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一日一記

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江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
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2024年3月の記事一覧

2024年3月振り返り

2024年3月振り返り

月末恒例振り返り。

「1ヶ月あっという間」「ひと月早すぎる」「光陰矢の如し」はもはや毎回言ってる気がするので封印。(現実逃避)

今月はちょっと頑張り過ぎましたかね。長文記事を書き過ぎてた感じがします。個人的にライターズハイと呼んでるんですけど、無理してるというよりは書きたいことが湯水の如く頭に湧いてきてそれで書き切りたくなって長くなってしまうという感じですね。

月途中には反省してこんな記事を

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外国作品が当たり前のように「分かる」のって不思議じゃない?

外国作品が当たり前のように「分かる」のって不思議じゃない?

我々、当たり前のように海外の映画とかドラマとか観るじゃないですか。それで手に汗握ったり、笑ったり、泣いたり、怖がったりする。テレビで全国放送もするし、報道やネットで話題になったりもします。

でも、よくよく考えたら不思議ですよね。だって、海の向こうの違う国の人たちのお話なのに話の意味が分かるんですから。

もちろん、ほとんどの人は字幕なり吹替なり何らかの翻訳を通して鑑賞しているので、ネイティブその

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マッキンリー登頂よりワンオペ子連れ旅行がキツいのは何故か

マッキンリー登頂よりワンオペ子連れ旅行がキツいのは何故か

先日テレビ番組でタレントのイモトアヤコさんが「マッキンリー登頂よりもワンオペ子連れ長野旅行の方がキツかった」と語ってらっしゃいました。

↓記事にもなってました。

江草はワンオペ子連れ旅行には手は出してませんが、ワンオペ子連れお出かけや留守番はよくやっているので、その大変さは身に染みています。いやほんと、冗談抜きで大変なんですよ。日常生活をこなすのでさえ四苦八苦してるので、ましてやワンオペで旅行

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「自分だけ取り分少ない」心理テストにツッコミを入れる

「自分だけ取り分少ない」心理テストにツッコミを入れる

多分、さまざまなバリエーションがあるので、コレという原典を示せないんですけど、いろんなところでちょいちょい見かける心理テスト的な設問があります。

的なやつですね。

ものによって額面が違ってたり他メンバーの人数が何人かというセッティングは異なるものの、絶対的な利益よりも相対的な利益を重視してしまう人間心理の不合理性を示す例として引き合いに出される点ではおおよそ共通してると思われます。

まあ、な

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ローカルコミットメントとグローバルルール

ローカルコミットメントとグローバルルール

会社などのローカルな集団において結束力を高めたり内部で高い評価を得るためには、そのローカル集団にどれぐらいコミットするかが重要になります。たとえば、会社の利益を上げるために邁進してる人、自分の負担増に構わず集団内の他のみんなを助ける人(他の人が嫌がるシフトに積極的に入るとか)、集団内の儀式やイベントに積極的に参加する人。そういう人たちが多ければ多いほど集団の結束力は高まるし、そういう人ほど評価され

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noteでamazonのカードリンクがうまくいかない件

noteでamazonのカードリンクがうまくいかない件

今日はnoteの技術的な問題についての話題。

先日、この記事でも触れたんですが、最近noteでのAmazonカードリンクがうまくいかない状況が続いてます(2024年3月25日現在)。だいたい2週間ぐらい直ってないということになりますね。

たとえば『話が通じない相手と話をする方法』という書籍のリンクを貼ると(なんちゅうチョイスや)、

こんな感じで、書影が出ずに「amazon」のロゴがデデンと出

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男性育児アファーマティブアクション

男性育児アファーマティブアクション

京大の入試に女性枠が創設されるとのことで、ネット界隈が騒がしくなっておりました。

いわゆるアファーマティブアクションというやつで、理工系に進学する女性の少なさの是正のために進められてるトレンドですね。他では今年度から東工大も女性枠を導入していたようです。

