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個人的読書録。 ビジネス書が中心で、地方創生や金融関係の書籍が多めな気がします。

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個人的読書録。 ビジネス書が中心で、地方創生や金融関係の書籍が多めな気がします。

記事一覧

ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡

街の書店でブラタモリの本を見つけた。 せっかくなので松江、出雲、軽井沢、博多と個人的に好きな街が並ぶこの本を購入。 特に面白かったのが松江。 松江の街を作ったのは…

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2週間前

日本一の農業県はどこか

農業を生産性で見た時にどんな風景になるか、を費用対効果から見たのが本書。 補助金の多い稲作は当然生産性は低くなる。この観点で見ると群馬県が最上位となるようだ。 …

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1か月前

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

今年は良書に触れる機会が多くうれしい。 三宅香帆氏によるこちらの本もなかなか学びが多かった。 さて、本書は疲れていてもスマホを触る時間はあるのに読書ができなくな…

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2か月前
13

罰ゲーム化する管理職

職場を見渡してみたとき、単純に憧れを持って管理職になりたいと思っている社員は少ないと感じている。 とかく経営陣との間に挟まれる中間管理職は見ていて可哀想に思える…

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3か月前
2

世界は経営でできている

どちらかと言えばエッセイに近いのではないかと思うが、世の中にある「あるある」をバッサリと「経営」という言葉で表現している書。 「言葉で表現している」と書いている…

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4か月前
6

未来の地図帳

人口動態から都道府県の未来を予想するとても「野心的」な書。 人口はある程度未来予測しやすく、海外からの転入・転出以外の要素では、いきなり人口増になったりする可能…

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5か月前
2

他人様の本棚

たまたま他人様の本棚を見る機会があった。 誰かがもう話している気がするが本棚にはその人の性格が出そうだ。 並べられた本には何らかの嗜好が顔を出す。

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5か月前
1

金持ち父さん 貧乏父さん

ロバート・キヨサキ氏が一躍有名になったこの本を数年振りに手に取った。 中身についてはもう多くの人に読まれているし、私より上手く説明されている方も多々いらっしゃる…

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6か月前
1

コーチング入門

心理的安全性とかいろいろな考え方が出てきているが、コーチングもちょっと前からよく言われており、使うかどうかは別としてマネージャーとしては知っておいて損はないもの…

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7か月前

地方創生とフジドリームエアラインズの挑戦

フジドリームエアラインズ(FDA)は気鋭のリージョナル航空会社である。 リージョナル航空会社とは、いわゆる地方間を輸送を主とする航空会社になる。 地方間交通をキーに…

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8か月前
3

2024あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 2023年はいろいろと思うようにいかないことも多い年でしたが、最低限のラインはなんとか死守で…

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8か月前
3

会社法入門

法学部生であれば会社法の教科書といえばこの方の本は一度は目にしたことがあると思う。 久方ぶりに新書を読むことに。 会社法の大家の本らしく、改正に至る背景がよくわ…

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9か月前

国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送

モーダルシフトという言葉が使われ出してから若干貨物列車は復権しているが往時に比べると重要度は低下している。 鉄道貨物が重要な位置を占めていた頃を振り返ることで現…

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10か月前

何歳からでも結果が出る 本当の勉強法

お恥ずかしながら私自身は全く継続力がない。 アレやコレやといろいろなものに興味が湧き、少しかじってまた次に行くので定着しない。 飽き性でもあるので知識も表層的でい…

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11か月前

商店街再生の罠

商店街衰退の本質は店主や自治体の能力と意欲の不足によるもの、とややシニカルで強い表現で喝破、なかなかのインパクトがある。 要約すると一見さんではなくリピート客を…

