ゴンザレス寺山

こんにちは。社会人2年目の日記やエッセイもどき。旅行、食べ物、漫画が好き。やったことな…

ゴンザレス寺山

こんにちは。社会人2年目の日記やエッセイもどき。旅行、食べ物、漫画が好き。やったことないことは何でもやってみたい性分です。。フォローしてくれたら嬉しい

記事一覧

5000km

5000km。それは私と彼女の距離だ。 大好き。会いに行きたい。そう思っても、すぐには飛んでいけない距離。 彼女の名前は、キスと言う。(耳で聞いたまま呼んでいたので、…

きょうという一日

仕事帰り、無心で漕ぐ自転車。 この時間は、なにもかも忘れられる。 職場から、線路の横を沿うように走り続けると家に着く。 かぁんかぁんかぁんかぁん。踏み切りが鳴る…

「必要ではないモノ」を買う

私はあまりモノを必要としない。どうせいつかは捨てるだろう、と思ってしまうからだ。 生活に必要最低限のモノを購入する。 これが今までの私だった。 ある日私は、友人…

尻の下の相棒

高校時代からの相棒がいる。私をどこまででも連れて行ってくれる相棒だ。 15歳の時、高校へ自転車で通うことになった私は、親に自転車のパンフレットを手渡された。 その…

2ヶ月ぶりの出社で社会復帰

緊急事態宣言解除に伴い、今日から出社が始まった。リモートワークという形で仕事はしていたものの、夜は遅くまで漫画を読みふけり、少しでも眠くなったら昼寝をし、片手が…

ネパールの朝、日本の朝。

私は朝に弱い。寝起きも悪い。休みの日は昼過ぎまで寝ていることの方が多い。 だが、仕事が朝からある日は4時に起き、5時頃に家を出ることもままある。(そうせざるを得な…

朝ごはんという幸せ

幼い頃、目を覚ました私が最初に考えるのは、決まって朝ごはんのことだった。 焼き立てのパン、サンドイッチ、コーンフレーク。ほかほかの白いご飯に、だし巻き卵、焼き魚…

図書館に住む本の声を聴く

本が好きだ。 新しい本の、あの紙とインクの匂いを嗅ぐと、ワクワクした気持ちが胸いっぱいに広がる。真っ白で綺麗な紙をめくるのは、しっかり手を洗ったあとの綺麗な指で…

恋愛=自己暗示だと思っている私

あなたは、何がきっかけで恋に落ちますか? 人を好きになるきっかけは、人それぞれだ。 「あの人のことがなんとなく気になる。」「タイプだな。」「付き合ったら楽しそ…

少年漫画のラストでカップルが乱立する流れが苦手

 たまに見る、漫画最終回でのカップル乱立。結婚。そしてなぜか、同世代の子供や孫が生まれているパターンもある。  主人公とヒロインだけにとどまらず、「そこそういう…

どうしてもかめはめ波を打ちたい女

 私はサイヤ人ではない。ただの人間だ。痛いのは嫌いで、喧嘩に対しても消極的。そのうえ怒りの感情をほとんど持っていないため、かめはめ波を打ちたい相手もいない。地球…

5000km

5000km

5000km。それは私と彼女の距離だ。

大好き。会いに行きたい。そう思っても、すぐには飛んでいけない距離。

彼女の名前は、キスと言う。(耳で聞いたまま呼んでいたので、本当の発音は違うかもしれない)

年はたしか20才くらい。小学校で先生をしていて、姉妹がいる。住んでいるのはビルパニ村。ネパールの首都カトマンズから、山道を車で丸1日走り続けて到着する、小さな村だ。

私がキスについて知っているの

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きょうという一日

きょうという一日

仕事帰り、無心で漕ぐ自転車。

この時間は、なにもかも忘れられる。

職場から、線路の横を沿うように走り続けると家に着く。

かぁんかぁんかぁんかぁん。踏み切りが鳴る。

ごおおおおおおおお…走り抜ける電車。吹き抜ける風。

空は美しい金色。雲がうすく空全体に広がって、その隙間から金色の夕陽が差し込む。

その下を走る電車の窓に、その金色が映り込んでいた。

自転車を漕ぐ足が、思わずゆっくりになる

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「必要ではないモノ」を買う

「必要ではないモノ」を買う

私はあまりモノを必要としない。どうせいつかは捨てるだろう、と思ってしまうからだ。

生活に必要最低限のモノを購入する。

これが今までの私だった。

ある日私は、友人の家を訪れた。幼い頃はよく友人の家に行ったものだが、社会人になってからは、その機会はめっきり減っていた。

「おじゃましま〜す…!」

挨拶をして玄関の扉を開けた瞬間、私は思わず「わぁ…!」と感嘆の声を上げた。

玄関横のスペースに並

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尻の下の相棒

尻の下の相棒

高校時代からの相棒がいる。私をどこまででも連れて行ってくれる相棒だ。

15歳の時、高校へ自転車で通うことになった私は、親に自転車のパンフレットを手渡された。

そのパンフレットの表紙で誰よりも輝いていたのが、何を隠そう、私の相棒である自転車だった。その華やかな色がひときわ目を引き、私はそのパンフレットの中身を見ることなく、この自転車にする!と決めたのであった。まさしく一目惚れだった。

