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おりたらあかん
2022年9月18日 23:29
先週、昨年起きた「ウトロ地区放火事件」に対する実刑判決が下った。この事件は京都府宇治市にある在日コリアンの居住区に「ウトロ平和祈念館」が建てられることを知り、それに抗議する形でかなり衝動的に放火に走った青年の犯行だった。在日=反日というSNSの主張があたかも真実のように思い込み、ウトロの歴史も実情もしらないまま憎悪を膨らませたというわけだ。近年、在日は日韓関係や日朝関係が悪化したりすると、真っ
2022年5月22日 23:12
「そもそも国という仕組みは複雑である。それをわかりやすいシナリオで語ることは本来不可能であり、特に何か一つの要素に還元しようとするのは危険である。国を語る上では、一つの見方で断定せずに、多様な見方、色々な要素の組み合わせで捉える必要がある」(KAIST金甲秀教授)ここ数年「韓国から学ぶことなど何もない」といった乱暴かつ幼稚な説を唱える方が多々いらっしゃるが、本当にそうだろうか?確かに厳し
2022年4月4日 23:17
黒澤明監督「乱」の衣装デザインでアカデミー賞に輝き、北京オリンピックでは開会式パフォーマンスの衣装デザインを中国の若手演出監督、陸川監督の情熱的なオファーで引き受け、中国のアーチスト達の尊敬を集めた。京都の実業家の家に生まれ、気鋭の演出家和田勉と結婚し、自分の哲学を貫き通してきた。ワダエミの哲学とは「自分の言葉で、自分の意見を語ること」「組織に頼らず、一人で立ち向かうこと」「一度信頼した人は徹底的
2022年4月2日 13:53
5年前に呼んだ本だが、感覚はまだ新鮮!当時ソウルで流行った面白い本屋はいま全国でさらにユニークに展開をしている。韓国の個性的な本屋が熱い!「本の逆襲」を書いた著者がソウルを訪れ、個性的な本屋を探検している。「韓国から学ぶ」という考えに乏しい日本人にはなかなか手がでない本かもしれないが、俺の目にはまっさきに飛び込んできた一冊だった。このムーブメントを日本ではほとんど扱ってない。「韓国の出版界は日
2022年3月31日 17:47
1964年11月、俺が生まれた年に岡本太郎は韓国に初めて訪れている。当時の韓国といえば一般家庭に電気の供給が行き届かないほど困窮し北朝鮮よりも貧しかったころだ。当時のイメージとしては、今の北朝鮮をみつめるような視線だった。しかし、岡本太郎の人間的な肉眼は韓国文化の真髄を見事に見抜いていた。「ここは人間の本来的生き方のふるさとなのだ」「貧困、そして苦しい闘いは必ずしも暗さではない。そんな生活の
2022年3月30日 14:00
「凛とした」と聞くと、すぐに茨木のり子が浮かぶのだが、ここで取り上げられた国は韓国、ベトナム、フィリピン、スリランカの4カ国。韓国とベトナムはかかわりが深いのですぐにピンときたが、フィリピンとスリランカは意外だった。それだけ俺がまだアジアを知らないということの証左だ。ドイツ政治週刊誌「シュピーゲル」の元東京支局長であるヴィーラント・ワーグナー氏はこう言っている「昔の日本は前向きだった、今はあらゆ
2022年3月29日 17:28
県民カレッジの講座で日韓交流に貢献した人物を紹介する内容があって調べてたら、新しい発見があった。日本が朝鮮を植民地支配していた当時、朝鮮の陶磁器の美に感銘し、朝鮮民族博物館を設立した柳宗悦については知っていたが、その柳宗悦をして開眼にいたらせた人物がいたのだ。浅川巧。名前は知っていた。だが「朝鮮の膳」を書いた人物である程度で、漠然としたことしかわからなかった。彼は朝鮮総督府の林業試験所の職員でしか
2022年3月29日 16:21
私が敬愛する法頂!この方は高僧であるが、山の奥で電気もガスもない生活をしながらこのエッセイを書いた。「物を所有することによって、その物に所有される」という法頂節がここでも随所に見られるのだが、最後のところでパピヨンの話が出ていたのが興味深かった。そう俺が大好きな映画「パピヨン」希望を失わず最後まで脱出に命をかける男の話。失望、挫折に屈しない生き方、これは俺の人生観に直結する。この本ではあまりに多