岩戸リンドウ

流浪のゲームクリエイター。16年選手。企画、シナリオ、レベルデザイン、なんでもやる。多…

岩戸リンドウ

流浪のゲームクリエイター。16年選手。企画、シナリオ、レベルデザイン、なんでもやる。多くの人が知ってる有名タイトルとかのメインシナリオとかも書いてきたがここでは秘密

マガジン

記事一覧

オープンワールド・箱庭系ゲームのオープニングからプレイヤー操作までの時間まとめ

以下に、有名なオープンワールドゲームおよびシリーズのオープニングムービーからプレイヤーがキャラクターを自由に操作できるようになるまでの時間をChatGPTに頼んで調べ…

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ザ・ボーイズのホームランダーがクズにも関わらず人気な理由をChatGPTで分析してみた。

※シーズン3までのネタバレを含みます! 私の質問:クズなのに何故人気?ドラマ版ザ・ボーイズのホームランだーがクズなのにもかかわらず人気を集めているのは何故でしょ…

ブレイクスナイダービートシート(BBS)のゲームシナリオでの使い方

ブレイクスナイダーが「SAVE THE CATの法則」の中で解説しているブレイクスナイダービートシートは汎用性が高く様々な物語で活用できる。 ゲームシナリオで長年私もBBSを参…

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おじさん化すると自慢や過去話が何で増えるのだろう?

クリエイターでもおじさん化していくと、下記が増えていく印象。 自分もいい歳なので実感することがある。 何度も繰り返される過去のエピソード そこに自分のすごいエピ…

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島田荘司「異邦の騎士」感想

最初にこの本を読んだのは20年以上前。「占星術殺人事件」のトリックに衝撃を受け、その後も同じような衝撃を求めてミステリを読み漁った。その中で「異邦の騎士」に出会っ…

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ビデオゲームのシナリオにおける視点選択についての私の考え

私は、ビデオゲームのシナリオを作成する上で気をつけるべきことを以下にまとめました。あくまで私の方針であり、一意見であることをご了承ください。 基本方針没入感を重…

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岩戸リンドウ
2週間前

ビデオゲームのサブシナリオを作る際の注意点

メインシナリオとサブシナリオの役割メインシナリオは主人公に関する物語であり、主人公のキャラクターアーク(成長や変化)を含みます。プレイヤーがゲームを進めるうえ…

岩戸リンドウ
2週間前

書いてる物語がなんか面白くないと感じたときに試してみること

プロットが面白くないと感じたとき、物語を改善するためのさまざまなノウハウやツール、フレームワークがあります。以下にいくつかの方法を紹介します。 1. テーマに対す…

岩戸リンドウ
2週間前
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邦訳されてる有名ハリウッド脚本術の本:海外でのユーザー評価は?

ストーリー作りを学ぶための本を探しているなら、ここで紹介する5冊はチェックしておきたい。こういった本、アメリカでの評判は実際のところどうなのかと思い海外のレビュ…

岩戸リンドウ
2週間前
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映画「ボルト」のあらすじと分析 - ChatGPTを使って学ぶ物語の構造

昔、ディズニー映画「ボルト」を見ながら勉強用に殴り書きメモをしていたことを思い出し、それを基にあらすじと私のメモを統合し、ChatGPTにまとめてもらいました。そうし…

岩戸リンドウ
2週間前
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映画「ズートピア」構成分析

ズートピア:完璧な脚本が描く理想と現実「ズートピア」はまさに完璧な脚本が詰まった映画でした。以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。 ※トップ画像は作品を…

岩戸リンドウ
2週間前
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ゲーム業界での転職ノウハウまとめ

はじめに ゲーム業界でのキャリアアップは、転職やスキル磨き、副業などを通じて実現することが可能です。この記事では、ゲーム業界での転職術やキャリアの積み上げ方に…

岩戸リンドウ
3週間前
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プロット作成やストーリー執筆のモチベーションが低下したときに試すと良い11の方法

執筆活動において、モチベーションが低下することは誰にでもあります。そんなときには以下の方法を試してみてください。きっと、再び執筆に対するワクワク感を取り戻すこと…

岩戸リンドウ
3週間前
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土居健郎『「甘え」の構造』ブックレビューとChatGPTによる見解:現代日本でも甘えの構造は当てはまるか?

