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東京近辺の喫茶店

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東京近辺の喫茶店に関する記事をまとめただけです。
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#カフェ

贅沢ロールケーキ【カフェのある暮らしとお菓子のお店】@曙橋

贅沢ロールケーキ【カフェのある暮らしとお菓子のお店】@曙橋

都営新宿線曙橋駅から靖国通りを挟み、大江戸線若松河田駅方面へのびる商店街、「あけぼの通り」の脇でひっそりと店を構える【カフェのある暮らしとお菓子のお店】。

「ひっそりと」ではあるけれど、アンティークな雰囲気のその店構えは目を惹く。

店内はいってすぐに焼き菓子が並び、

冷蔵ケースにはおいしそうなケーキも並ぶ。

こじんまりとした店内には3卓ほどテーブル席があり、1卓席が空いてはいたが、「RES

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純喫茶の聖地【木の実】@小岩

純喫茶の聖地【木の実】@小岩

JR小岩駅北口から徒歩3分ほどの場所に店を構える【珈琲木の実(きのみ)】。

一見、清里とかにでもありそうな山小屋風の佇まいが目を惹く。

こちら、1955年(昭和30年)創業の喫茶店。
当時は【純喫茶木の実】で、場所も、同じ小岩ではあるが、現在の南口のフラワー通りに店があったようだ。

外観も独特だが、店内もかなり独特。

ちょっとゴチャゴチャと装飾されていて、埃っぽそうな店かと思いきや、物があ

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#2 アイドル喫茶録 「茶望留」

#2 アイドル喫茶録 「茶望留」

今回お邪魔したのは、代々木上原にある喫茶店、「茶望留」。この漢字で"さぼーる"って読ませるの、ちょっとお洒落すぎやしませんか?「茶房」という言葉自体はよく喫茶店の意で使わているけれど、そこにあえて「望」という漢字を当てているの、ときめくなあ…。

ちなみに、神保町にあるこれまた名店「さぼうる」とは一切関係ないらしいですね。私も一瞬頭をよぎったけれど、あちらは「さぼうる」こちらは「さぼーる」。どちら

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純喫茶⑥純喫茶界のレジェンド【珈琲王城】

純喫茶⑥純喫茶界のレジェンド【珈琲王城】

Googleで「純喫茶 東京」と検索すると、どんなお店が出てくると思いますか?有名なのは荻窪とか吉祥寺かな。神保町も多いと聞くし、銀座に高級喫茶があったような?

全国に数多く残る純喫茶ですが、中でも純喫茶激戦区だと思うのは、喫茶店発祥の地・上野。創業50年以上の老舗も多く、「上野三大純喫茶」というワードがあるほどです。

その「三大純喫茶」の一つ、“レジェンド”と呼ばれるお店が、上野のど真ん中に

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純喫茶⑤「行きつけの喫茶店」を見つけたくて【珈琲店桂】

純喫茶⑤「行きつけの喫茶店」を見つけたくて【珈琲店桂】

「上野」といえば、上野動物園に美術館、アメ横商店街など、見どころ満載の観光スポット。観光のイメージが強い上野ですが、実は「喫茶店発祥の地」でもあります。

日本初の喫茶店は1888年に誕生。「可否茶館(かひさかん)」という名前のお店でした。経営不振により1892年に幕を下ろしたものの、その後銀座や大阪に相次いで喫茶店が誕生し、今に至ります。

そんな喫茶文化の根付く土地に、私の行きつけの純喫茶があ

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純喫茶③雑誌に載らないツウな店【待合室】

純喫茶③雑誌に載らないツウな店【待合室】

『Oz magagine』2023年5月号のタイトルは「浅草さんぽ」。浅草在住の私、興味津々。自分の住む地域が特集されていると、「あ〜ここ良いよね!」「ここは知らなかった」など新しい発見もあり、ついつい手に取ってしまいます。

目次には「ツウな名店案内」なんてページもあり、知っているお店が載っているとめちゃくちゃ尊大な気持ちになります。(まだ浅草歴3年目のくせに)喫茶店紹介ページには、有名店が名を

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純喫茶④注文がむずかしいお店【寿花】

純喫茶④注文がむずかしいお店【寿花】

銀座線田原町駅と聞いて、「あ〜あそこね!」とすぐに分かる人は少ないのではないでしょうか。田原町駅は、上野駅と浅草駅の間、歩いて蔵前にも行ける、観光に便利な場所にあります。

田原町駅から浅草寺までは徒歩10分。かっぱ橋道具街までだと徒歩3分。浅草のホテルは宿泊料が高いので、手前の田原町で探すと少々安くなっておすすめです。

蔵前も近いので、下町の純喫茶とおしゃれなカフェが同居する、散歩が楽しいエリ

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純喫茶②「カフェ激戦区」蔵前でカフェに行かない理由【シャレード珈琲】

