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プロット作成やストーリー執筆のモチベーションが低下したときに試すと良い11の方法

執筆活動において、モチベーションが低下することは誰にでもあります。そんなときには以下の方法を試してみてください。きっと、再び執筆に対するワクワク感を取り戻すことができるかもしれません。


1. 環境を変える

執筆場所の変更: カフェ、公園、図書館など、普段と違う場所で書いてみると良いでしょう。特に朝のカフェなどはおすすめです。朝起きて、机に向かう。だがなんか書く気が無い。しかしカフェなどに行ってノートパソコンを広げたり、手で書いたりする作業を開始すると不思議とやる気がでてきたりします。
そして集中力が切れてきたら場所を変えるのも有効。私はコワーキングスペースの安いプランで契約してます。朝7時から10時と土日に使えるプランです。都心で月額9800円くらいですがフリーランスでも、本業があって別に副業やってれば元は取れますし開業届出してれば一応経費になります。
集中力が切れたら自宅のワークスペースでやったり、そこで集中力がさらに切れたらソファで仕事してみたり。

2. ポモドーロ・テクニックを試す

短時間集中法: 25分間集中して作業し、5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」を試してみましょう。

自分も騙されたと思ってこれを使ってみたら思いのほか良かったです。
執筆をする時だけではなく、読書をするときなどインプットの時も有効
読書をしていてもついつい注意がそれてしまうことがあり、それが積み重なって読書が進まないなんてこともあると思いますが、25分という縛りがあることで意識を仕事や読書に引き戻すことができます。

ポモドーロ・テクニックとは?

ポモドーロ・テクニックは、1980年代にフランチェスコ・シリロによって開発された時間管理法です。このテクニックは、集中力を高め、生産性を向上させるためのシンプルで効果的な方法として広く使われています。以下に、その基本的なステップを説明します。

ポモドーロ・テクニックのステップ

  1. タスクを決める

    • まず、取り組むべきタスクを決めます。これが具体的であるほど、効果的です。

  2. タイマーを設定する

    • タイマーを25分に設定します。この25分間を「ポモドーロ」と呼びます。

  3. 集中して作業する

    • タイマーが鳴るまで、決めたタスクに集中して取り組みます。この間は、他のことに気を取られないようにします。

  4. 短い休憩を取る

    • タイマーが鳴ったら、5分間の休憩を取ります。この休憩時間には、リフレッシュできる簡単なこと(ストレッチ、軽いスナックなど)を行います。

  5. 4ポモドーロ後に長い休憩を取る

    • 4つのポモドーロを終えたら、15分から30分の長い休憩を取ります。この長い休憩は、心身をリセットし、次の作業セッションに備えるための時間です。

ポモドーロ・テクニックのメリット

  • 集中力の向上: 25分間の集中作業により、注意散漫を防ぎます。

  • ストレスの軽減: 休憩を取り入れることで、疲労感やストレスを軽減します。

  • 時間の見える化: 作業時間と休憩時間を明確に区別することで、自分の作業ペースを把握しやすくなります。

  • 達成感の向上: 短期間での目標達成が積み重なり、モチベーションが高まります。

このテクニックは、シンプルながらも多くの人々に支持されており、特にクリエイティブな作業や集中力が必要なタスクに効果的です。

具体的なセットの流れ

  1. 最初のポモドーロ

    • 作業: 25分

    • 休憩: 5分

  2. 2番目のポモドーロ

    • 作業: 25分

    • 休憩: 5分

  3. 3番目のポモドーロ

    • 作業: 25分

    • 休憩: 5分

  4. 4番目のポモドーロ

    • 作業: 25分

    • 休憩: 15〜30分(長い休憩)

これで1セットが終了します。

合計時間のまとめ

  • 4ポモドーロ(1セット) = 約2時間15分〜2時間30分

一日の作業例

例えば、1日に8時間の作業を行う場合、以下のようにポモドーロ・テクニックを適用できます。

  • 1セット目(4ポモドーロ): 約2時間15分〜2時間30分

  • 2セット目(4ポモドーロ): 約2時間15分〜2時間30分

  • 3セット目(4ポモドーロ): 約2時間15分〜2時間30分

  • 合計: 約6時間45分〜7時間30分(3セット分)