私はその

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2ヶ月ぶりの出社で社会復帰

2ヶ月ぶりの出社で社会復帰

緊急事態宣言解除に伴い、今日から出社が始まった。リモートワークという形で仕事はしていたものの、夜は遅くまで漫画を読みふけり、少しでも眠くなったら昼寝をし、片手が空いたらおやつをつまむ。

そんな悠々自適な生活を送っていたものだから、久しぶりに会社に行くのは億劫だった。かなり、億劫だった。

家にいても一切退屈しない私は、ニート適性がありすぎているのだと思う。

さよならニート生活…がんばれがんばれ

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ネパールの朝、日本の朝。

ネパールの朝、日本の朝。

私は朝に弱い。寝起きも悪い。休みの日は昼過ぎまで寝ていることの方が多い。

だが、仕事が朝からある日は4時に起き、5時頃に家を出ることもままある。(そうせざるを得ない…)

無理やり体を起動させた私は、自転車を走らせて職場へ向かう。空はまだ薄暗く、風はひんやりとしている。街灯はまだ夜だと判断しているのか、オレンジ色の光を宿している。

その朝の暗さは、夜とは全く異なるものだ。朝の暗さは、私に恐怖を

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朝ごはんという幸せ

朝ごはんという幸せ

幼い頃、目を覚ました私が最初に考えるのは、決まって朝ごはんのことだった。

焼き立てのパン、サンドイッチ、コーンフレーク。ほかほかの白いご飯に、だし巻き卵、焼き魚。

今日のごはんはなんだろう。眠たくて布団から出たくない日でも、「早く朝ごはんを食べたい」という一心で、むりやり体を起こしていた。

台所からふわぁ〜んと漂ってくる、芳しい香り。

トースターから鳴る、チン!という軽快な音。

ゴリゴリ

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図書館に住む本の声を聴く

図書館に住む本の声を聴く

本が好きだ。

新しい本の、あの紙とインクの匂いを嗅ぐと、ワクワクした気持ちが胸いっぱいに広がる。真っ白で綺麗な紙をめくるのは、しっかり手を洗ったあとの綺麗な指で、紙質をたしかめながら。

新しい本をめくるときはいつでも、新しい自分になった気持ちになる。

だから私は、そんな本がいっぱい並ぶ本屋が好きだ。どの本も、ぴかぴかキラキラしていて、期待を込めた目でこちらを見ている。

「コッチ見てー!コッ

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恋愛=自己暗示だと思っている私

恋愛=自己暗示だと思っている私

あなたは、何がきっかけで恋に落ちますか?

人を好きになるきっかけは、人それぞれだ。

「あの人のことがなんとなく気になる。」「タイプだな。」「付き合ったら楽しそうだな。」

最初は誰でもその程度だと思う。会うたび、話すたび、その人のことを考える時間が増えていく。「好きかもしれない」と思う回数が、増えていく。

こうして「あの人のことが好きかも…」と思っている時間は、「好き」という暗示を、自分に

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少年漫画のラストでカップルが乱立する流れが苦手

少年漫画のラストでカップルが乱立する流れが苦手

 たまに見る、漫画最終回でのカップル乱立。結婚。そしてなぜか、同世代の子供や孫が生まれているパターンもある。

 主人公とヒロインだけにとどまらず、「そこそういう関係だったの!?」と思わず驚くような、ほかのキャラクター達同士もなぜかくっついているこの現象。

 『平和=結婚』というイメージから来るものだろうか。

 ここまでの戦いが落ち着き、平和になったことをイメージしやすくしているのかもしれない

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どうしてもかめはめ波を打ちたい女

どうしてもかめはめ波を打ちたい女

 私はサイヤ人ではない。ただの人間だ。痛いのは嫌いで、喧嘩に対しても消極的。そのうえ怒りの感情をほとんど持っていないため、かめはめ波を打ちたい相手もいない。地球を救おうにも、この星は今のところ平和である。素晴らしいことだ。

 ドラゴンボールは、幼い頃、初めて夢中になった漫画だった。

 冒険することへのワクワクドキドキ。肉体と精神を伴った強さへの羨望。決して諦めない悟空たちの勇気。そのすべてに眩

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