藻屑

ぬるま湯育ちの日記と馬鹿らしい妄想を、詩にしてます 将来の夢は強くて頼れる常識人   …

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ぬるま湯育ちの日記と馬鹿らしい妄想を、詩にしてます 将来の夢は強くて頼れる常識人             コメントしてくれると嬉しいです

記事一覧

『爪と目』藤野可織/芥川賞受賞作[読了記録]⚠︎ネタバレ

「ずるずると細かい不穏な動きをするあなたの目は、見れば見るほどただの器官にすぎないことが明らかになった」 コンタクトレンズを愛用する「あなた」は他人の顔をただの…

藻屑
7日前
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[詩]まるこげ心臓

ある日 心臓が火事にあって アツくてアツくて  早鳴る音が止まれば全部 おわる だけど心臓は相も変わらず ビート刻んでるし  火を消せばスローテンポの平和 訪れる …

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7日前
14

[詩]アンチ×××

×××より深く繋がる 型にはまらないカンバセーション トサカのシルエットは手のひらと重なる 子供じみた「すき?」のことば 小手先のまやかしはとっぱらう ×××より…

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8日前
5

[詩]ふるさと

ふるさとの空はひどく狭く 細く黒い線で切り取られている 私の趣味は散歩で 隣町もまたその隣町も 家の中を歩くのと変わらない 太陽が出てる時も 薄暗い曇天の日も ふるさ…

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10日前
17

[詩]スギ

パズルのピース ばっちりハマる 止まらない制御できない 加速する風 無防備な私 花へ勝手に中に這入ってく ダメ ヤメテ  あなたの心は遠い山にあって 世界のすべては…

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11日前
13

[詩]好きの理由

あなたを好きになった日のこと 寒くって 腕を前で組んでいた だけど 星の照りがすごくって 熱くって まぶしくって 貴方 私の好きな貴方 どんなだっけ 真剣に話してる…

藻屑
13日前
19

[詩]正義人

わたしの正義が許さない 好きの感情は見ないふり 隙のない正義は見ている 一部とは言えない好きを 不甲斐ない心の弱さが今 どうしようもないと叫ぶ 現実に混じり合えな…

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2週間前
9

[詩]オッパショ石

或る男は私を背負っている 長く緩やかなのぼり坂を歩んでいる 関節がギシギシと音を立てて 円滑油が挿されるのを待っている 額に滲む脂が光る 薄雲を通り抜けた鋭い矢が額…

藻屑
2週間前
15

[詩]ありもしないシリウス

今日のシリウスが次に輝くのは50年後 その頃には僕らなにをしてるかな 君は笑って、空話をする タイムマシンに乗れたらいいな、 宇宙に行けたらいいな そんな先のことなん…

藻屑
2週間前
12

[詩]オレンジ色の地球

この愛はつづく、 地球がオレンジ色になるまで 証明の証、ブルーの海に誓ったリング その恋は中をたぎらす、 海の温度は上がってる ガガーリンを信じないあなた 鮮烈な…

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2週間前
15

[詩]かつて木の枝だった私へ

おぼえている中で1番最初の記憶 柔らかく降りそそぐ雨の心地よさ 土が雨を含んだ時の大好きなにおい それから10年、私たちは上へ上へ光を求めた 銀杏の木も、松の木も、…

藻屑
2週間前
27

[詩]ザクロ中毒

電気をつけるか迷う午後3時 ひとり まぶしい冷蔵庫にザクロ ひとつ 物珍しくて買った得体の知れない果物、らしきもの スマホで食べ方を調べよう ふと指を止める スマホ…

藻屑
2週間前
13

[詩]マクトゥーブ

マクトゥーブ 上から下へ水は流れる 浮かんだ言葉は過去へ流れる マクトゥーブ 無造作に掬い上げた言葉に 小川だった煌めきはもはや、ない 手から溢れそうになるのを慎…

藻屑
3週間前
15

熱でた〜ニキビたくさん〜もう回復するしかないですね伸び代いっぱい

藻屑
3週間前
7

[詩]¬♾️

ここに風船がある 大好きな緑色の風船 すぐどこかへ行きそうになるけど、 振り向くと見える緑色 私を見守って少し後ろをついて来てくれるみたい かわいい 大好き 大好き…