休憩時間を含めると、8時間の作業時間内に約3セットのポモドーロを行うことが可能です。

ポモドーロ・テクニックに超お勧めアイテム

ちなみに私がこのポモドーロ・テクニックのために購入した下記のアイテムがとても重宝しています。

25分を図りたいなら、25と書かれている側面を上にして置くだけで時間を計ってくれます。5という側面もあるので、5を上にすれば自動で5分を図れる。しかもものすごくコンパクトで小さくて見た目もお洒落。
消音機能があるので外でも使えますがあんまり光らないので集中していると気がつかないですw バイブレーション機能があればさらに良いのですが。

3. 具体的で現実的な目標を立てる

1日の目標: 1日1ページ、もしくは特定のシーンだけを完成させるなど、小さな目標を設定すると達成感が得られます。
「今日はこれだけは完成させる」と決めて達成できたかどうかを振り返ることも有効です。
たとえば「今日はあらすじのたたき台だけ作る」とか。
それが楽勝だったら次はもっと高い目標を立てると良いわけです。

4. インスピレーションを得る

他の作品に触れる: 同ジャンルの映画や小説を観たり読んだりしてインスピレーションを得ることは有効です。ゲームをやったり話題のアニメを観ることも、新たなアイデアのきっかけになります。
すると全く関係ない作品でも「自分の作品にこれがあれば盛り上がるかも!」と思いつくことがあります。
コツは頭のリソースの20パーセントくらいを今考えている企画に割くこと。バックグラウンドで閃くための姿勢を整えておくことです。

アイデアを共有してアウトプット: 他の作家や友人とアイデアを話し合い、新しい視点を得ることも大切です。
説明するということはアウトプットするということです。説明する過程で説明前には思いつかなかったアイデアをいつの間にか説明していたということもあります。
ブレスト目的じゃなくてと話してアウトプットするだけでもアイデアを思いつくことはあります。

5. 自分を褒める

達成を認識: 小さな目標でも達成したら自分を褒めましょう。過去に発表した作品があり、それに対するユーザーや読者の良いFBがあればそれを見直すのも有効です。

自分の幻影に褒めてもらうのはさすがに無理があるので他の人を探しましょう

進捗を記録: 進んだ部分を可視化し、成長を実感することでモチベーションを維持できます。

6. ストーリーの断片を書く

自由に書く: プロットに囚われず、好きなシーンや対話だけを書いてみましょう。自分がワクワクするようなシーン、ときめくシーン、プロットにとらわれずとりあえず書いてみる。会話形式で書いてもかまいません。キャラが動き出したり、描きたいシーンが浮かぶことでモチベーションが取り戻せることがあります。

キャラクタースケッチ: キャラクターの日常や過去を書いてみることで、新しいアイデアが生まれることがあります。ご飯を食べるとき、休日の過ごし方、などなど。

7. 人に説明したり、フィードバックを求める

ベータリーダー: 信頼できる友人や仲間に読んでもらい、フィードバックをもらいましょう。あまりに良いアイデアだとパクられると心配して話すことをためらうかもしれません。そこは自己責任で。
親友や家族など信頼できる人がよいでしょう。

オンラインコミュニティ: 作家のフォーラムやSNSで意見を交換することも有益です。ただし信頼できる人ばかりで無い場合は、良いアイデアが取られてしまうリスクはあるかもしれません。

注意事項

本当に良いアイデアって、本人が自覚無くても頭の深いところにインプットされちゃうことがあるんですよね。そして気がつかぬうちに相手に影響を与えてしまっていたり。
忘れた後にその人が知らず知らずそのアイデアを模倣してしまったり。悪意やパクるといった意識が全くなくてもこういうことが起こることはあるのでそこだけは要注意です。

心理学的根拠:

  • 無意識的なプライミング: プライミング効果は、人が無意識のうちに受けた情報が後の行動や判断に影響を与える現象です。これは、他者に与えたアイデアが無意識に影響を与え、後でその人がそれを再現する可能性があることを示しています。

  • 記憶の混同: 人は時折、情報の出所を忘れてしまい、自分のアイデアと他者のアイデアを混同することがあります。これも、無意識的に他人のアイデアを取り入れてしまう理由の一つです。

ChatGPTなどの生成AIを使う:
具体的な聞き方をすれば良いフィードバックをくれることもあります。良いアイデアをくれと言ってもあんまり今はいまいちな印象ですが沢山出してもらったアイデアを組み合わせてヒネったりすることでアイデア出しが加速することはすごくあります。

8. 執筆の理由を思い出す

目的を再確認: なぜこのストーリーを書き始めたのか、その原点を振り返りましょう。
最初に面白いと思った理由は?
達成したかった感動は?
ログラインも再確認したり。

