には変わりなかった。相変わらず忙しかったが、減らされた業務もあった。しかし業務削減は、時間短縮とほぼ繋がっていない。結局毎日残業したが、減らされた時間以上働かないよう、意地にもなった。それも時間が経つにつれ、諦めに変わって行った。
 夏休み中に仕事をする

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①慌てた転職活動から採用辞退まで

①慌てた転職活動から採用辞退まで

 5年満期の仕事を1年残した、その1ヶ月前、翌年の勤務時間と給料の削減を突然申し渡された。
 元々、業務量に対し、薄給である。楽しく、遣り甲斐のある仕事なので、適職だと迷いなく宣言出来たが、残業代の付かない残業を毎日のようにしていた為、『もうちょっと給料、何とかならんかな~』というのが本音であった。
 それが給料だけでなく、勤務時間まで減らされる!業務量が減ることは想像出来ず、そうなると、表向きは

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