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「必要ではないモノ」を買う
私はあまりモノを必要としない。どうせいつかは捨てるだろう、と思ってしまうからだ。
生活に必要最低限のモノを購入する。
これが今までの私だった。
ある日私は、友人の家を訪れた。幼い頃はよく友人の家に行ったものだが、社会人になってからは、その機会はめっきり減っていた。
「おじゃましま〜す…!」
挨拶をして玄関の扉を開けた瞬間、私は思わず「わぁ…!」と感嘆の声を上げた。
玄関横のスペースに並
図書館に住む本の声を聴く
本が好きだ。
新しい本の、あの紙とインクの匂いを嗅ぐと、ワクワクした気持ちが胸いっぱいに広がる。真っ白で綺麗な紙をめくるのは、しっかり手を洗ったあとの綺麗な指で、紙質をたしかめながら。
新しい本をめくるときはいつでも、新しい自分になった気持ちになる。
だから私は、そんな本がいっぱい並ぶ本屋が好きだ。どの本も、ぴかぴかキラキラしていて、期待を込めた目でこちらを見ている。
「コッチ見てー!コッ