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2ヶ月ぶりの出社で社会復帰

緊急事態宣言解除に伴い、今日から出社が始まった。リモートワークという形で仕事はしていたものの、夜は遅くまで漫画を読みふけり、少しでも眠くなったら昼寝をし、片手が空いたらおやつをつまむ。

そんな悠々自適な生活を送っていたものだから、久しぶりに会社に行くのは億劫だった。かなり、億劫だった。

家にいても一切退屈しない私は、ニート適性がありすぎているのだと思う。

さよならニート生活…がんばれがんばれと自分を鼓舞し、会社へと向かった。

そして、職場の人と久しぶりに顔を合わせ、自粛期間はどうしていた、などと世間話をし、いつも通りの仕事をした。2ヶ月ほど仕事をしていなくても、今までやってきたことは体に染み付いていて、案外忘れたりはしていなかった。

そうしてしっかり8時間働き、私は帰路についた。

19時を過ぎているのにまだ明るい空。夕飯の匂いがどこかの家から流れてくる。自転車を漕ぎながら、私は今日という1日に、思いのほか満足していることに気付いた。

働かなくてもある程度の給与補償が出るなら一生働きたくない、というクズの考えを持つ私なのに。

ちゃんと働き、その働きに見合ったお金をもらう、という当たり前のことをなんだか嬉しく思った。

久しぶりの勤務だからかな。また働くことに慣れたら、休みばかりの生活に憧れるのかな。

だけど少なくとも、心地よい疲れを感じて自転車を漕ぐ今の私は、清々しい気持ちだった。

どこかの家から漂ってきたハンバーグの匂いを嗅いで、私は思った。

今日の夜は大好きなハンバーグにしよう。きっと、いつもより美味しく感じる。

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