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【旅】『一緒に免許合宿いこうや!』🚗💭【ネガティブリアクションズ⑭】

3人での初ライブを終えた、新メンバーのギタリスト「妹子」率いるベースレスバンドの『ネガティブリアクションズ』

2006年の夏に、仲良く京都旅行をしていた。

この頃、メンバーのドラムである鼻でか(ドラム)に、画伯ちゃんが話をした。

「ちょっとバンドの活動ペース落としてもいい?大学が夏休みの間に免許取りに行きたいねん」

と。

前回までは↓↓↓


まとめマガジン↓↓↓


合宿免許先を探そうや!

"大学生の間に免許を取得してほしい"という、両親の説得に大いに納得した画伯ちゃん。

確かにバンドでも、そろそろ必要になるやろし...よし取ろう!

しかし、1人では行動できない画伯ちゃん。
メンバーのギタリスト妹子に、一緒に行かないか声をかけた。

金銭的にすぐは決められないけど、「行きたい」と返事を貰えた。


最安値で行けそうな自動車教習所(自動車学校?)を各自で探してみることに。

9割妹子が探してくれていた。


別日、(画伯ちゃんのアルバイト先である)マクドナルドの後輩の女の子にバックヤードでこの事を話すと、

「わたしが前に調べた資料あるから、明日持ってきてあげる!」

と言ってくれて、画伯ちゃんは何も調べなくて良さそうな状況になった。

翌日

蛍光ペンで線を引いて〈ここは○○で○○である🎵〉〈わたしはここに通ったよ😊〉など丁寧に説明が書き足された冊子をくれた。

なんて良い後輩なんだ😭


余りに感動したから、今でもその冊子を大事に置いてある。

モデル体型な後輩は、当時イケメンと付き合っていた。
しかし何があったのか、数年後に画伯ちゃんのようなクマ体型の男性と結婚していた。

《ワンチャンいけたんじゃないか!》と、淡い想いを後で感じさせてくれた。笑
(モテないくそ童貞の思考😇)


しかし冊子の情報は、ほぼ近隣地域。
しかも合宿の情報になると同じような価格帯で、なかなかに高い場所ばかりだった。

金銭的に妹子は無理かもしれない...

合宿免許先を見つけたよ!

さらに数日後。
妹子から連絡が入った。

"候補をいくつか見つけた"と。

「鳥取のここがは○○円で〜、寮みたいなとこでご飯がこうなってて〜」

「九州のここは〜東北のここは〜」

色々と調べてくれていた妹子。ありがとう。

(大阪から)鳥取へ合宿免許へ行く人が周りに多かったし、他の知り合いにもオススメされていたが、そこはひねくれ者の画伯ちゃん。


1番遠い、東北の"福島県"を選んだ。

ホテル暮らしで、ご飯がついていて、知らない街で、何より1番安かった。

・行きは

大阪〜東京の高速バス
東京から福島県新白河まで鈍行電車
・帰りは

新白河から東京まで鈍行電車
東京〜大阪の"新幹線"


これで交通費を含めても、日本で1番安く済ますことができた。

帰りに新幹線を取り入れたのは、当時何かの制度?で安く使えたから。
(教習所が1人2万円くらいまで交通費を持ってくれる制度だったような...)

それと、2週間過ごしたあと"本当に深夜バスに耐えることができるか不安"だったため。

そして合宿から帰ってきて知ったが、別に1番安くはなかった笑
妹子はその説明を何度もしていたらしいが、画伯ちゃんは取り憑かれたように”福島県"を選んだらしい。

取り憑かれたように...?
なんで福島県のことしか見えていなかったんだろうね。


すでに書いてあるが、目的地は福島県新白河市にある

《白河自動車学校》

スクリーンショット 2020-08-22 4.14.21

https://www.google.com/maps/place/%E7%99%BD%E6%B2%B3%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E5%AD%A6%E6%A0%A1/@37.1320378,140.1881906,15z/data=!4m8!1m2!2m1!1z5paw55m95rKz6Ieq5YuV6LuK5a2m5qCh!3m4!1s0x0:0xe51e8ef5bcae4738!8m2!3d37.135844!4d140.195969 引用:GoogleMAP


画伯ちゃんと妹子の壮絶な2006年夏(9月)が始まった。


1日目・行きしなのバス

妹子は修学旅行くらいの荷物量で梅田のバス停で待っていた。
画伯ちゃんは、もう夜逃げレベル。

自分でも考えられない。

大型テレビ2つ買ってきたん?ってくらいの大きさ。
重さは大型犬4匹くらい。

重すぎて、キャンキャン鳴いてた。
画伯ちゃん。

腰の抜けるギリギリでバスの荷台に入れ、妹子は苦笑いしていた。

現地で洗濯するし、たまに足りないものを買う予定だったから、これでも最低限だったはず。
確かスピーカーやCDを持って行ったんじゃないかな。

パソコンもmp3プレイヤーも持っていなかったから、大量のCDを夜逃げレベルで...。


生まれて初めて行く東京。
生まれて初めての深夜バス。

激狭4列シート。
永遠に辿り着かない東京。

ずっと何かをしている、クソ気になる前の席の女性。
足がちぎれるんちゃうかってくらい、席を倒してくる前の席の女性。

新宿にやっと着いたときには、限界が来ていた。

そして豪雨。
荷物が濡れて、重みが増していく。


大阪から新白河までの道のり
(伝われ!)

