fox1010

個人的読書録。

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    最近の記事

    ギブ・アンド・テイク

    あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 新年一発目はアダム・グラント氏の『ギブ・アンド・テイク』。 ギバー、テイカー、マッチャーという3つの立場も段々と認知度が上がって来ているが、この中で最も成功するのはギバーであり、最も地を這いずり回っているのもギバーであるという。 この差はどこからくるのか? どうやらギバーがしっかりと相手を見極め、テイカーに対して寛大なしっぺ返しをする(やられっ放しにならない)こと、そして自分のことをしっかり守りながら

      • リスキリング

        リスキリングという言葉、最近よく耳にするが、本書によれば「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」と定義されている。 新しいスキル等述べられているが、個人的には末永く活躍するため、DXをしようということと受け取った。 ここからは感想である。 まず感じたのは今更感。 現代の日本のサラリーマンはとにかく仕事が嫌いなんだと思う。 真面目というのも信じられない。 老いも若きも同調圧力が強いので悪目立ちしたくないが、隙あらば楽をしたい

        • 運動脳

          運動、特にランニングを中心とした運動の習慣化が脳の老化やストレス耐性強化に繋がるという話。 コルチゾールやドーパミン等の物質を薬物等を使わずともうまくコントロールできて最高という内容である。 周りにはマラソン勢が増えており歓喜しそうである。 著者はランナーズ・ハイの話にも触れておりそれがややこしい。 しかもランナーズ・ハイはすごいみたいな話も少ししている。 しかしながら推奨されているのはあくまで「適度な運動の習慣化」であってマラソンは明らかに過負荷で体に悪い面も多かろう。

          • 私が見た未来 完全版

            今回は少しオカルトチックな本の読書録。 私は最近めっきり見なくなったが予知夢みたいなものはたまに見る。 特に子どもの頃は睡眠時間が長かったこともありよく見たし、非常に実用的で実際便利なものである。 私の場合は、今回のたつき諒氏のように大災害といったスケールのものではなく、単純に将来のクラスメイトに過去のうちに夢の中で会うとか、日常的なたわいもないものだったが。 予知夢の類はうまく説明できない部分も多いが、過剰に恐れることはない。 私の経験則では、現実での行動を変えるこ

            悪魔の傾聴

            中村淳彦氏による「悪魔の傾聴」。 氏も書かれているようにタイトルはインパクトのために付けられているが、確かに悪魔的である。 人間は話を聴いてくれる人に弱い。 聴いてくれた人を信用するし、勝手に味方だと思い込む。 傾聴で絶対にやってはいけないこと。 ・否定する ・比較する ・自分の話をする これはついついやってしまいがちなことでご法度だそうだが、例をみれば納得。 話す気がなくなってしまう。 気持ちよく話してもらうためにとにかく上手にボールを投げる。 いくつかテクニック

            Z世代・さとり世代の上司になったら読む本

            Z世代・さとり世代だからといってみんながみんなそうではないのはもちろん認識しているが、傾向は掴んでおきたいというのは上司の性。 実際に何人か同世代の部下がいるが、概してこんな感じに見えている。 ・調整や整理など手間のかかることは可能な限り回避したい ・自分の責任範囲は明確にしたい ・ワークライフバランスではなく、ライフ重視で、ワークにおいて当事者になるメリットは感じない ・飲み会もするが面倒な上司や先輩とは行きたくない(合理的) 自分なりの分析を整理していて思うのは割と自

            消えた銀行員

            タイトルのこの部分だけを抜粋すると推理小説だが、正しくは「捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体」という。 かなり堅め。 あらすじを言うと、タイトル通り、従来の利ザヤで稼ぐモデルではもはや金融マンのモチベーションも上がらず、収益モデルとしても立ち行かなくなっていくと想定される中、地域のことを真剣に考える金融マンが「地域金融変革運動体」、略称「ヘンタイのカイ」という緩いネットワークで連携し始めている、という話。 個人的にはなんだかエピソードを詰め込みすぎ(マハン

            元彼の遺言状

            ドラマ化もされた小説を読了。 ネタバレ防止のため簡単なあらすじだけ述べると、主人公である敏腕女性弁護士剣持麗子が元彼である森川英治にたまたま連絡を取ろうとしたところ、元彼が死んだとの連絡を受け、おまけに元彼の遺言状が謎に満ちたものであり、事件に巻き込まれ謎を解決していく、というものである。 結論から言うと個人的には可もなく不可もなし。 読んでも損はしないがおおっ、ともならなかった。 本著はミステリーというよりは動機探りの小説みたいな感じを受けた。 話は変わり、ミステリ

