フォローしませんか?
シェア
はがの森
2023年7月30日 18:46
「美味しそうに包むね。上手だねぇ」溢れんばかりの肉汁を、ギュッと閉じ込めて。私のどんな感情も、コンプレックスも、弱点も、全部まあるく優しく包んでくれるから。君とだったら、どんな壁も楽しく乗り越えられるそんな予感が、確信に変わった。母は仕事でいつも遅く、父の綺麗好きと、私の大食わず嫌いが重なり、同じ釜の飯を囲んだ記憶があまりない。3人家族のカレーは3種類あって、テーブルには
2023年7月21日 08:49
「割烹着、欲しいなぁ」昼下がりの商店街を歩いていると、君が呟いた。え、エプロンじゃなくて?なんで??サザエさんのフネが着てるやつだよね??頭の中がハテナで埋め尽くされていく数秒の間、「じゃあ作るよ!」なんて勝手に口走ったから。そうと決まったら、生地探しへ。素材論の先生が「キッチン周りは麻が最適!」と言っていたので、リネンコーナーに一直線。麻は、ミイラを何千年も保管でき
2023年7月15日 13:06
あの日、私は心に深く誓った。1人の時も幸せだと思える人と付き合おうって。好き同士、楽しくあるために付き合っているのに寂しいとか、悲しいとか、不安になるのは違う。だから、1人の夜も安らかに眠れる人が良い。だけど、ずーっと安心なんて、やっぱり無理。心配性すぎて、どんどん悪い妄想が蝕んでいく。元彼の浮気が、、古傷が、、とか何とか誤魔化すけれど、そんなのただの言い訳だよね。こん
2023年7月3日 10:40
生まれてからずっと自分の身体が大嫌いだった。中途半端な身長のせいで既製服はツンツルテン。「背が高いから運動出来そう〜」と言われて、何度ガッカリされたことか。逆に、150くらい小柄で華奢だったら。もっとラブリーな服も、着こなせるんだろうな。「届かないよ〜」なんて甘えられたら、どれだけ楽しいのでしょうか。身長だけじゃない。このムチついた身体も。「痩せたらもっと可愛いくなるのにね