楽しむことを大切に: 無理に進めず、楽しむことを第一に考えてください。
強引に書くと苦行になり良いアイデアが出にくい。たとえばそのために既に書いたシーンで好きなところを読み返したり、キャライメージ画像を見たり。

9. クリエイティブな練習をする

プロンプトを使う: ライティングプロンプトを使って即興で短い文章を書くと、新たなアイデアが湧いてくることがあります。
これについては後述します。

他の形式で表現: 詩、絵、音楽など、別のクリエイティブな方法で物語の要素を表現してみましょう。

10. 休息を取る、散歩する、シャワーを浴びる

休む勇気: 執筆から少し離れて、心身を休めることも重要です。無理に書こうとせず、リラックスしましょう。
たとえば自然の中を歩くのも有効です。私は行き詰まった時は散歩します。自然公園などを歩いたりします。その時もぼんやりと問題を考えたりします。または、ぼーっと瞑想のようなことをしてあえて考えないこともします。そんなことをしているうちに閃くことがあります。

あと、散歩もですが自分はシャワーを浴びているときにアイデアを思いつくときが多いです。

自分に合った方法を見つけ、楽しく執筆を続けられるよう工夫してみてください。モチベーションの波は誰にでもありますので、焦らずに進めていきましょう。

11. 世界観をイメージできるビジュアルを眺める

ビジュアル探索:
作っているキャラクターの画像や世界観をイメージできる背景をウェブ検索や画集などで探して眺めてみましょう。文字だけでテンションが上がらなくても、具体的にキャラクターや世界観がビジュアルとして見えるとテンションが上がってきてわくわくしてくることがあります。


おすすめサービス:
Pinterestなどのサービスを利用して、自分が書いているキャラクターにあったイラストや俳優さんのイメージを見つけ、その人物が生き生きと動いて他のキャラクターと出会ったときの様子や会話をイメージしてみましょう。

まとめ

自分に合った方法を見つけ、楽しく執筆を続けられるよう工夫してみてください。モチベーションの波は誰にでもありますので、焦らずに進めていきましょう。

注:ライティングプロンプトとは?

ライティングプロンプト(Writing Prompt)は、執筆のアイデアやきっかけを提供する短いフレーズや質問、状況設定のことです。これに基づいて、作家やライターが物語を展開させたり、創造力を刺激して文章を書くための素材を提供します。ライティングプロンプトは、創造性を引き出し、執筆ブロックを解消するのに役立ちます。
「ライティングプロンプト」は日本語では一般的に「執筆のお題」や「創作のお題」として呼ばれています。他にも「作文のテーマ」や「創作のヒント」などと表現されることもあります。

ライティングプロンプトの例

  1. テーマ別プロンプト

    • ファンタジー: 「あなたは突然魔法の力を手に入れたが、その代償は…?」

    • サスペンス: 「ある日、あなたの家のドアに謎の封筒が置かれていた。中身は…?」

  2. 状況設定プロンプト

    • 「あなたは未来の都市に迷い込んだ。そこではロボットが…」

    • 「突然、すべての動物が人間の言葉を話せるようになった。あなたのペットは…?」

  3. キャラクタープロンプト

    • 「世界中を旅する写真家が、忘れられない一枚を撮った瞬間とは…?」

    • 「若い科学者が、自分の研究が危険な兵器に使われることを知ったとき…」

  4. 文章の始まり

    • 「夜が明けると、街はまるで異世界のように変わっていた。」

    • 「最後に彼女を見たのは、雨が降りしきる駅のホームだった。」

ライティングプロンプトの使い方

  1. ウォームアップ: 執筆の前にウォームアップとしてプロンプトを使い、短い文章を書いてみる。これにより、創造性が刺激され、執筆モードに入ることができます。

  2. 執筆ブロックの解消: 書くアイデアが浮かばないときに、プロンプトを使って新しいストーリーやシーンのアイデアを得る。

  3. 練習: ライティングのスキル向上のために、定期的にプロンプトを使って異なるジャンルやスタイルの文章を書いてみる。

ライティングプロンプトのメリット

  • 創造力の向上: 新しいアイデアや視点を提供し、創造力を引き出す。

  • 執筆ブロックの克服: 書き始めるきっかけを提供し、執筆ブロックを乗り越える手助けをする。

  • スキルの向上: 様々なシチュエーションやキャラクターを扱うことで、執筆スキルが向上する。

ライティングプロンプトは、執筆のアイデアに詰まったときや、新しい物語を生み出したいときに非常に役立つツールです。定期的にプロンプトを使って、執筆の幅を広げてみましょう。


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