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朝6時に豪雨はキツい。

初めての新宿を横目に、誰よりも大きな荷物を全身を使って運ぶ画伯ちゃん。

唯一開いてたお店で、真っ赤な高級傘を購入。
その一本を頼りに、なんとか2人は移動していく。

とりあえずネットカフェへ。

この免許旅の苦しみは、選んだ地域、荷物よりも、この行きしなに余裕を作ったこと。

ここから24時間、東京を観光しようとしていたのである。
この豪雨で...?この荷物量で...?


2日目・東京

ネットカフェでシャワーを浴び、とりあえず横になった。
小柄な妹子はのんびり眠りについたが、画伯ちゃんの身長では斜めになっても足が伸ばせなかった。

イマイチ休めないまま、数時間後に外へ。
また大きな荷物を持って移動する。

ここからはしんどすぎて全く記憶に残っていない。
少し思い出せるのは、東京駅付近で

「ぶっ殺してやる」

って、妹子と俺が大喧嘩をしようとしたけど、荷物が重すぎて俺が劣勢になった瞬間のことだけ😂笑

当時の妹子と画伯ちゃんは、誰よりもすぐにブチ切れていた。

中だるみしすぎるこの1日を設けるべきでは無かった後悔を抱えたまま、24時間経過。
絶望の東京をやりすごした。


3日目・ここが自動車学校...!

東京から鈍行電車で、福島県の新白河駅へ向かった。
(値段は3000円くらいで、宇都宮と黒磯っていう駅で二回乗り換えたはず)

東京始発時点では立っていたけど、乗り換えた途中からは運良くボックス席に座れた2人。
途中の群馬か茨城あたりで、4人席をでかい荷物で占領していた俺たちに「ここ座っていい?」という問いが投げられた。

こんなクソでかい荷物を抱えて、疲労困憊で寝てる俺たちをなんで起こすねん!と思い、

「いや、どう考えても無理やろ!」

と、人生で唯一、この類の質問に完全な拒否を示した。

あんなに余裕のない、追い詰められた画伯ちゃんは今までに無かったと思う。

普段はSで、夜だけドMになるのは、この時の経験によるものかもしれない。(気持ち悪い🤑)
案外、状況に興奮していたのかも。(気持ち悪い🤑🤑)


ただ、いま思うと...

絶対に俺たちの態度や行為は間違っていた。あの時の電車の人たち申し訳なかったです。

目がギラギラで、すでに髭もボーボーで新白河駅へ到着。

指定された待ち合わせ場所には、2人組のアイドルみたいな女の子がいた。
送迎バスがやってきて、その2人も同じ目的だということを知った。

1人はハロプロ的な可愛さ、もう1人はクマのぬいぐるみを膝に置いていた

俺は...世界で1番でかい荷物ぅ!

送迎バスの運転手さんは

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こんな人。
当時のガラケーに残っていた。

自動車学校の、誰でも利用できるパソコンのデスクトップに"肉"と加工されたおじちゃんの写真が設定されていた。それを自分宛てに転送したもの。

当時のみんなも、誰が撮影したのかわからなかったらしい。笑
思い出にデータをいただいた。


この運転手さん、とても可愛くて癒されるタイプのおじちゃん。
ただ...

「くぁwせdrftgyふじこlp...」

まるで、そんな喋り方。
初対面から最後の別れの瞬間まで、何一つ話してることが聞き取れなかった。

福島ってこんなに方言強いの...?
え!普通に2週間過ごせなくない...?


と心配したが、この人以外は方言をほぼ出さずに対応してくれていた。
市街地の服屋やスーパーでも、何人かと話したが聞き取れない瞬間は無かった。

だからこそかな?
このおじちゃん、全員から愛されていた。

前回の記事に登場した『後輩のスグル』みたいな愛嬌。

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奇しくも当時の俺のバンドのニックネームと同じ『清』という名前。
"きよしさーん♫"とみんな呼んでいた笑

俺も『山下清』として活動していたから、下の名前で呼ばれたのかと勘違いして、毎回振り返って反応していた笑

(本名で呼ぶやつが、その頃すでに周りにはいなかったからね😂)


こういう愛嬌のある人間になっていきたいのに、画伯ちゃんは今も真逆な人間性だ😇


バスは白河自動車学校に到着。

送迎車から見た時のような光景

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駅から学校まで

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学校をサイドから

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学校を前から

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教習所のコース

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すんごい場所にある!
2人組の女の子も、俺たちも、死んだ目が輝きだしていた。

自然溢れる場所や、新しい体験というのは、どうしてこうも身体や心を潤してくれるのか...


受付に通され、いったん荷物をそこに置き、書類を数枚書いた。
やっとゆっくりホテルで休んで、明日から始まるのかぁ‧⁺◟( ᵒ̴̶̷̥́ ·̫ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

と思っていると、4人とも名前を呼ばれた。

\今から技能教習を始めますよ〜/


(°д°)

嘘やーん

この状態で、まだ新しい体験をしていいの?
ドMが加速しそうな画伯ちゃん、腰を抜かしてしまった...

あとがき

いったい妹子と画伯ちゃんはどうなってしまうのか。
腰は大丈夫なのか。

いきなり車に乗れるのか...
クマのぬいぐるみ...ホテル...増える仲間...

腰のことを忘れるような体験が、次々と2人に降りかかる...

そんな次回は...

・世界一の食堂
・恐怖のホテルハーベスト
・次々と巻き起こる恐怖体験

について書いていく!


かなり面白いよ!
楽しみに待っていてね((o(*゚▽゚*)o))

つづく

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