お題

#夏の思い出

夏休みやお祭り、かき氷や海水浴など…あなたの夏の思い出を教えてください!

定番の記事一覧

酒を飲み過ぎたおかげで天皇陛下からレスを頂戴した話

時は2018年8月5日。北海道の短い夏、真っ只中の日曜日のこと。目を覚ますと、それはそれは酷い二日酔いであった。 前日、私は結婚式に出席し、素敵な女性とゴールインした友人を祝い、ワインをたくさん飲んだ。そのまま二次会にも出席し、ビールをたくさん飲んだ。更にみんなと別れたあと一人で寄り道をし、日本酒を飲んだ。そして帰った。おそらく帰った。記憶はないが、こうして無事に自室のベッドにいることが何よりの証拠と言えるだろう。そう、これは納得の二日酔い。ただ楽しい夜があった、それだけの

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夏休みに子供が近所の大人に付き纏い危険な目にあった話

夏休みに何らかの観察日記を付けるようにとの宿題が出された。 近所の子が育てている朝顔を勝手に観察していたが、そろそろ花が咲くというクライマックスの時に日当たりの良い場所に移動させられてしまい観察ができなくなってしまった。 悩んだ末に、近所を徘徊しては私をからかう、常に首元がよれたTシャツをお召しになっているおじさんを日記に納める事にした。 勝手に観察しては失礼だと思い、おじさんの日常にスポットを当てていいかと尋ねたところ、おじさんは快諾してくれた。 おじさんの朝は早い。

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友人から副業ビジネスに誘われ断ろうとしたら恐ろしい事になった話

徘徊していた見知らぬ爺さんと茶をしばく事となった。 迷子札より連絡をし、色々とあった末に爺さんの身内の到着を共に待った。 隣の席では何らかの勧誘が行われていた。 その内容の善し悪しは分からぬが勧誘の仕方が一方的に長く捲し立てる様な語り口調であった為か、誘われている方は帰りたそうであった。 「ここまでで、何か訊きたい事はない?」 と勧誘している者が言葉を発し、ようやく勧誘されている側のターンが来たと思われた。 しかしその瞬間、爺さんが 「わたしのパンツはどこかね?」 などとわ

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鎌倉以上、江ノ島未満

 女っけがまるでなかった無彩色かつ鬱々たる大学生活において、知り合いと呼べる異性はキャンパス内に三人いた。  一人目はエーコ。彼女は、僕がよくつるんでいたバスケサークル副部長の五番目の女であり、同期であり、また同郷出身者であった。自称・綾瀬はるか似のトランジスターグラマーは、しかしどちらかと言えば元プロ野球選手の門倉健似で、その辛辣極まりない事実をありていに指摘しようものならば銃刀法違反の鋭利な顎をこれでもかと誇示し「エンタの神様」時代のカンニング竹山ばりのアナーキーさでも

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「ぼんやり」

みんなは子供の頃の夏の思い出といえば何ですか? 僕はとにかく朝から夕暮れまで外で遊びまわってるような子供だったから、沢山の楽しい思い出があります。 遊び終わって友達とバイバイするときの名残惜しさとか、帰りがいつもよりちょっと遅くなって怒られるんじゃないかな…っていうドキドキ感とか。 あの頃経験した色んな感情は、今でも色濃く残っています。 毎日が新しい好奇心との出会いで、子供なりに全力で生きてたあの夏の日。 大人になった今、ふとあの頃の「全力さ」が羨ましくなったりもするけど

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NFT小説「夏夢(カノン)」Koro&Fantasista #伝統的七夕 #アートギャラリー #音楽 #BGM 公式WEBサイト開設

NFT小説『夏夢(カノン)』を公開してから約1か月 It has been about a month since the release of the NFT novel "Summer Dream". 昨日、2023年8月22日は、 今年の #伝統的七夕 の日でした🎋 Yesterday, August 22, 2023, was this year's #traditional Tanabata day🎋 この日に併せて、 NFT小説『夏夢(カノン)』公式サイト

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[詩]青いシンドローム

メロンソーダみたいな空が僕らを照らしている 蝉時雨が奏でる季節に ヘッドフォンでノイズを隠して涼んでいる 景気付けにアイスを買おうかな どこまでも伸びる澄んだ空を見つめ 自転車を漕ぎだしたんだ 灼熱のアスファルトの上 僕らの時間は蒼く碧い空 それはまるで夏みかんの甘酸っぱさ 瞬きする間に頬を伝う汗が 弾けるような衝動を生きている 呪いのような青夏のシンドローム 陽炎を追っている君の顔を見つめる カブトムシの方がよくないか? 半夏生片手にボヤく僕にため息をつく 夏を釣り上

