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純喫茶②「カフェ激戦区」蔵前でカフェに行かない理由【シャレード珈琲】
東京都台東区にある下町・蔵前。Googleで「蔵前」と検索すると、上位に出てくるのは「蔵前カフェ」「蔵前カヌレ」などのおしゃれワード。
「東京のブルックリン」とも呼ばれ、ここ数年でカフェだけでなく、雑貨店や革小物屋さん、うつわ屋さんなど、あらゆる角度から「おしゃれ」を詰め込んだ街になりました。
私も散歩でよく行きます。しかし、私が行くのはいつでもどこでも純喫茶。浅草〜蔵前〜浅草橋間を歩きまくり
北村早樹子のたのしい喫茶店 第25回「町屋 コーヒーハウスはまゆう」
文◎北村早樹子
もう20年近く嗅いでいないのに、今も脳裏にこびりついて離れないにおいがある。
みなさんは「西成おろし」という言葉をご存知だろうか。ご存知の方は殆どいないだろう。おそらくネットで検索しても出てこない。しかし、ある時期まで、あの区域で過ごしていた方なら、ピンと来るはずの、強烈なにおい。それが「西成おろし」である。
あれはわたしがまだ大阪で高校生になったばかりの頃のはなし。毎日、
北村早樹子のたのしい喫茶店 第15回「南千住 coffeeオンリー」
文◎北村早樹子
わたしは大阪のことは嫌いだが、西成のことだけは愛している。西成? となる方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明すると、西成とは大阪にある日雇い労働者の街で、ドヤと呼ばれる簡易宿泊施設が立ち並んでいる、ちょっと特殊な街だ。だいたい一泊500円~2000円くらい。ホテルとうたってはいるが、殆どは日雇い労働者や生活保護のじいさんが住居として使っている。ひと部屋だいたい三畳一間(狭
北村早樹子のたのしい喫茶店 第17回「本所吾妻橋 珈琲専門店デルコッファー」
文◎北村早樹子
2週続いて個人的な色恋沙汰を綴ってしまうことを、まずはお許しいただきたい。
少し前まで、わたしは浅草在住の60代の小説家とお付き合いしていた。いえ、在住というと少し語弊があるかもしれない。なぜなら彼は家ではなく、浅草の雷門のすぐ向かいにある自遊空間、要するにネットカフェで暮らしていたからだ。自分は小説を書くだけだから、家はいらない、パソコンと椅子があれば事足りる、というたいへ
北村早樹子のたのしい喫茶店 第22回「渋谷 人間関係 cafe de copain」
文◎北村早樹子
渋谷には、ちょうどいい喫茶店があまりない。昔は色々あったけれど、近年潰れてしまったりで、渋谷と言って思いつく喫茶店は、名曲喫茶ライオンくらい。しかしライオンは厳かすぎて間違ってもパソコンなんか開けない。なので今回限り、喫茶店ではなくカフェを紹介することをどうかお許しください。
スペイン坂の中腹にある、人間関係 カフェ・ド・コパン。ここは夕方まではカフェ、夜はバーになるキャッシ