            数値化の鬼

            最近書店やWebでも多く取り上げられている安藤広大氏の書籍である。 出張の際に手にとって読む機会があったので感想文を。 数値は客観性が高いとされる。 数値化することは自ずと客観的な事実をもとに戦略を考えることができるスタートになる。 本著では、社会人としてそれ程難しいことは言われていないし、目から鱗の内容は書かれていない。 したがって新たな切り口の発見という観点からはあまり読む必要はない本である。 しかしながら「数字を軸にできたか、できていないかを判断する」「変数が何か

            失敗の科学

            多くの人にとって失敗はできるならば避けたいものだ。 失敗して気分が良くなることは少ないだろうし、どんどん失敗しようとも普通はならない。 そして得手して失敗はプライドの問題になる。 失敗ばかりしている人はいざという時に信頼がおけない気もする。 かくも失敗を許す雰囲気は作ることが難しい。 本書では、失敗を受け入れて洗練していく組織の例として航空業界を、逆に失敗を認めづらい(認めづらかった)組織の例として医療(特に医師)と法曹(特に検事)をあげている。 医療と法曹はいずれも文

            即答力

            即答できる人は頭がよく見える。 サラリーマンで言えば頭の回転が速い、ととられることが多いように思われる。 著者のいう即答力を自分なりに解釈するならば「ready」ということになるだろうか。 即ち「準備ができている」ということ。 著者は「即答力とは姿勢」と定義する。 タイミングよくチャンスに乗り、相手の心をつかみ、無理なことは無理と言い、適切に即答する。 そのためには自身の身の丈がわかっていなければならず、常にアンテナを張らなければならない。 いわば、客観的な自己評価

            着眼と考え方 現代文解釈の基礎

            国語、特に現代文の授業は全く面白くなかった。 ひたすら数をこなすというイメージ。 そうすれば読める、日本人なら当然読めるようになる、とでも言われたかのような。 だから授業を聴いてもしっくりこなかった。 受験生になり予備校講師の講義を聴いて驚いた。 こんなにロジカルなものなんだと目から鱗が落ちた。 結局のところ国語の好き嫌いは良い講師に出会うか否かや良い書籍に出会うか否かでだいぶ変わるのだろう。 本著は文学的文章と論理的文章の二つに区分して解釈がなされる。 大学では文学を

            LifeShift2 人生100年時代の行動戦略

            戦後すぐの頃、日本人の寿命がここまで延びるものとは想像できなかっただろう。 様々な制度もその頃の人生設計に基づいて作られているものも多いと思うし、まさに今が見直しの時期なのかもしれない。 さて、本書では新テクノロジー、AI、長寿化、コロナ、リモートワーク等の様々な新たな要素が出てくる中でいかに人生設計していくべきか、そして企業や政府はどうサポートすべきかが書かれる。 この本はすごく人気があるようだ。 それほど皆が将来に不安を持っているということの証左なのかもしれない。

            掘り起こせ!中小企業の「稼ぐ力」

            地方創生にもいくつかパターンが試行錯誤されているがこちらは中小企業の再生。 著者は小出宗昭氏。 静岡銀行でM&Aのメインプレイヤーから出向を経て中小企業支援にシフト、いわゆる「エフビズモデル」で支援実績をあげているという話。 ケースも多く紹介されていて、最後は「里山資本主義」の藻谷浩介氏との対談という構成になっている。 地域再生できる人材のプロとしての3条件は「ビジネスセンス」「高いコミュニケーション能力」「情熱」が絶対不可欠とのこと。 よく読むとコンサルティングそのもの

            外資系トップコンサルの「聞く」技術

            ついに「外資系コンサル」ではなく「外資系トップコンサル」になった。 文字通り「きく」ことがいかに大切かと言うことについて書かれている。 「聞く(Hearing)」…相手に「話したい」と思わせる 「聴く(Listining)」…限られた時間で必要な情報を引き出す 「訊く(Asking)」…相手に問いかけ、自発的な行動を促す 基本的にはまずは「聞く」と「聴く」までができていれば良いが、リーダーや指導層には「訊く」が求められるとのことだ。 まあこの辺の分け方もコンサルっぽい

            地方消滅の罠: 「増田レポート」と人口減少社会の正体

            「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」との衝撃的な内容を明らかにした「増田レポート」を「選択と集中」という論理の皮を被った「棄民」の思想に基づくものとして批判的に捉えた書。 「多様なものの共生」を軸に「選択と集中」理論に反駁する。 以下は個人的感想みたいなもの。 正直なところ地方創生議論はかなり難しい。 数世代前なら地方から大都市へと大きく人口流動してきたため、地方に故郷がある人も多かっただろうが、大都市に故郷を持つ人も時代と共に多くなっただろうから、ノスタルジ