蛭川 速

マーケティング・コンサルタント (株)フォーカスマーケティング代表 中小企業診断士。企…

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マーケティング・コンサルタント (株)フォーカスマーケティング代表 中小企業診断士。企業のマーケティング戦略立案や企業研修、公開セミナーの講師をやっています。難しいことを易しく!誰にでも理解できるシンプルなフレームワークやビジネスに役立つ仮説、インサイトもコラムで公開しています。

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記事一覧

AIでも困難なビジネススキルとは?

2023年はAI元年と言われています。AIがビジネス活用する時代に求められるビジネススキルについて考えてみました! https://www.udemy.com/course/marketingkasetu/?ref

蛭川 速
8か月前
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統計オープンデータを活用した未来予測

1.未来予測は難しい?!2020年から約3年あまり世界的にコロナウイルスの感染症が拡大しました。その間人々の生活は一変し、経済活動は停滞しました。こうした事態を予測…

蛭川 速
1年前
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アフターコロナのマーケティング12020-22年の環境変化

アフターコロナのマーケティング、第一弾はコロナ禍によってどのような環境変化が起きたのか、マーケティングの視点で情報を整理してみました! 1.生活者の時間配分が大…

蛭川 速
1年前
2

リベンジ消費は起きているのか?

毎日の通勤電車の混雑ぶりから、コロナ禍が終息していると感じる今日この頃ですが、依然として消費は以前の水準まで回復していないようです。 2022年12月時点でのデータを…

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1年前
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経営層が納得するマーケティングデータの揃え方、見せ方

1.経営層が納得する事業性評価裏付けデータ新事業企画に納得性をもたせるには、経済性と論理性が必須と考えています。 経済性とは、戦略をコスト面から分析する考え…

蛭川 速
1年前
3

ひとり時間が増加したわけ

Withコロナ施策によって、私達の生活時間は大きく変化しました。 5年に1度実施されている総務省「社会生活基本調査」を紐解くと、生活者を巡る大きな環境変化を見出すこ…

蛭川 速
1年前
2

資金調達と意思決定

財務諸表の概要については、ご理解いただけたと思います。経営者として必要最低限の知識を確認しておきましょう。 さて財務諸表は、主にステークフォルダーへ向けて自社の…

蛭川 速
1年前
4

日本で最も易しい決算書の読み方①決算書編

決算書を読めることが、経営者の必須条件です。ただし税理士試験に合格するほどの知識は不要です。税理士試験を100%とすると、経営者が意思決定するために必要な知識やス…

蛭川 速
1年前
1

社長が押さえておくべき経営数字

 経営者の使命は、会社の永続的な存続(ゴーイングコンサーン)を実現することにあります。高い売上高をあげることでも利益を創出することは目的ではありません。それらは…

蛭川 速
2年前
2

コロナ禍の広告について整理しました!

デジタルマーケティング全盛時代、ネット広告やSNSを活用したマーケティングが話題となっています。 私も何か新しい商品を購入しようと思った時には、ネットの専門サイト…

蛭川 速
2年前
1

コロナ禍で、ヘアケア商品が伸びているようです!

コロナ禍も2年以上が経過しており、新しい生活習慣も大分定着してきている気がします。 1.コロナ禍で苦戦している商品群 インテージのSRI+によると、2021年1-10月金額前…

蛭川 速
2年前
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リモートワークが家族の在り方を変える?

1.リモートワークの実施状況コロナ禍において、リモートワークが進展しています。 パーソル総合研究所によると正社員ベースで 2021年7月に、テレワーク実施者は27.5%に…

蛭川 速
2年前
5

パワーカップルは消費を変えるか?

1. 最近注目を集めるパワーカップル 最近パワーカップルというキーワードをよく耳にします。 先日ある経済番組でコインランドリーを日常的に利用する共働き夫婦が、取…

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2年前
2

DXは何故進展しないのか?