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3週間前
12

[詩]水鉄砲で見える虹

私の天気がドンヨリでも 上司の理不尽な怒りは、 どこかで受けた傷に流した涙だから 傷口にそっと手を当てる マザーテレサになりたい 私の天気がサンサンのとき 友が無…

藻屑
3週間前
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『爪と目』藤野可織/芥川賞受賞作[読了記録]⚠︎ネタバレ

「ずるずると細かい不穏な動きをするあなたの目は、見れば見るほどただの器官にすぎないことが明らかになった」

コンタクトレンズを愛用する「あなた」は他人の顔をただの、のっぺらぼうのように見る。

「あなた」の目はこれから結婚する男を見るときも、その連れ子を見る時も、感情を持たない。

ただ、ただ、「あなた」の持てる力で得られる男、子供、北欧家具なんかを集めるための器官。

実母を亡くした3歳の「わた

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[詩]まるこげ心臓

[詩]まるこげ心臓

ある日 心臓が火事にあって
アツくてアツくて
 早鳴る音が止まれば全部 おわる

だけど心臓は相も変わらず
ビート刻んでるし
 火を消せばスローテンポの平和 訪れる

煙がもくもく
やっと火は消えた
消えたのに 消えない
 どれだけの涙を注いでも よみがえる

[詩]アンチ×××

[詩]アンチ×××

×××より深く繋がる

型にはまらないカンバセーション
トサカのシルエットは手のひらと重なる

子供じみた「すき?」のことば
小手先のまやかしはとっぱらう

×××より近くに感じる

メリケンサックをはめた拳が
耳の輪郭をなぞって愛撫する

面の皮の厚さなら負けないが
そろそろ暑いから脱いでみる

大人しそう、と心配して顔を覗き込んだ人々は
一様に鼻をつまんで逃げかえった

ボールペンの芯を手の甲

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[詩]ふるさと

[詩]ふるさと

ふるさとの空はひどく狭く
細く黒い線で切り取られている
私の趣味は散歩で
隣町もまたその隣町も
家の中を歩くのと変わらない
太陽が出てる時も
薄暗い曇天の日も
ふるさとに変わったところがないか
確かめるように歩く
この煉瓦の建物は知っているし
その先にトランクルームがあることも知っている