純喫茶②「カフェ激戦区」蔵前でカフェに行かない理由【シャレード珈琲】

東京都台東区にある下町・蔵前。Googleで「蔵前」と検索すると、上位に出てくるのは「蔵前カフェ」「蔵前カヌレ」などのおしゃれワード。

「東京のブルックリン」とも呼ばれ、ここ数年でカフェだけでなく、雑貨店や革小物屋さん、うつわ屋さんなど、あらゆる角度から「おしゃれ」を詰め込んだ街になりました。

私も散歩でよく行きます。しかし、私が行くのはいつでもどこでも純喫茶。浅草〜蔵前〜浅草橋間を歩きまくり

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【Book&Cafe ハマハウス】@日本橋浜町

【Book&Cafe ハマハウス】@日本橋浜町

通りに面して一面ガラス張りのカフェ【Book&Cafe Hama House(ハマハウス)】。

壁一面にはいろいろな本がずらりと並ぶ。

店自体は大きいわけではないけれど、吹き抜けになっていて、開放的なため、ゆったりと感じる。

グッドバランスブレンドコーヒー:300円(セット)

コーヒーは静岡にあるIFNI ROASTING&COという店が【Hama House】のためにオリジナル開発したと

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上野の純喫茶でピザトーストモーニング

上野の純喫茶でピザトーストモーニング

休日の朝10時ごろ、ちょっと早めのお昼ごはんを食べに上野にやってきた。

前にも一度来たことがある喫茶店「ギャラン」

休日の朝だからか、はたまたそういうお店の雰囲気だからなのか、ひとりで殺伐としながらパソコンをカタカタさせている人はいない。

椅子とテーブルは低くてどっしりしていて、照明はオレンジ色で、店内には「社交場としての喫茶」という感じの温かみがある。

聞こえてくるのは賑やかな笑い声と、

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北村早樹子のたのしい喫茶店 第25回「町屋 コーヒーハウスはまゆう」

北村早樹子のたのしい喫茶店 第25回「町屋 コーヒーハウスはまゆう」

文◎北村早樹子

 もう20年近く嗅いでいないのに、今も脳裏にこびりついて離れないにおいがある。
 みなさんは「西成おろし」という言葉をご存知だろうか。ご存知の方は殆どいないだろう。おそらくネットで検索しても出てこない。しかし、ある時期まで、あの区域で過ごしていた方なら、ピンと来るはずの、強烈なにおい。それが「西成おろし」である。
 あれはわたしがまだ大阪で高校生になったばかりの頃のはなし。毎日、

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北村早樹子のたのしい喫茶店 第15回「南千住 coffeeオンリー」

北村早樹子のたのしい喫茶店 第15回「南千住 coffeeオンリー」

文◎北村早樹子

 わたしは大阪のことは嫌いだが、西成のことだけは愛している。西成? となる方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明すると、西成とは大阪にある日雇い労働者の街で、ドヤと呼ばれる簡易宿泊施設が立ち並んでいる、ちょっと特殊な街だ。だいたい一泊500円~2000円くらい。ホテルとうたってはいるが、殆どは日雇い労働者や生活保護のじいさんが住居として使っている。ひと部屋だいたい三畳一間(狭

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北村早樹子のたのしい喫茶店 第17回「本所吾妻橋 珈琲専門店デルコッファー」

北村早樹子のたのしい喫茶店 第17回「本所吾妻橋 珈琲専門店デルコッファー」

文◎北村早樹子

 2週続いて個人的な色恋沙汰を綴ってしまうことを、まずはお許しいただきたい。
 少し前まで、わたしは浅草在住の60代の小説家とお付き合いしていた。いえ、在住というと少し語弊があるかもしれない。なぜなら彼は家ではなく、浅草の雷門のすぐ向かいにある自遊空間、要するにネットカフェで暮らしていたからだ。自分は小説を書くだけだから、家はいらない、パソコンと椅子があれば事足りる、というたいへ

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北村早樹子のたのしい喫茶店 第22回「渋谷 人間関係 cafe de copain」

北村早樹子のたのしい喫茶店 第22回「渋谷 人間関係 cafe de copain」

文◎北村早樹子

 渋谷には、ちょうどいい喫茶店があまりない。昔は色々あったけれど、近年潰れてしまったりで、渋谷と言って思いつく喫茶店は、名曲喫茶ライオンくらい。しかしライオンは厳かすぎて間違ってもパソコンなんか開けない。なので今回限り、喫茶店ではなくカフェを紹介することをどうかお許しください。
 スペイン坂の中腹にある、人間関係 カフェ・ド・コパン。ここは夕方まではカフェ、夜はバーになるキャッシ

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