最近、新聞記事や、経済番組でデジタルトランスフォーメーションの特集などが増えています。 昨年9月には、デジタル庁が設置され官民挙げての一大関心事と言えます。 投資…

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2年前
5

ひとり消費を考える

1.人口は減少、世帯数は増加最新版の国勢調査(2020年)によると、我国の人口は1億2614万人(2020年10月1日現在)で、15年に引き続き減少(0.7%減)しています。 一方…

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2年前
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リスキリングについて調べてみました

リスキリングとは最近、新聞やビジネス誌でよく耳にする「リスキリング」というキーワード皆さんご存じですか? リスキリングとは、企業や国が主導する社員の「学び直し」…

蛭川 速
2年前
4
統計オープンデータを活用した未来予測

統計オープンデータを活用した未来予測

1.未来予測は難しい?!2020年から約3年あまり世界的にコロナウイルスの感染症が拡大しました。その間人々の生活は一変し、経済活動は停滞しました。こうした事態を予測し対処できた国や人はあったでしょうか?
2002年のSARSの頃からパンデミック(pandemic)というキーワードを日常的に耳にすることが増えました。パンデミックというキーワードだけで人々を恐れさせ、警戒させていましたが、それに対する

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アフターコロナのマーケティング12020-22年の環境変化

アフターコロナのマーケティング12020-22年の環境変化

アフターコロナのマーケティング、第一弾はコロナ禍によってどのような環境変化が起きたのか、マーケティングの視点で情報を整理してみました!

1.生活者の時間配分が大きく変化しました
2.モバイル機器の普及とSNS利用者が増加しました
3.リモートワークの進展によって働き方が大きく変化しました

動画ではグラフを用いて分かり易く変化要因について解説しています
ご興味ある方は以下からご覧ください
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リベンジ消費は起きているのか?

リベンジ消費は起きているのか?

毎日の通勤電車の混雑ぶりから、コロナ禍が終息していると感じる今日この頃ですが、依然として消費は以前の水準まで回復していないようです。
2022年12月時点でのデータを収集してみました。

1.アフターコロナにおける消費意向コロナ禍終息後における各活動への支出意向をみると、国内旅行などコロナ以前の水準に戻す割合の高い支出項目(46%)がみられるものの、全般的にリベンジ消費意欲は高くない状況が見られま

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経営層が納得するマーケティングデータの揃え方、見せ方

経営層が納得するマーケティングデータの揃え方、見せ方



1.経営層が納得する事業性評価裏付けデータ新事業企画に納得性をもたせるには、経済性と論理性が必須と考えています。

経済性とは、戦略をコスト面から分析する考え方です。事業の経済性には、①規模の経済(単位当たり固定費低下)、②経験効果(累積生産量と生産コストの低減効果)、③範囲の経済(コスト共有による利益率改善)、④速度の経済(スピードアップによる効率向上)、⑤連結の経済(ネットワーク効果)と

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ひとり時間が増加したわけ

ひとり時間が増加したわけ

Withコロナ施策によって、私達の生活時間は大きく変化しました。
5年に1度実施されている総務省「社会生活基本調査」を紐解くと、生活者を巡る大きな環境変化を見出すことができます。

報道番組などでは、コロナ政策によって「おうち時間」が増え、家族と過ごす時間が増加したといわれています。
ところが社会生活基本調査のをみると全く逆の結果が掲載されています。

家族と過ごす時間は、2021年の週全体で5時

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資金調達と意思決定

資金調達と意思決定

財務諸表の概要については、ご理解いただけたと思います。経営者として必要最低限の知識を確認しておきましょう。

さて財務諸表は、主にステークフォルダーへ向けて自社の財務状況を伝える資料といえますが、現実的に事業を安定させるには、キャッシュ(資金)をしっかりと管理する事が重要です。
企業が倒産するのは、赤字が何年も続くからではありません。キャッシュが枯渇して仕入先等に支払いができなくなる時に倒産するの

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日本で最も易しい決算書の読み方①決算書編

日本で最も易しい決算書の読み方①決算書編

決算書を読めることが、経営者の必須条件です。ただし税理士試験に合格するほどの知識は不要です。税理士試験を100%とすると、経営者が意思決定するために必要な知識やスキルは5%くらいのイメージです。
経営者としては財務3表(BS/PL/CF)の意味と役割、目標とすべき経営指標のロジックが分かれば充分なのです。
重要なのは、銀行や投資家などのステークフォルダーが決算書のどこを見ているのかを把握しておくこ

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社長が押さえておくべき経営数字

社長が押さえておくべき経営数字

 経営者の使命は、会社の永続的な存続(ゴーイングコンサーン)を実現することにあります。高い売上高をあげることでも利益を創出することは目的ではありません。それらは手段に過ぎません。
 事業継続のためには、社員のすすむべき方向(目標)を設定し、戦略を練り、実行に移すことが必要となります。
 その中でもっとも難しいのは、戦略を着実に実行することです。
 戦略や施策を実際に実現するのは、社員に他ならないか

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コロナ禍の広告について整理しました!