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ATMで並んでいたら血の気が引いた話

日差しの強い夏の昼下がり、ATMへ行くとなかなかの長蛇の列であった。 ひたすら順番が来るのを待ち、自分が列の先頭になると、座ってATMを操作していた老紳士が、使い終わった椅子を片付けようとしていた。 しかし、足の調子が悪く、少々手こずっているようだったので手を貸す事にした。 「時間が空いていますので、片付けるのは私に任せてください」 と、脳内では颯爽と声を掛け、老紳士の前に現れていたが、実際には口を開いた瞬間に緊張で喉が締まり、魔法を使うタイプの魔王の側近のような声が出て

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ヨルシカの『夏草が邪魔をする』について考えたこと

ヨルシカさんの『夏草が邪魔をする』というアルバム名について考察したことです。 『エルマ』『盗作』の初回版などの内容にも触れていて、ネタバレがあるのでご注意下さい。 夏草が邪魔をする=夏草がお邪魔する とすると、松尾芭蕉の俳句「夏草や兵どもが夢の跡」に関連付けられると思いました。 兵どもの夢の跡に、夏草がお邪魔した(生えてきた)と。 エルマの日記帳に、与謝蕪村が松尾芭蕉に憧れていたという話、蕉風回帰の話が出てきます。 なので、ノーチラスの歌詞「夏草が邪魔をする」は芭蕉の「夏

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カッコいい大人

夏休み、8月12日の朝 いつものように「郵便物見てくるね」と娘が外に出て行きました。 リビングで横になっていましたら 「うわーーーーーーー!!!!」 と、娘の雄叫びが聞こえました。 虫が苦手な娘、虫でも見つけたのかな? そう思い 「どうしたの?」 聞き返しても 「凄い!スゴイ!!嬉しい!!すごい!!」 を繰り返すだけで状況が見えてきません。 深呼吸をした娘が 「見て!!末次先生からお返事が来た!!!涙でるーーー!!」 ええ?!!! 「ちはやふる」の作者である 末次

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夜空の下には僕達しかいなかった

部活はテニス部。都内の男子高に通い、部活をして帰る。 それだけで腹がへる。1日4食から5食。金がない。 おまけにテニスラケットのガットがすぐ切れる。僕の何も考えないプレイスタイル。ひたすらハードヒット&ハードスピン。ガットがすぐ切れる。今のような耐久性のあるポリエステルがなかったので頻繁に3,000円前後の張替費用が飛ぶ。金がない。 バイトをしたいが、テニスもやりたい。腹が減るがテニスもやりたい。 時間がない。 とりあえず夏休みの間だけバイトをやることにする。 テニス部の練

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八朔の月に、希う

 遺骨を抱いていた。二十歳の夏だった。  葬儀終了後、斎場前のだだっ広い駐車場にて「ちょっと一服してくる」とのセリフと共に父さんから手渡された骨壺はまだほのかに温かく、いやむしろ熱いくらいで、両腕にはずしりと応える重みがあった。  これが、骨になっちまった人間の重さか……。  脳天に響かんばかりのセミのトレモロをBGMに、棺に入ったばあさんの新雪のように白い顔が曖昧模糊として脳裏に浮かび上がっては、またすぐに消えてゆく。  父方の祖母、希。享年七十六。  五十代の

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暑中お見舞い申し上げます。

仕事現場へ向かっていた早朝。 朝からモワッと暑く ホームの自動販売機で水を買い、 乗り換え案内を確認しながら いつもと違う電車に乗り、 不安な気持ちで青空を見上げる自分に ラジオから流れてきた音楽は secret base〜君がくれたもの〜 でした。 あ〜懐かしいなぁと耳を傾けていたら、 『ぴかぴかした夏が終わってしまうのも寂しいよ?今日の初めての仕事も、最高の夏の思い出になるよ?』 そんな気持ちになり、 ガンバレと背中を押してくれました。 夏より秋が好きです。 夏

