記事一覧
2023.10.7 2部UP
「おねえちゃん?明日またあそんでね?」
「うん、いいよ、おやすみね?」
「おやすみ。」
祇園さんが蝋燭台を肩手にアタシの前を歩く、それで祇園さんの頭だけ暗闇の中にふんわり浮いてオレンジの輪っかがかかってた。
「こちらでございます。少しお待ちください。」
部屋は蛍光灯が設置されていて、30畳ぐらいある左の奥へ消えた祇園さんがスイッチを押して灯りを燈してくれた。
「それじゃあ私はこれにて失
2023.10.7 UP
俺田舎の線路の上に石つんであそんでて13人殺したことがあるんだ」
最初のデートでの男にきかされた言葉がこれだった、真夜中の別れ際自動販売機の光がやけにまぶしかった。
健治そうかれの名前は健治、朝昼晩とパソコンの前でくだらないことばかりしているロクデナシ、あたしのヒモだった。
申し送れましたわたしの名前はミドリ、ミドリ色のミドリ、中学を卒業してから家にはかえってない。
「健ちゃん、あたし仕事いってく