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白揚社
2024年9月2日 17:56
菌類の入門読み物として最適な『菌類の隠れた王国』を執筆したキース・サイファート氏へインタビューを行いました。インタビュアーは国際ジャーナリストの大野和基さんです。すでに猛暑が始まっていた7月に来日したサイファート氏から見ると、日本人は世界的に見ても菌類好きの国民なのだそう。けれど、日本の人々はそれに気づいていないし、どこからどこまでが菌類で、菌類がどういう生き物かということにまでは、あまり広く
2024年6月19日 10:54
梅雨と言えば「カビ」。この時期はバスルームやキッチンだけでなく、クローゼットやエアコンの内部でも繁殖する厄介者。ですが、このカビがいないと、生物界が回らず、ひいては今のような地球も人類の文明も存在しないことが、本書を読めばよくわかります。身近で見過ごされがちな菌類たちのダイナミックな実態をあますところなく描く『菌類の隠れた王国:森・家・人体に広がるミクロのネットワーク』から、イントロダクション
2024年4月3日 18:46
発売半年で早くも6刷! 好評の白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』の著者であるロビン・ダンバー氏にインタビューを行いました。インタビュアーは国際ジャーナリストの大野和基さんです。「カルト」と「宗教」はどう違うのか?カルト教祖の特徴とは?なぜ宗教は、「有益」と言えるのか? といった疑問に答えてもらいました。※本稿は、3/17に「ダイヤモンド・オンライン」で公
2023年12月5日 11:25
ロビン・ダンバー著『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』の書評を、『科学で宗教が解明できるか――進化生物学・認知科学に基づく宗教理論の誕生』などの著作を持つ藤井修平さんにお書きいただきました。専門家の目に本書はどう映るのか――■ ■ ■宗教の認知科学・進化心理学の新たな地平 本書は、安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を提唱したことで著名な人類学者・進化心理学者の
2023年9月27日 18:45
10/3(火)発売の白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』より、日本語版序文の試し読みをお届けします。著者はオックスフォード大学進化心理学名誉教授のロビン・ダンバー。ヒトの安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を導き出したことで世界的に知られ、人類学のノーベル賞「トマス・ハクスリー記念賞」を受賞した、人類学・進化心理学の世界的権威です。本書でダンバーは、半世
2023年10月27日 17:38
白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』は、おかげさまでご好評いただき、早くも2刷、3刷と重版が決まりました!そこで今回は試し読み第2弾として、本書の全体像がつかめる「はじめに」をお届けします。少々ボリュームはありますが、ぜひ最後までお付き合いください!■ ■ ■はじめに 人類の歴史が始まってから、宗教はつねに重要な営みのひとつだった。民族誌学や考古学で実在が確
2023年1月19日 17:33
1月31日刊行『ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること』から試し読みをお届けします。『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』の著者ロブ・ダン最新作です! 今回、ロブ・ダンがテーマにしたのは、人類の未来です。生態学者である著者が、人類の未来を予測する上で利用したのは生き物たちを統べる「生物界の法則」です。なぜ、生物界の法則で人類の未来を予測できるのかというと、
2022年6月1日 15:22
6/3(金)発売の白揚社新刊『ヒトは〈家畜化〉して進化した——私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』より、冒頭部分の試し読みをお届けします。他の人類はすべて絶滅したのに、なぜヒトは生きのびて繁栄することができたのか?なぜヒトは他者と協力し、友好的に振る舞うことができるのか?仲間を助ける優しいヒトが、なぜ残虐な戦争を引き起こすのか?すべての謎を解くカギとなるのが「自己家畜化」。イ
2022年4月8日 17:55
4/16(土)発売の白揚社新刊『意識はなぜ生まれたか——その起源から人工意識まで』より、冒頭部分の試し読みをお届けします。著者はプリンストン大学で神経科学ラボを率いるマイケル・グラツィアーノ教授。神経科学分野の第一人者です。著者の提唱する「注意スキーマ理論」では、意識の謎に工学的アプローチから迫ります。ブライアン・グリーンの最新刊『時間の終わりまで』や、ジェフ・ホーキンスの『脳は世界をどう見
2021年2月26日 10:35
トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、リンゴ、ブルーベリーなどなど、私たちが食べる作物の多くは、ハナバチが花粉を運んで受粉させてくれるおかげで手に入ります。おいしい食事のために必要不可欠な存在なのに、ハナバチのことはあまり知られていません。特定の花と共進化した驚きの生態、古代人類との深い関係、世界各地でハナバチが突然消え、農業が立ちゆかなくなる現在の危機……発見の詰まった面白くてためになる本書から、
2021年2月5日 17:04
家の中には、生き物(ペット以外)はいないし、入れない。そう思っているかもしれませんが、そんなことはあり得ません。生態学者である著者のロブ・ダン氏が調査したところ、欧米の一般的な家の中には平均で20万種を超す生物がすみついていることが明らかにされました。そして、アジアの家々はそれ以上の生物がいることもわかったのだそうです。20万種! 最近、腸内細菌が注目され、人体には人間の細胞の数を軽く上回る微生物
2020年8月12日 16:40
「世界の感じ方」を変える研究が進められています。 脳をハッキングして心の声を再現しようとする研究者や、AR装置で現実を拡張しようとする起業家、さらには自らの身体に装置を埋め込んで新たな感覚を得ようとするバイオハッカーなど、SFだと思われていたテクノロジーを研究し、実現しようとしている人々に迫った刺激的なサイエンスノンフィクション! 知覚科学の最前線をレポートする本書から「はじめに」をお届け
2019年7月31日 14:05
私たちは、いかにヒトになったのか? この壮大な人類史の謎に迫るべく、著者はこれまで進化の話では軽視されてきた「文化」の力に光を当て、斬新な説を提唱します。世界的な心理学者ジョナサン・ハイトが「革命を起こした」と称賛したスリリングな科学書。本書から、そのエッセンスが詰まった第1章をお届けします。■ ■ ■不可解な霊長類あなたも私も、かなり特異な性質をもった謎の霊長類の一員だ。 農耕が始ま
2019年9月12日 18:08
オオカミをイヌに、イノシシをブタに変えた「家畜化」。人間の作った世界で、動物は野生の祖先からどのように変わったのか?イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダ、トナカイ、ウマ、モルモット、マウスやラット――家畜化された動物には奇妙な共通点が。私たち人間にも、同じ特徴があるといいます。ということは……家畜化を通して動物とヒトの進化を読み解く意欲作『家畜化という進化』から「はじめに」をお届けしま