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少年漫画のラストでカップルが乱立する流れが苦手

 たまに見る、漫画最終回でのカップル乱立。結婚。そしてなぜか、同世代の子供や孫が生まれているパターンもある。

 主人公とヒロインだけにとどまらず、「そこそういう関係だったの!?」と思わず驚くような、ほかのキャラクター達同士もなぜかくっついているこの現象。

 『平和=結婚』というイメージから来るものだろうか。

 ここまでの戦いが落ち着き、平和になったことをイメージしやすくしているのかもしれない。

 だが、ここまで戦闘メインでやってきた漫画のラストがそうなることに違和感を覚える。

 主人公は多くの場合、自らの夢や目標を叶えるために冒険をしたり、戦ったりしている。その過程を、私たちは見ている。そしていつしか、その夢を共に追っている。

 その漫画のラストで、主人公の夢が叶う!それは、私たちの夢が叶う瞬間でもあるのだ。

 そこに最終回間際で恋愛要素が入ると。今まで応援してきたものと異なる要素であるため、私は戸惑ってしまう。

 もちろん、物語の序盤から伏線が張られているキャラクター同士がカップルになることには、そこまで戸惑いを覚えない。

 とってつけたようなキャラクター同士のカップリングや、最終話で、今までの目的や夢の達成よりも、未来の姿や結婚を主として描いているものに戸惑うのだ。

 恋愛は、物語の主軸を恋愛においている漫画でやれば良いのではないか。 


 恋愛なんぞにうつつを抜かしおって!

 漫画のキャラクターにそんなことを思ってしまうのは、三次元にしか生きられない私の嫉妬もあるのかもしれない…。

 ここまで書いてきたが、そういったラストに戸惑いは覚えさえするが、毛嫌いしている訳ではない。作者がさまざまな思惑を持って描いているのも理解している。批判したいわけではないということは、わかってほしい。 

 完結したあとも、少年らしい夢を、愛着のあるキャラクターたちと共に見続けられるような、その冒険は延々と続いていくと信じられるような、そんな漫画が好き。それだけなのだ。

 


 


 

 

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