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【メイキング】素人俳句ができるまでの思考過程3

自己添削したい駄句

前のNOTEで作意を固めて、カット割りも決めた。これで自己添削は2回目になる。

山野また清く冬紅葉やいずこ  はる筆線屋

まだ強烈に違和感がする。背伸びした破調より、できれば基本の五七五に整えたい。どうすればいいのだろうか?色々調べていると「見ぬが花」と作意に直結する言葉を発見した。

俳句で花と言えば桜を意味するので、このまま流用することはできない。でも、これがターニングポイントになった。この僥倖に与って、直してみよう。

推敲結果

見ぬ山のしやひっそり冬紅葉  はる筆線屋

「まだ見ていない山のなんと素晴らしいことでしょうか……。そこに人知れず冬紅葉があるからねぇ。」こういう風にちょっとだけ作意を匂わせると多少はマシになって、調べもシンクロしてくれた。自己添削していて一番読みやすく、“これしかない” 感じがした。

( 'ω' ).。oO( 作の巧拙は知らんけども上手い人はもっと上手く詠みそう

しかしながら、この「できたぞ!」の達成感と安堵感は一夜限りのものだ。次に見返した時、それがぬか喜びであることと自分が下手の横好きハイカーであることを存分に思い知るだろう。詩は良しとしても、いつも助詞で台無しにしている不安が日に日に確信に変わりつつあるから……。


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