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1年前
3

流山がすごい

6年連続人口増加率トップの流山市。そこでは「子育て中の共働き世代」に絞った政策など、あらゆる政策が同時に推し進められている、といった話。 本書のキープレイヤー、…

fox1010
1年前
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡

ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡

街の書店でブラタモリの本を見つけた。
せっかくなので松江、出雲、軽井沢、博多と個人的に好きな街が並ぶこの本を購入。

特に面白かったのが松江。
松江の街を作ったのは普請上手として知られた堀尾氏。
丘陵を削り堀を作り湿地を埋め、わずか5年で松江城と城下町を完成させたという。

おそらくこれが都市計画のダイナミズムであり、堀尾氏の街を作る場所にも慧眼さを感じる。

日本一の農業県はどこか

日本一の農業県はどこか

農業を生産性で見た時にどんな風景になるか、を費用対効果から見たのが本書。
補助金の多い稲作は当然生産性は低くなる。この観点で見ると群馬県が最上位となるようだ。

農業県のイメージは稲作が強い県とリンクしていることもありなかなかに驚きのあるデータである。
結局のところ農政の弱い県ほど農業県としては強くなる。

まあでもそれはそうだ。
民間でやれるほど効率性が高ければ補助金がなくても金になるし、それが

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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

今年は良書に触れる機会が多くうれしい。
三宅香帆氏によるこちらの本もなかなか学びが多かった。

さて、本書は疲れていてもスマホを触る時間はあるのに読書ができなくなっているのはなぜか、というテーマから労働と読書の関係について考察した本である。

労働と読書の歴史を紐解き、情報とは知識からノイズを除去したものと定義、読書と情報を求める社会の相性の悪さを喝破する。
結論としては労働だけにならず「半身」で

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罰ゲーム化する管理職

罰ゲーム化する管理職

職場を見渡してみたとき、単純に憧れを持って管理職になりたいと思っている社員は少ないと感じている。

とかく経営陣との間に挟まれる中間管理職は見ていて可哀想に思える。
プレイヤーをしつつチームマネジメントをする彼ら彼女らをみるとあまりに多忙すぎてお世辞にも魅力的とは言い難い。

この本はそんな感覚をデータで視認化してくれている。
そして処方箋を構造的な観点と管理職実務者の観点から用意してくれている。

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世界は経営でできている

世界は経営でできている

どちらかと言えばエッセイに近いのではないかと思うが、世の中にある「あるある」をバッサリと「経営」という言葉で表現している書。
「言葉で表現している」と書いているのは誤りではなくて、そう感じたから。
あくまで経営の観点から書かれたものではないと思う。

さて、そんな本書だが、ちょっと知的でシニカルなユーモアに溢れているので好きな人にはたまらない一冊だ。
どの章もどこか心当たりがありそうで耳が痛くなる

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未来の地図帳

未来の地図帳

人口動態から都道府県の未来を予想するとても「野心的」な書。

人口はある程度未来予測しやすく、海外からの転入・転出以外の要素では、いきなり人口増になったりする可能性も低く、大規模な災害、戦乱でもない限り減少の観点でも大きく外れるものでもないだろう。
また人ひとりが一人前に成長するのに最低18年はかかることからこれも未来予測を容易にする要素となる。

個人的にはそれほど日本の将来には悲観的な思いは抱

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他人様の本棚

他人様の本棚

たまたま他人様の本棚を見る機会があった。

誰かがもう話している気がするが本棚にはその人の性格が出そうだ。

並べられた本には何らかの嗜好が顔を出す。

金持ち父さん 貧乏父さん

金持ち父さん 貧乏父さん

ロバート・キヨサキ氏が一躍有名になったこの本を数年振りに手に取った。

中身についてはもう多くの人に読まれているし、私より上手く説明されている方も多々いらっしゃると思うので特に説明しない。

数年振りに本書を手に取ると風景が違って見えた。
以前は文をそのまま読んでいてそんなものか、と思っていたが、今回は少し見え方が違った。

別に自分が金持ちになったとか、貧乏になったからではなくて、書かれているこ

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コーチング入門

コーチング入門

心理的安全性とかいろいろな考え方が出てきているが、コーチングもちょっと前からよく言われており、使うかどうかは別としてマネージャーとしては知っておいて損はないものになりつつあるだろう。