土居健郎が『「甘え」の構造』で明らかにした「同性愛的感情」は、同性同士の日本的な関係性を考える上で非常に参考になる。土居によれば、同性愛的感情とは同性間の感情的…

岩戸リンドウ
4週間前
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西尾維新『戯言シリーズ』ブックレビュー

西尾維新の人気小説『戯言シリーズ』には他者がいない。みなが独我論の世界に生きており、それぞれが世界の中心だ。他人の命や世界は完全に価値の枠組みの外側にあり、他者…

岩戸リンドウ
4週間前

『豆腐小僧双六道中ふりだし』 by 京極夏彦: ブックレビュー

『豆腐小僧双六道中ふりだし』は、存在しない者の観点から描かれた非常に珍しい小説。著者の京極夏彦は、本作で彼独自の妖怪の存在論を見事に結集させている。 本作には多…

岩戸リンドウ
4週間前
オープンワールド・箱庭系ゲームのオープニングからプレイヤー操作までの時間まとめ

オープンワールド・箱庭系ゲームのオープニングからプレイヤー操作までの時間まとめ

以下に、有名なオープンワールドゲームおよびシリーズのオープニングムービーからプレイヤーがキャラクターを自由に操作できるようになるまでの時間をChatGPTに頼んで調べてまとめてもらいました。

以下に、有名なオープンワールドゲームおよびシリーズのオープニングムービーからプレイヤーがキャラクターを自由に操作できるようになるまでの時間をまとめました。
※ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りま

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ザ・ボーイズのホームランダーがクズにも関わらず人気な理由をChatGPTで分析してみた。

ザ・ボーイズのホームランダーがクズにも関わらず人気な理由をChatGPTで分析してみた。

※シーズン3までのネタバレを含みます!

私の質問:クズなのに何故人気?ドラマ版ザ・ボーイズのホームランだーがクズなのにもかかわらず人気を集めているのは何故でしょうか?またそもそも人気でしょうか?

ChatGPTの見解ドラマ版『ザ・ボーイズ』のホームランダー(Homelander)が人気を集めている理由について、いくつかの要因を挙げて分析してみましょう。

1. キャラクターの複雑性

ホームラ

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ブレイクスナイダービートシート(BBS)のゲームシナリオでの使い方

ブレイクスナイダービートシート(BBS)のゲームシナリオでの使い方

ブレイクスナイダーが「SAVE THE CATの法則」の中で解説しているブレイクスナイダービートシートは汎用性が高く様々な物語で活用できる。
ゲームシナリオで長年私もBBSを参考にしてきたが、どの程度使えてどうやって使ったかをこの記事でまとめたい。

前提ゲームは映画と違って120分といった尺がないので、各ビートの長さにとらわれすぎる必要は無い。
特にチュートリアルだったりバトル要素の解禁だったり

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おじさん化すると自慢や過去話が何で増えるのだろう?

おじさん化すると自慢や過去話が何で増えるのだろう?

クリエイターでもおじさん化していくと、下記が増えていく印象。
自分もいい歳なので実感することがある。

何度も繰り返される過去のエピソード

そこに自分のすごいエピソードをついつい織り交ぜてしまう

その際にちょっと過去を美化しちゃう。盛ってしまう。

なにかにかこつけて若手に説教してしまう。隙あれば説教しちゃう。

関係な話をしていたはずが、いつのまにか説教が始まってしまう

なんでだろう?
c

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島田荘司「異邦の騎士」感想

島田荘司「異邦の騎士」感想

最初にこの本を読んだのは20年以上前。「占星術殺人事件」のトリックに衝撃を受け、その後も同じような衝撃を求めてミステリを読み漁った。その中で「異邦の騎士」に出会ったが、正直あまり内容を覚えていない。ただ、求めていたようなミステリやトリックがないと感じたこと、そして世間の高評価に違和感を覚えたことは覚えている。当時は、物語に強く引きつけられる謎や秀逸なトリックを求めていたからだろう。当時はトリック至

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ビデオゲームのシナリオにおける視点選択についての私の考え

ビデオゲームのシナリオにおける視点選択についての私の考え

私は、ビデオゲームのシナリオを作成する上で気をつけるべきことを以下にまとめました。あくまで私の方針であり、一意見であることをご了承ください。

基本方針没入感を重視するゲームでは基本的に主人公の視点にそって物語を構成する

視点の切り替えは不必要に行わない

タイトルごとに「視点切り替えはしない」という方針を立てたらそのタイトルの物語ではその方針をなるべく貫く。

ただし例外あり。それは使い方次第

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ビデオゲームのサブシナリオを作る際の注意点

ビデオゲームのサブシナリオを作る際の注意点


メインシナリオとサブシナリオの役割メインシナリオは主人公に関する物語であり、主人公のキャラクターアーク(成長や変化)を含みます。プレイヤーがゲームを進めるうえでの主要な筋書きです。

サブシナリオでは、多くの場合、主人公はキャラクターアークを起こさないことが多いです。これは、サブシナリオをプレイしないユーザーもいるため、そのシナリオで主人公が大きな変化を遂げるとメインシナリオの理解や整合性に問題

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書いてる物語がなんか面白くないと感じたときに試してみること

書いてる物語がなんか面白くないと感じたときに試してみること

プロットが面白くないと感じたとき、物語を改善するためのさまざまなノウハウやツール、フレームワークがあります。以下にいくつかの方法を紹介します。

1. テーマに対するアンチテーゼを設定する

テーマに対してアンチテーゼ(対立するテーマ)を設定することで、物語に深みと対立を加えます。これにより、物語のテーマがより際立ち、読者に考えさせる要素が増えます。

例:

テーマ: 恐怖にあらがう勇気

アン

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邦訳されてる有名ハリウッド脚本術の本:海外でのユーザー評価は?