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アルエ

 いる。やっぱり今日もいる。  学区内の書店に併設された、こぢんまりとしたCDショップの片隅にとある女学生の姿を発見した僕は、思わず息を呑んだ。  古びた十円玉を彷彿とさせる栗色のショートヘアに、アナクロ教師陣へのアンチテーゼとも取れる前衛的ミニスカスタイル。形の良い耳にはチープな有線イヤフォンと、そして軟骨ピアスがワンポイントできらり。いっちょまえにメイクまで施しており、もとより大人っぽい顔立ちがよりいっそう大人びて見える。  没個性的量産型十七歳にとって彼女は、たと

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写ルンですで毎日スナップ

たまに欲しくなるフィルムカメラ でも、フィルム代の高騰、現像代などなど考えるとデジカメの便利さの方が圧倒しているので、なかなか踏み出せない。 でも、「写ルンです」だったら手軽にフィルムカメラを楽しめるってのもあって、久しぶりに使ってみました。 「写ルンです」のスペック何気に私の最初のカメラは写ルンですでした。当時は何も考えずに撮ってたのですが、趣味でカメラ触るようになったのもあって、そういえば、そもそも「写ルンです」のスペックが気になったので調べてみました。 オートフォー

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ペコ

「不二家のペコちゃんに似てるってよく言われるから」 うつむき加減。照れ笑いしながら、女の子はぼそっとつぶやいた。 「なんでペコってあだ名なの?」 呼び方を決めるべく、普段は周りになんて呼ばれているか尋ねていた僕は、彼女の返事を聞いてすぐに納得した。 ぷくっとした輪郭の頬にパッチリと大きな目。150cmあるかないかくらいの身長に華奢な体型。 たしかに不二家のペコちゃんに似てる。ちょっと笑っちゃうくらい似てる。新しい仲間を、僕たちも「ペコ」と呼ぼう。メンバー全員、満場一致

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夏のひとり旅大冒険記〜南フランス・スペイン編〜

5月12日に春学期の授業が終了し、長い夏休みに突入した。なんと9月まで授業がないので、実に3ヶ月以上もある。夏休みの間、留学生の多くは家族に会いに一時帰国する。私もニューヨークで一緒に住む夫と一時帰国しようかと日本行きのチケットを一度は予約したが、英語もまだへなちょこなのに呑気に日本に戻って一休みしている場合ではない!と思い返し、私だけチケットをキャンセルしてバックパックひとつで旅に出た。もう実は旅に出てから3週間ちかく経ち、現在私はアムステルダムにいるのだが(7カ国目)、こ

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沖縄最新ホテル!「アクアセンス」の映え過ぎプール!

「うわー!なんじゃこりゃ~!絶対行く~!」 とあるインスタグラマーさんの投稿見ながら叫んだ今年3月。 それは、今年4月、沖縄本島にオープンした最新ホテル 「アクアセンスホテル&リゾート沖縄」。 どうやらグランドオープン前に招待されたインスタグラマーさんの投稿だったようです。 いつもは、1回の沖縄旅行で1つの同じホテルに宿泊するのが基本。 そして既に「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」を予約していたけど、どうしても「アクアセンス」にも泊まりたくなって2泊ず

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最高にキュンキュンする初恋の話

小学生の頃、クラスに”マドンナ”が居た。いつも明るい笑顔を咲かせている彼女のことが気になり出したのは、小学校3年生の時だ。たまたま駅で父親とご飯を食べていたところ、改札内にその子が居て改札外にいる誰かに手を振っているのが見えた。 「あ、○○○だ。」と自然に僕の口から溢れた名前に父が反応した。 「知り合い?」 「うん」素っ気ない返事を返した。 ふと、何でここに居るのか記憶を遡ると、英語のコンテストがあるみたいなことを学校で言っていたことを思い出した。午前中の早い時間の改

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【詩】月と日常

暑さがまだ残るこの時期、徐々に静けさを取り戻していく海。 一月前、有名な海岸に君は降り立った。 少し大きめの麦わら帽子、たくさんの藁たちが交差し、 夏の日射しを遮っている。それは生ぬるい風を受け優雅に波打っていた。 初めて会ったのに初めてじゃない、そんな気持ち。 不可思議な感覚を信じられず、でも喜びもある。 深夜のドライブデート、海辺を走りながら潮風が君の髪を揺らしていた。 信号で停車すると、生ぬるい風が邪魔をして蒸し蒸し。 そんな奴らは無視無視。私の気持ちと同じく信

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