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ダチョウの卵を銅鑼で割り57枚ホットケーキを食った日記

2022年夏、盆。
実家に帰る予定も全く無く、かといって中小企業特有の中途半端な5日間の休みを床ずれと掛け布団の狭間で過ごすのも惜しい。

そうだ、友達に遊びにきてもらおう。

折角人を呼ぶからには
何かしらのエンターテインメントが必要、ホスピタリティというやつです。
竹取の翁だって筒の中が光ってなかったら
あやしがりて寄りてみないわけですからね。
あれは竹サイド及びかぐや姫サイドのホスピタリティですよね。

「・・・。」

友人を呼ぶために考える

とりあえずダチョウの卵を買おう。

そんで死ぬほどホットケーキを焼こう。


かくしてこの夏はダチョウの卵を食すという
人生に一度はやってみたいイベントをこなすこととなった。

なぜホットケーキを作るのかというと、
大人が集まって大量の粉と大量の牛乳と大量の卵を
腕がだるくなるまで混ぜ、
8時間ぐらいホットプレートで焼き続ける時間に良さを感じるからです。

※大人になるとこういった行為に耽る時間が大幅に減ってしまうため、時折こうして意図的に虚無を取り入れる必要があります。

以下レシピ

ダチョウの卵のホットケーキ
<材料>
・ダチョウの卵1個(卵25個分ぐらいらしい)
・牛乳2.5ℓ
・ホットケーキの粉5kg弱ぐらい。

必須※ダチョウの卵を叩き割るための銅鑼
8時間ぐらいホットケーキを焼く覚悟と
5日間ホットケーキを食う覚悟

<手順>
1、ダチョウの卵を叩き割る
2、粉と卵と牛乳を混ぜる
3、全部焼く、食う

ということで混ぜるので卵を割ります。
ダチョウ王国(購入したサイト)からの手紙には、
トンカチを使えと書いてありましたがそんなもんはありません。
仕方ないので家財で代用します。

でっけえ
銅鑼で割ります
割ります
割れねえ
衝撃で倒れるコンソメ顆粒
ドラムの練習に向いています

われねえよ。

衝撃が逃げてるのではないかということになり場所移動。
抑えてくれた友人に頼むからこっちの指を殺らないでほしいと切実に頼まれました。

折らねえよ。

メリッ

銅鑼買っててよかった。

細かい殻を銅鑼のバチで割る

銅鑼買ってて良かった〜!!!!

中に薄皮があり、中身が守られている

歓声と共に湧き上がる達成感。
正直もうここで我々のテンションはピークでした。
ピークでしたがここからは体力と胃との戦いです。

この日のために購入したホットプレート

おお〜!!!!つう声と共に
美しく焼かれるホットケーキ。
10年ぶりくらいにホットケーキ見ましたね。

記念すべき一枚目。

あらかじめ買ってきたハチミツをかけていただきます。

美味い。

ダチョウの卵に対して正直「大味なのでは?」というイメージを持っていたがそんなことはなく、もちもちしており美味い。

特に順番も何も気にせず適当に死ぬほど混ぜたが
仕上がりは非常にふっくらとしており
臭みもなく、普通の卵より美味い気すらする。

まあ思ってるより相当大きいけどな。

需要と供給の均衡の曲線が破られて数時間。
集合から10時間後、57枚目(最後)
ここから5日間食い続けることになるホットケーキ
10時間前の大はしゃぎ画像から漏れる虚無と哀愁

つうわけでこの日(8/11)から8/15まで5日間、
延々ホットケーキを食い続けたんすけど。

正直余裕でいけました。延長してもいいくらいに。
辛かった〜ってエピソードかと思うじゃないすか。

料理する必要もねえし、
冷蔵庫から出した瞬間食えるし、洗い物も出ねえし
おかず系でも甘い系でもなんでもかけられるし。

おいおい米に変わる主食なんじゃねえか????ホットケーキ。最高だぜ!

ちなみに飽きない美味い食い方はハムとチーズを乗せて塩胡椒が一番でした。
ハチミツはなんつうか口がだんだん「ヴァジュラ!」となってくるんでね、何十枚も食うならハムチーズ推奨。

左上にバナナが吊るされてることに気づかない画像

そんでなんかダチョウの卵の殻にも愛着が湧いてきたもんだから、
盆休みも終盤、8月15日に飲みに行った友人との会話の中にも話題として出てきますわな。

自分「ダチョウの卵も大草原の夢を見るかもしれんわけだから車輪を付けて4wd車にした方が良いか迷っててな。」

友人「あぁ?」

自分「今は圧倒的に「静」なわけよ。
でも毎日話しかけてるとこう、ダチョウの卵はやっぱり本質的に「動」を目指してると感じるわけこちとら。」

友人「なんか粉吸ったんか?」


ホットケーキミックスを数キロ吸いました。

コロンブスの卵はダチョウの卵にも通用する

あの夏から今日に至るまで、
ダチョウの卵をドロップアイテムみたいに置いている。

遊びに来た人が軒並みバグを発見した人間
みたいなリアクションを取るのでオススメです。


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