アファーマティブアクションの常として「これが逆差別ではないか」すなわち「男性差別ではないか」という論点からネット上で議論(口論?)が紛糾して

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COTEN RADIO「やなせたかし編」聴いたよ

COTEN RADIO「やなせたかし編」聴いたよ

Podcast番組COTEN RADIOの新シリーズやなせたかし編を聴了しました。

やなせたかし氏とは言わずと知れたアンパンマンの産みの親です。特別編感のあるショートシリーズとはいえ、歴史を扱うCOTEN RADIOにしては珍しい直近の現代の人物のピックアップ。やなせ氏は約10年前までご存命でしたし、メディアでの露出もされてたので、普通にご記憶がある方もいらっしゃるかもしれません。もっとも、それ

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在野研究者を支援するにはベーシックインカム

在野研究者を支援するにはベーシックインカム

医療人類学者の磯野真穂氏のブログ記事が話題になってました。

今は、アカデミアに所属しない在野研究者として身を立てている磯野氏がその金銭事情を説明された内容です。

磯野氏は、江草も『急に具合が悪くなる』や『ダイエット幻想』などの好著で知ってからずっとフォローさせていただいてる方です。

で、今回、ブログ記事の中で、大学の非常勤講師の低待遇さや、研究者に対する書籍や記事、講演依頼の相場の低さを指摘

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それはエラーなのかバグなのか 〜『おどろきのウクライナ』を読んで〜

それはエラーなのかバグなのか 〜『おどろきのウクライナ』を読んで〜

橋爪大三郎、大澤真幸『おどろきのウクライナ』読みました。

今なお続くウクライナの戦争について、橋爪氏と大澤氏の対談を収めた一冊。社会学者のお二人は『ふしぎなキリスト教』を始めその他の書籍でも共著を出されていて、よく対談される名コンビと言えます。

テーマとしては「ウクライナ戦争とは何なのか」を文明論や宗教論から紐解きつつ、そして「ポストウクライナ戦争の世界」を語る意欲的な内容。あくまで2022年

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別れの季節に

別れの季節に

3月は別れの季節。
卒業、転居、異動、転勤、退職などなど、人の動きが激しい時分です。

江草もこの度、これまで長い間よくしてくださった某先生とお別れになることが確定しており、非常に寂しい気持ちになっています。

毎日毎日繰り返し顔を会わせていると、この日々が永遠に続くように思えます。あまりにも日常になると、それが終わるなんてことを想像できなくなります。

しかし、そんなのは各々が勝手に忘れているだ

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車椅子映画館介助問題のデジャブ感

車椅子映画館介助問題のデジャブ感

久しぶりに時事ネタ的なネット議論にいっちょ噛みしてみますよ。

ある車椅子生活の方が、とある映画館にてこれまで介助を得てプレミアムシートで映画を観ることができていたのだそう。しかし、この度映画館の責任者からお断りの言葉をもらい、プレミアムシート鑑賞の介助が得られなくなったと。この悔しさを先日Xでポストしたところ、賛否両論の大激論がネット上で勃発したという流れです。

これを受け、すぐさま映画館側も

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育児労働基準法

育児労働基準法

先日、ネーモさんが、家事育児オペレーションの過酷さについて語ってらっしゃいました。

江草もこないだ子ども連れでお出かけすることがあったんですが、朝出かける準備から、出先でのバタバタ、帰宅してお風呂入れて寝かしつけまで、約15時間ぐらいのノンストップアクション超大作。ずっと動きっぱなしでした。大げさでなく、本気で休憩時間がなかった感じです。

子どもは隙を見せた瞬間にどっかに走り去ってしまうので、

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実験と理屈

実験と理屈

ふと「実験とは何か」について頭でぼんやり考えていました。

実験とはそもそも何を前提としているか。正確に言えば「なぜ実験をすることが必要と考えられているのか」。

思いついたのが、「現実には、理屈では到達できないブラックボックスが存在していると認めているから」かなあと。要するに「理屈では分からんから実際にやってみよう」という態度ですね。

例えば、既知の法則やら観測データなどから、現実で起きること

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