邦訳されてる有名ハリウッド脚本術の本:海外でのユーザー評価は?

ストーリー作りを学ぶための本を探しているなら、ここで紹介する5冊はチェックしておきたい。こういった本、アメリカでの評判は実際のところどうなのかと思い海外のレビューを調べてみた。
邦訳だと難解に思える本もあるが、翻訳の問題もあると思うし、アメリカでも評判が高いならば、読む価値も高いと考えたからだ。
ということで、クリストファー・ボグラー、シド・フィールド、リンダ・シガー、ブレイク・スナイダー、そして

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映画「ボルト」のあらすじと分析 - ChatGPTを使って学ぶ物語の構造

映画「ボルト」のあらすじと分析 - ChatGPTを使って学ぶ物語の構造


昔、ディズニー映画「ボルト」を見ながら勉強用に殴り書きメモをしていたことを思い出し、それを基にあらすじと私のメモを統合し、ChatGPTにまとめてもらいました。そうしたら思いがけず物語の勉強になったので紹介します。
この記事では、追加指示をしながらChatGPTに書いてもらった内容を紹介します。
ネタバレ注意です。

ChatGPTへの指示

私がディズニー映画『ボルト』を見ながら書いた感想と分

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映画「ズートピア」構成分析

映画「ズートピア」構成分析


ズートピア:完璧な脚本が描く理想と現実「ズートピア」はまさに完璧な脚本が詰まった映画でした。以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

※トップ画像は作品をイメージしたイラストで作品内容とは無関係です。

この映画のテーマは非常にシンプルで、「人は本気になれば何にでもなれる。生まれに左右されない」というものです。このテーマは「レミーのおいしいレストラン」や「モンスターズユニバーシティ」といっ

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ゲーム業界での転職ノウハウまとめ

ゲーム業界での転職ノウハウまとめ


はじめに

ゲーム業界でのキャリアアップは、転職やスキル磨き、副業などを通じて実現することが可能です。この記事では、ゲーム業界での転職術やキャリアの積み上げ方について紹介します。

キャリアの積み上げ方

将来性のある道

アピールを続けること:自分のやりたいことや目指すべき方向を明確にし、それを常にアピールし続けることが重要です。バトルを作りたいなら、上長や周りの人に言い続けましょう。シナリオ

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プロット作成やストーリー執筆のモチベーションが低下したときに試すと良い11の方法

プロット作成やストーリー執筆のモチベーションが低下したときに試すと良い11の方法

執筆活動において、モチベーションが低下することは誰にでもあります。そんなときには以下の方法を試してみてください。きっと、再び執筆に対するワクワク感を取り戻すことができるかもしれません。

1. 環境を変える執筆場所の変更: カフェ、公園、図書館など、普段と違う場所で書いてみると良いでしょう。特に朝のカフェなどはおすすめです。朝起きて、机に向かう。だがなんか書く気が無い。しかしカフェなどに行ってノー

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土居健郎『「甘え」の構造』ブックレビューとChatGPTによる見解:現代日本でも甘えの構造は当てはまるか?

土居健郎『「甘え」の構造』ブックレビューとChatGPTによる見解:現代日本でも甘えの構造は当てはまるか?

土居健郎が『「甘え」の構造』で明らかにした「同性愛的感情」は、同性同士の日本的な関係性を考える上で非常に参考になる。土居によれば、同性愛的感情とは同性間の感情的連なりが異性間のそれに比べて優先する場合を指し、一般に友情と呼ばれるものに相当する。この感情は友人同士だけでなく、師弟関係、先輩後輩、同性の親子の間でも起こり得るもので、日本社会における感情のあり方を象徴するものだ。

土居はこの日本的な感

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西尾維新『戯言シリーズ』ブックレビュー

西尾維新『戯言シリーズ』ブックレビュー

西尾維新の人気小説『戯言シリーズ』には他者がいない。みなが独我論の世界に生きており、それぞれが世界の中心だ。他人の命や世界は完全に価値の枠組みの外側にあり、他者の尊重という発想は全く当てはまらない。これが他者の存在しない世界だ。

ラスボス西東天(サイトウタカシ)が登場したときの恐怖は、彼が「セカイ」に土足で踏み込んでくるからだ。彼は完全にその世界の人間ではなく、完全なる他性のもとに現れる。彼は「

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『豆腐小僧双六道中ふりだし』 by 京極夏彦: ブックレビュー

『豆腐小僧双六道中ふりだし』 by 京極夏彦: ブックレビュー

『豆腐小僧双六道中ふりだし』は、存在しない者の観点から描かれた非常に珍しい小説。著者の京極夏彦は、本作で彼独自の妖怪の存在論を見事に結集させている。

本作には多くの妖怪が登場するが、「妖怪大戦争」や「ゲゲゲの鬼太郎」のようなファンタジックな夢物語とは一線を画している。物語の舞台は、科学的で現実的な論理が支配する世界だ。

主人公の豆腐小僧は妖怪でありながら、現実世界に存在しないため、主体的に世界

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