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[詩]青いシンドローム

メロンソーダみたいな空が僕らを照らしている
蝉時雨が奏でる季節に
ヘッドフォンでノイズを隠して涼んでいる
景気付けにアイスを買おうかな

どこまでも伸びる澄んだ空を見つめ
自転車を漕ぎだしたんだ
灼熱のアスファルトの上

僕らの時間は蒼く碧い空
それはまるで夏みかんの甘酸っぱさ
瞬きする間に頬を伝う汗が
弾けるような衝動を生きている
呪いのような青夏のシンドローム

陽炎を追っている君の顔を見つめる
カブトムシの方がよくないか?
半夏生片手にボヤく僕にため息をつく
夏を釣り上げに宇宙は笑う

戻らない時間永遠を感じて
宿題なんてやってる暇
そんなものはないんだという

僕らの偉観は蒼く碧い空
それはまるで作為犯の仕業みたいだ
瞬きする間に頬を伝う汗が
弾けるような衝動を生きている
呪いのような青夏のシンドローム

青の隙間を滑る不器用に
自販機で買ったソーダを2人で飲む
感じた味が違うこれがなんなんだ
イリデセントが見せたひと夏

僕らの時間は蒼く碧い宇宙
それはまるで夏みかんの甘酸っぱさ
瞬きする間に頬を伝う汗が
弾けるような高揚を生きている
呪いのような青夏のシンドローム

青春の味、友情の味、夏恋の味?

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