コロナ禍の広告について整理しました!

デジタルマーケティング全盛時代、ネット広告やSNSを活用したマーケティングが話題となっています。

私も何か新しい商品を購入しようと思った時には、ネットの専門サイトを開いて情報収集しています。
最近ではPCやスマホなどのIT商品だけでなく、家電製品やスーツ・衣類品、食品まで検索してから店舗へ行くようになっています。

コロナ禍でデジタル化は、以前よりも一層進展していると感じていますが、統計データで

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コロナ禍で、ヘアケア商品が伸びているようです!

コロナ禍も2年以上が経過しており、新しい生活習慣も大分定着してきている気がします。

1.コロナ禍で苦戦している商品群
インテージのSRI+によると、2021年1-10月金額前年比で下位ランキングをみると、ほほべにや口紅などマスクで隠れる部分のメーキャップ商品が苦戦していることが分かります。(うがい薬や、殺菌消毒剤などは、19年比は100%超であり2020年の反動減と読み取れます)

2.メーキャ

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リモートワークが家族の在り方を変える?

リモートワークが家族の在り方を変える?

1.リモートワークの実施状況コロナ禍において、リモートワークが進展しています。
パーソル総合研究所によると正社員ベースで 2021年7月に、テレワーク実施者は27.5%にのぼります。
テレワーク実施率は、企業規模に比例していますが、テレワークに適した職場は、アフターコロナにも定着しそうな状況が伺えます。

そのような状況で、興味深い記事を発見しました。
リモートワークが進展するなかで、東京都の調査

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パワーカップルは消費を変えるか?

パワーカップルは消費を変えるか?

1. 最近注目を集めるパワーカップル
最近パワーカップルというキーワードをよく耳にします。

先日ある経済番組でコインランドリーを日常的に利用する共働き夫婦が、取材を受けていました。
自宅で洗濯するよりも数倍高いコストを支払ってもコインランドリーを利用するのは、時間を購入しているとのことで、パワーカップルの消費特性としてまとめられていました。
毎日自宅の洗濯機で洗濯して乾燥させ畳むという作

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DXは何故進展しないのか?

DXは何故進展しないのか?

最近、新聞記事や、経済番組でデジタルトランスフォーメーションの特集などが増えています。
昨年9月には、デジタル庁が設置され官民挙げての一大関心事と言えます。
投資の世界においてもDX関連銘柄が大きな注目を集めています。

いまやデジタルトランスフォーメーションは、ビジネスを優位に展開する際に必要不可欠な要素と言えますが、アンケート調査にみる現状は、期待に反して低調のようです。

1.国内企業におけ

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ひとり消費を考える

1.人口は減少、世帯数は増加最新版の国勢調査(2020年)によると、我国の人口は1億2614万人(2020年10月1日現在)で、15年に引き続き減少(0.7%減)しています。

一方で世帯数は増加しています。一般世帯(下宿や独身寮、施設に住む単身者などを除いた世帯)数は5570万世帯と増加傾向(15年比237万世帯増加 増減率4.4%)が続いています。

人口が減少しているのに、世帯数が増えている

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リスキリングについて調べてみました

リスキリングについて調べてみました

リスキリングとは最近、新聞やビジネス誌でよく耳にする「リスキリング」というキーワード皆さんご存じですか?
リスキリングとは、企業や国が主導する社員の「学び直し」と言うようです。(すこし言いにくいですね)
最近見聞きするのげ、一般用語として定着していないのが現状のようです。人材会社のアンケート調査によると「認知率は8%」と低率です。

潜在ニーズは高い言葉自体は普及していないようですが、そうした「リ

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