電柱にある見知った住所
なんとなく見覚えのあるマンション
でも、その隣に黒焦げの家はなかったし
道の反対にぽ

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[詩]スギ

[詩]スギ

パズルのピース
ばっちりハマる

止まらない制御できない
加速する風 無防備な私

花へ勝手に中に這入ってく
ダメ ヤメテ 

あなたの心は遠い山にあって
世界のすべては潤んで見える

それでもいいやって
花のむず痒さがなくなるならって
大きく はっくしょん

[詩]好きの理由

[詩]好きの理由

あなたを好きになった日のこと
寒くって 腕を前で組んでいた
だけど 星の照りがすごくって
熱くって まぶしくって 貴方
私の好きな貴方 どんなだっけ

真剣に話してるときの表情だとか
自慢も、自虐もしない等身大な姿
とか いくつか好きにこじつける

だけど 貴方の季節が去ったあと
いつも冷たい私の右手が 暖かい

ようやく気づいたって嬉しくって
見上げてる星たち ひんやり瞬く

[詩]正義人

[詩]正義人

わたしの正義が許さない
好きの感情は見ないふり

隙のない正義は見ている
一部とは言えない好きを

不甲斐ない心の弱さが今
どうしようもないと叫ぶ

現実に混じり合えない夢
好きは明け方の夢と消え

正義はいつしか枷となる
十字架の枷は重しとなり
身体は深く深く沈みゆく

右も左も上も下も心自身
沈むという感覚すらない

そのとき、音が聞こえる
現実にゆっくり溶けゆく
夢の混じりゆく静かな音

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[詩]オッパショ石

[詩]オッパショ石

或る男は私を背負っている
長く緩やかなのぼり坂を歩んでいる
関節がギシギシと音を立てて
円滑油が挿されるのを待っている

額に滲む脂が光る
薄雲を通り抜けた鋭い矢が額に、関節に、刺さって燃える

私はもっと重くなる
壊れそうな関節は、それでも動く
終ぞ背骨を折ってしまったのだろう
男の背骨は曲がったまま動かない

前を向けなくなった視界には影しか映らない
影しか映らない未来から逃げ出してしまいたい

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[詩]ありもしないシリウス

[詩]ありもしないシリウス

今日のシリウスが次に輝くのは50年後
その頃には僕らなにをしてるかな
君は笑って、空話をする
タイムマシンに乗れたらいいな、
宇宙に行けたらいいな
そんな先のことなんて、だれも分からないけどね

次は分かる未来を想像しよう
30年後は子育ても落ち着いてるかな
てことはあと10年くらいしたら結婚してたりしてね
なんてだれかとの明るい未来がみえる

じゃあ1年後はどうだろう
売れる夢かなうといいね、

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[詩]オレンジ色の地球

[詩]オレンジ色の地球

この愛はつづく、
地球がオレンジ色になるまで
証明の証、ブルーの海に誓ったリング

その恋は中をたぎらす、
海の温度は上がってる

ガガーリンを信じないあなた

鮮烈な、オレンジ色の地球に
輪廻する私のリング

[詩]かつて木の枝だった私へ

[詩]かつて木の枝だった私へ

おぼえている中で1番最初の記憶

柔らかく降りそそぐ雨の心地よさ
土が雨を含んだ時の大好きなにおい

それから10年、私たちは上へ上へ光を求めた
銀杏の木も、松の木も、追い抜かした

それから13年、私は他の枝と違う方へ伸びた
なぜって
よく陽の当たる場所を見つけたからね
少しでも多く、みんなに栄養を届けたかったんだ

それから130年後、私はそこにいなかった

毎日、毎日みんなに栄養を届けながら

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[詩]ザクロ中毒

[詩]ザクロ中毒

電気をつけるか迷う午後3時 ひとり
まぶしい冷蔵庫にザクロ ひとつ
物珍しくて買った得体の知れない果物、らしきもの

スマホで食べ方を調べよう
ふと指を止める
スマホの奥に得体の知れない実が ある

ザラザラと赤い 得体の知れない実
歪な まる 

たこさんウインナーみたいな足 
ポキポキ折ってシンクへ散らす
やみつきになる
中は どんなだろう

包丁の刃 入れると変な感触
きもちわるい
親指 切

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[詩]マクトゥーブ

[詩]マクトゥーブ

マクトゥーブ

上から下へ水は流れる
浮かんだ言葉は過去へ流れる

マクトゥーブ

無造作に掬い上げた言葉に
小川だった煌めきはもはや、ない

手から溢れそうになるのを慎重に、慎重に
遠くのあなたへと運ぶ

そのちいさな水たまり
一緒に植えた水草で緑がかった水色

マクトゥーブ

私たちだけの水たまり
言葉たちがはらはら落ちて
水草の緑が心に澱る

熱でた〜ニキビたくさん〜もう回復するしかないですね伸び代いっぱい

[詩]¬♾️

[詩]¬♾️

ここに風船がある
大好きな緑色の風船

すぐどこかへ行きそうになるけど、
振り向くと見える緑色
私を見守って少し後ろをついて来てくれるみたい
かわいい 大好き

大好きだから もっと知りたいのか
知るから もっと大好きになるのか

緑色の風船 なでて なぞって 引っ掻いて

また好きになる

少ししぼんだ緑色の風船
掴んだひもを離す時がきた そう悟った
この世に永遠はないと 不条理だと

手を離さ

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[詩]水鉄砲で見える虹

[詩]水鉄砲で見える虹

私の天気がドンヨリでも

上司の理不尽な怒りは、
どこかで受けた傷に流した涙だから

傷口にそっと手を当てる
マザーテレサになりたい

私の天気がサンサンのとき

友が無理に見せる笑顔は、
懸命に戦っている証拠だから

いつか戦い疲れたときに
もたれ掛かれる木になりたい

私の天気がザアザアでも

見知らぬ人がうずくまっているのは、
心身のコップから水が溢れた時だから

叩かれるのを恐れずに
母に

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