コーチングの定義については本書で詳しく検討されているが、簡単に言うと相手の力を引き出す活動ということになるだろう。

本書ではそうはならんだろう、という内容も混じりつつもGROWモデルやケーススタディも交えて説明さ

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地方創生とフジドリームエアラインズの挑戦

地方創生とフジドリームエアラインズの挑戦

フジドリームエアラインズ(FDA)は気鋭のリージョナル航空会社である。
リージョナル航空会社とは、いわゆる地方間を輸送を主とする航空会社になる。

地方間交通をキーに地方創生を掲げるFDAは、続々とラインを拡大し成長した。
それは特にコロナ前までは顕著であった。

個人的にはFDAには今翳りが見えてきていると思う。
当然ながらコロナ禍はFDAに小さくないダメージを与えているだろう。
大手航空会社の

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2024あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2023年はいろいろと思うようにいかないことも多い年でしたが、最低限のラインはなんとか死守できたかな、という1年でした。

今年はもっともっと時間を上手に使いながらやっていきたいと思っております。
もちろん読書もコンスタントに続けていきたい。

飛躍の年になるよう頑張ります。

会社法入門

法学部生であれば会社法の教科書といえばこの方の本は一度は目にしたことがあると思う。

久方ぶりに新書を読むことに。

会社法の大家の本らしく、改正に至る背景がよくわかるが、入門ではないかなー。

多少民事法をかじった人でないと難しいかも。
とはいえ応用が強いわけでもないので法学部の民法の講義を多少受けてから読むのがいいかも。

国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送

国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送

モーダルシフトという言葉が使われ出してから若干貨物列車は復権しているが往時に比べると重要度は低下している。

鉄道貨物が重要な位置を占めていた頃を振り返ることで現在にも通じるところがあるかも知れない、そう思いこの本を手にした。

昭和40年代は国鉄貨物の黄金期にあたり、まだ炭鉱もなんとか稼働していたころだ。
鉄道貨物は長距離で強みを発揮するので、逆に積み下ろしの時間があるため短距離輸送は向かない。

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何歳からでも結果が出る 本当の勉強法

何歳からでも結果が出る 本当の勉強法

お恥ずかしながら私自身は全く継続力がない。
アレやコレやといろいろなものに興味が湧き、少しかじってまた次に行くので定着しない。
飽き性でもあるので知識も表層的でいい加減なものだ。

本書は目から鱗、というかなるほどと思える勉強法の気付きの書である。
完璧をめざすと失敗するので、習慣化を徹底してコツコツやるとよいというものだ。

一つ一つは当たり前なのだが、こうしてまとめてあると頭が整理できて良い。

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商店街再生の罠

商店街再生の罠

商店街衰退の本質は店主や自治体の能力と意欲の不足によるもの、とややシニカルで強い表現で喝破、なかなかのインパクトがある。

要約すると一見さんではなくリピート客を増やし、かつ地域で循環できるような仕組みと徹底的な顧客志向がないと成功しない、そしてスモールに有志がはじめてスピーディーに試行錯誤して成功率を上げるということではないかと思う。

以下は自身の考察に近くなるが、街のグランドデザインを描こう

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流山がすごい

流山がすごい

6年連続人口増加率トップの流山市。そこでは「子育て中の共働き世代」に絞った政策など、あらゆる政策が同時に推し進められている、といった話。

本書のキープレイヤー、市長の井崎氏は地理オタクだったそうだ。
地形もよく考えていそうだし、服部氏を追いかけて立正大に入ったという点からも都市法にも強そうだ。
最近よく思うのはきちんとした街づくりにはしっかりとした設計思想が必要だということ。
井崎氏は流山をどん

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