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【世界第6位の広告会社】電通

今回は「電通」をリサーチしました。
就活でも人気の大企業です。
今や、世界を股にかけるグローバルメディアグループに成長していました。
それでは、さっそく見ていきましょう〜


①概要

1-1 基本データ

企業理念:「an invitation to the never before.」
事業内容
:広告代理業
設立
:1906年
上場市場:東京プライム市場
時価総額:1兆900億円
従業員数:連72,003名 単158名(44.0歳)
平均年収:1,520万円

1-2 事業内容

電通は国内最大の広告代理店であると同時に、売上高で世界第6位の規模を誇るグローバル広告代理店でもあります。主にM&Aによって海外企業を買収し、現在では売上高の57%を海外が占めています。

②業績

2-1 直近の決算

営業利益:本業で稼いだ利益
経常利益:営業利益+本業以外の損益の合計
純利益:税金などを引いたあとの最終的な利益

直近の業績は大幅に悪化しており、2023年度は最終赤字に転落しました。足元では、中国や欧州を始めとして世界的に景気後退が懸念されており、広告費を削減する動きが広がったことが要因とされています。
一方、人員増や物価高によってコストは上昇しており、収益減とコスト増のダブルパンチを受けている模様です。

2-2 貸借対照表(B/S)

続いて貸借対照表を見てみましょう。
貸借対照表(バランスシート=B/S)は、その会社が持つ資産を可視化したものです。

流動資産:現金にしやすい資産(現金・受取手形など)
固定資産:現金にしにくい資産(土地・建物など)
流動負債:1年以内に返済が必要な負債(短期借入金・引当金など)
固定負債:1年以内に返さなくても良い負債(長期借入金・社債など)
自己資本比率:総資本のうち自己資本が占める割合。高いほど健全。

バランスの取れたBSではないでしょうか。流動資産が流動負債を上回っています。これは言い換えると、流動比率が100%を超えているということで、財務健全性の一つの目安になります。また、自己資本比率は25%で、サービス業の平均は45%とのデータもある中では、少し見劣りする結果となっています。

2-3 損益計算書(P/L)

続いて損益計算書です。
損益計算書(P/L)は、その会社がどう稼いで、何にお金を使ったのかを可視化したものになります。

売上高:本業で稼いだ収益
売上原価:売上を上げるために直接かかった費用
販管費:商品の販売や管理にかかった費用(広告費や賃料など)
営業利益/損失:本業で出た利益/損失
営業利益率:売上高のうち営業利益が占める割合。高いほど効率よく稼いでいる。営業損失の場合は算出できない。

販管費の多さが目立ちます。電通の人件費は主に販管費に計上されますので、人員の多さと賃金の高さを考えるとこれくらいを占めるのも納得です。
また、その影響で営業利益率が3.5%と心許ない数値になっています。日経のデータによると平均が10%程度とのことなので、電通の稼ぐ力が弱まっているのかもしれません。

2-4 株価の動向

次に、直近5年間の株価推移です。

広告業界に限らずですが、コロナショックの際は大きく影響を受けていました。しかし、現在は値を戻しており、横ばい傾向が続いています。景気に敏感な広告業ですので、市場としてもファンダメンタルズ(経済環境)を注視しているのだと考えられます。

③社員の口コミ

最後に、社員クチコミサイト「openwork」より社員評価を見てみましょう。回答者数が少ない場合がありますので、あくまで参考値となります。

社員の評価は非常に高く、上位1%となる4.35点を記録しています。8項目中6項目が4点台と、バランスよく高得点になっています。
数年前、働き方改革のきっかけとなった事件がありましたが、身につくスキルや待遇としては、依然として魅力的なのかもしれません。

④まとめ

以上、「電通」についてリサーチした結果、
・世界第6位の広告会社
・業績は景気の減退により下降、赤字に
・財務状態はバランスがとれている
・社員評価は4点超えの高評価

でした。

今後も個人的に気になった企業についてどんどんリサーチしていこうと思います。

参考資料

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